「人生はすべて自分次第」の名言は、経営者にこそ重みを増し人生を180度変える!

Pocket

1.矢印を内に向ける人、外に向ける人

先日、ある経営者にこれまでの人生で大きな転機となられた瞬間のことを、お伺いする機会を得た。この方はいつも熱く話しをされ、そのお人柄を慕いいつも多くの方が集っておられる。日頃から私は、人を引き付けるその方の魅力の本質は何かということに関心を抱いていた。

この方は当時を振り返りながら、「以前の私はただがむしゃらで、周りから本当に認められ信頼されていたかというと疑問があったのですよ。それが、ある先輩経営者からの厳しくも暖かな言葉でものの見方・考え方が180度変わりましたね」としみじみと話される。「この先輩経営者からのアドバイスが、事業のことだけでなく家庭のことにも話が及んだ時、自分の妻のことで次のような言葉を投げ掛けられたのですよ。それは『色々あるだろうけど、そんな奥様に誰がしたのか!』という厳しいものだったのです。あまりに本質を突いたこの投げ掛けに返す言葉がなく、『好きで結婚したのでしょう。当時素敵だった奥さまがもし輝きを失っているのであれば、それはいったい誰の影響ですか!』と諭されるように言われ、ハッとするものが自分のこころに広がっていったのですよ。それまで、自分は朝早くから夜遅くまで一生懸命仕事をしているのに、家内はいったい何をやっているのか? とにかく自分はこれだけやっているのに、周りはそれに応えてくれないという想いが強かったのです。今から考えればとても恥ずかしいのですが、矢印が外(他人)にばかり向いていて、自分自身という内に向いていなかったのですね。」

(この経営者は、この出来事があってから、家族関係はもとより、職場での社員との関係、お客様や取引先との関係、広く対人関係が、がらっと変わっていったと言われる。)

2.経営者の人生は、「他人次第」でなく、本来「自分次第」

この一連の話を伺った私は、とてもショックを受けた。色々なことがあっても自分のことを信じてついて来てくれる妻や子供。来る日も来る日も目に見えないところで、自分に元気を与えてくれ、支えてくれている。そんな家族がいるのに、ある意味「もっとこうして欲しい。もっとこうなって欲しい」と周り(他人)に向けての欲求(矢印を外に向ける行為)がこれまであまりにも多過ぎたのではないだろうか。

他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」といいつつも、自分のことを棚に上げ、周りに欲求を突きつけている自分の姿がそこにあった。ただただ自分の至らなさをわび、申し訳ない気持ちでいっぱいになったのである。

この経営者のお話を伺い、経営者の人生は他人次第・環境次第ではなく、本来”自分次第”であり、その生き様が経営や家庭を変えるという原点に立ち戻る機会をいただいたように想う。

3.他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる

こうして、”自分次第”という取り組みで、さらに見えてくるものがあった。“他人次第・環境次第”で矢印を外に向けてやっている時は、マイナス感情が次々と生まれ出てくるということだ。

具体的には、指示したことがいつできあがるのかというイライラ感や、なぜやってくれないのかという失望感などである。それが矢印を自分の内に向けると、自分にとっての実行テーマが自然に浮かび上がってくる。この場合であれば、期限までに出来上がるようにアドバイスすることや、自分の想いや意図を再度伝えようとする努力である。このテーマを実行に移すだけで、達成感や相手への信頼感といったプラスの感情を手にすることができる。こうして、ものの見方・とらえ方のマイナスとプラスで、大きな格差が付くことを改めて実感したのである。

4.すべての源、責任は自分

いま、経営者として自分の周りに起こっていることは、全て経営者自身が引き起こした結果である。経営者である自分が全ての源であり、責任は我にあり。その源が変われば、全てが変わっていくはずだ。

この視点に立てるかどうかが、人間関係、ひいては人生がより豊かなものになるか否かを決めるのだと想う。この視点に常に立ち続けているのは成果を上げる経営者の方々に実に多いとしみじみ想う。経営者は、グチ、泣き言、不平不満等々を表に出されない。経営者も人間であるから、そのような感情が出てこないということは決してないはずだ。しかし、他人や環境のせいにしたくなる自分の弱い気持ちをぐっとこらえて、自分に矢印を向けて「自分自身の至らないことは何だろうか」と問うのであろう。そこで、経営者自身の行動に目が向き、磨きに磨き上げられた類いまれなる魅力にあふれる経営者が誕生するものと想う。

 ”自分次第”という、ものの見方・考え方が、経営人生を180度変える。プラス感情にあふれ、キラキラと輝き魅力あふれる経営者を生み出す第一歩は、自からがそのカギを持っている。 気づくか、気づかないか、矢印を内に向けるか、外に向けるか、その責任を引き受けるか、引き受けないかは経営者であるあなた次第である

あなたご自身は何を感じられ、どのように進めておられますか?

5.経営人生を歩むあなたへの言葉

  • 「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」
  • 「人生は”自分次第”であり、その生き様が事業と家庭を変える」
  • 「経営者にとって、自分が全ての源であり、責任は我にあり」
  • 「経営人生の180度転換は、”自分次第”」

6.自分次第の経営者のあなたへの問い掛け

  1. あなたは、矢印を他人や環境という外に向けることが多いですか、自分自身という内に向けることが多いですか?
  2. あなたは自分次第で生きることで何を手にすることができると感じられますか?

 

 

(2019年3月9日リライト)

Pocket

関連記事

【40歳後継者に迫る中年の危機】ミドルエイジクライシス(ゴーギャンコンプレックス)の乗り越え方

1.ミドルエイジクライシス(中年の危機)とは?【対照的な二人の先輩の事例】 夏祭りまっさかりである

記事を読む

経営者としてのものの見方考え方ー状況や環境、幸せまでもが自分で感じたものが事実になる

1.突然の痛みが私を幾度となく襲う 「痛いっ・・・、胸が、締め付けられる」 自宅で毎朝おこなってい

記事を読む

no image

現状打開の斬新なアイデア――それは視点を変えることから生まれる!

(機関誌62号2006年2月) あなたはリーダーとして行き詰った時、どのようなことに取り組みますか

記事を読む

新入社員を迎える上司の基本姿勢は、まずは“自分に矢印を向ける”自分指導から!

1.長時間かけて取り組んだ新人採用後、新人指導に想いや関心が向く 初夏7月、この時期に経営者や人事

記事を読む

社員が本気になるには? それは経営者自らの変化と進化!

1.経営者として常に「自らの姿勢を正す」「自らが変わる」 先日、ある経営者の個別サポートで嬉しい出

記事を読む

プレッシャーをはねのける? 責任感が強いあなたに重圧がかかった時、それでは弱いかも

1.「重圧がかかる選手であることを誇りに想う」と捉えられるイチロー選手に学ぶ 先日、ある会社から幹

記事を読む

数字に弱いとは? 克服するには経営者自らの、お金や数字への価値観を変えよう!

1.経営者のