基本をあたまに、習慣をこころに!

公開日: : 最終更新日:2013/11/14 リーダーのこの一言が組織を変える!

Pocket

(機関誌42号2004年6月)
怖いのは、我流と非継続

1.こんな出来事が!

 先日、大切にしている歯のことで、大失敗をしていたことに気付いた。40歳を過ぎ、年を重ねるごとにひそかに進行していた歯周病。2年前その治療に専念し、完治していたように見えていた。が、久しぶりに伺った歯科衛生士の先生から思いもかけず「ここ半年で逆戻りしていた」ということを知らされ、大ショックを受けた。

 それは、3ヶ月に1回の定期健診を忙しさにかまけて一度とばしたのが発端であったらしい。その時点で逆戻りの徴候が少しずつ現れていたが、その変化を知らせる貴重な機会を自らの手で握りつぶしていたようだ。歯磨きを毎日続けてやっていることで、変な安心感を抱いていたのが大失敗の要因だった。今から思えばすべてが我流で自己満足の世界であった。具体的には、歯磨きはしているが、歯垢のたまりやすい箇所に歯ブラシをきっちりと当てきれていなかったり、歯間ブラシ(歯と歯の間を掃除する先が尖ったブラシ)を通さなかったり、食後すぐに磨いていなかったり、外出時の食後の歯磨きは無理だと勝手に決めつけていた自分がいたのである。

 私のこれまでの歯磨きは、専門家がアドバイスする基本にほど遠いもので、日々確実に実行して新しい生活習慣になるまでには至っていなかったようだ。歯周病は歯の成人病であり、歯に対する生活習慣病と言われる所以がここにあることを改めて実感した。病気は医師からの薬や治療だけで治すものではなく、自らの意志と新たな習慣がともなってはじめて完治するということを身にしみて感じたのである。

2.私の思い

 今回の失敗を通じて、私のこころに浮かんできたのは、「我流は芸の行き止まり」という言葉であった。自分では一生懸命やっているつもりだが、見かけ倒しで自分の都合のいいように我流で実行しても、本当の成果はでないということだ。専門家や、結果や実績を出している人からすると、理にかなったことを実行しないで成果を求めるのは滑稽に映るのではないか。自分なりに勝手に解釈し、自分がやり易いようにして基本から離れたことをやっていた自分が恥ずかしくなってきた。 

 また、「習慣は第二の天性」という言葉も蘇ってきた。日々の生活の中で習慣にしてしまえば、そのことは生まれつき身に付けていたのと同じ体質となり、とても貴重であるという考えだ。生まれつきの「素質」だけに頼らず、自らの「体質」転換を図っていくことの大切さを今回の失敗から感じたのである。そして、自分でやろうと決めたことが、非継続(やったり、やらなかったり)では決して良い習慣にならないこと、体質改善にまで結びつかないことを実感したのである。

3.日々への影響

 自分では本来認めたくない癖や、向かい合いたくない自分の弱さが、歯の手入れという何気ない生活の一ページの中からくっきりと浮かび上がり、「我流と非継続は、怖いもの」であることにハッと気付いたのであった。

 そこで新たに、これぐらいはいいだろうと自分の我が出てきた時、怠け心が出た時、支えて下さっている歯科衛生士のお顔を想い出した。「『何が何でも治す』というその熱い想いに絶対自分は応えるのだ」という気持ち──それが自分流ではなく徹底した継続に向かわせたように想う。(最新の診察結果では、前回同様に一本の歯を抜くこともなく、健康な歯へと驚異的な回復を見せた。)

4.生活・志(仕)事の中での実践

 今回の体験を振り返るまでもなく、人は本来弱いものかもしれない。しかし、専門的な立場からアドバイスする人や、自分のことを心底考え支え続けてくれる人が身近にいると感じた時、人は見間違えるばかりの強さを発揮する様だ。人は独りでは弱い。が、周りに支えてくれる人がいて(もちろん、自立心は大切だが)、人と人との深い関わりの中、いわゆる「人間」となった時に強くなれる。ただ、そこには専門家のアドバイスを基本ととらえる素直さ、そして、

 そのことを徹底して継続することをこころに刻む固い決意が大切なのは言うまでもないことだ。

 今回の失敗体験では、『基本をあたまに(叩き込み)、習慣をこころに(刻む)』ということを本当に強く実感し、志(仕)事や生活全般にわたって自分の体質転換に結びつく素晴らしい機会を得たように想う。

 あなたご自身は何を感じられ、どのように進めておられますか?

5.毎日の言葉

  • 「病気は医師からの薬や治療だけで治すものではなく、自らの意志と新たな習慣がそろって真に完治するもの」
  • 「我流は芸の行き止まり」
  • 「習慣は第二の天性」
  • 「「素質」だけに頼らず、自らの「体質」転換を図っていく」
  • 「我流と非継続は、怖いもの」
  • 「基本をあたまに、習慣をこころに」

6.自分を見つめる問いかけ

  1. あなたが成功する上で、陥りやすい自分のパターンや癖はどのようなものですか?
  2. あなたは何をすることで、習慣化や継続力に磨きを掛けておられますか?
Pocket

関連記事

リーダーのこの一言が組織を変える!

人生という航海を羅針盤(コンパス)なしで進んでいませんか!

(機関誌19号2002年7月) 人生に正解を求めず、進路の選択を行なうことで毎日の行動が変わる!!

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

時間はあるあるある!

(機関誌98号2009年2月) 厳しい時代こそチャンス! あなたは、時間貧乏? 時間裕福? 1.

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

まとまった1時間が取れなくとも、小刻みな15分であれば4回取れる!

(機関誌132号2012年1月) あなたにとって、身近な時間の単位は何でしょうか? 1.こんな出

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

原点に立ちかえり、目的を明確に

(機関誌40号2004年4月) “何のために”を常に問い続ける姿勢が、自らに変化を創る! 1.こ

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

仕事は“人望”の総決算!

(機関誌108号2009年12月) “あるがまま”でお客様や部下と向き合っているだろうか? 1.

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

健康であり続けることが豊かな未来の礎になる!

(機関誌27号2003年3月) あなたの健康はご両親からの授かりもの?自ら育んだもの? 1.こん

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

自立型社員が育つ土壌づくりが、企業体力アップの決め手!

(機関誌51号2005年3月) あなたの会社にはどのタイプが多いですか? 1. こんな出来事が!

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

人は裁かれるとやる氣を失い、批評されると言葉を失う!

(機関誌79号2007年7月) あなたは部下に優しい人、厳しい人、それともどの様な人? 1.こん

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

潜在能力を引き出す上で、何より大切なことは成果目標の設定だ!

(機関誌15号2002年3月) 成功イメージの発想でスタートを! 1.こんな出来事が!  出張

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

周りに影響を与え続けるリーダーとして、自らの存在感に磨きをかける!

(機関誌95号2008年11月) 今の仕事はあなたにとって何ですか? 1.こんな出来事が!  

記事を読む

中小企業の後継者・次世代幹部 人がついてくる7つの口グセ その4「思います」後半

リーダーとしての力強いメッセージを伝え、組織力を高めたい。その様な時、

中小企業の後継者・次世代幹部 人がついてくる7つの口グセ その4「思います」前半

顧客へのプレゼンテーション、毎月の会議、毎年の経営方針発表会。われわれ

中小企業の後継者・次世代幹部 人がついてくる7つの口グセ その3「なぜ」

部下や後輩から出てくる、言い訳。実は、われわれ後継者・次世代幹部が、部

中小企業の後継者・次世代幹部 人がついてくる7つの口グセ その2「クレーム」

われわれ後継者・次世代幹部にとって、ドキッとする言葉に「クレーム」があ

中小企業の後継者・次世代幹部 人がついてくる7つの口グセ その1「問題」

後継者・次世代幹部として、会議やミーティングを主宰したり、参画されるこ

→もっと見る

PAGE TOP ↑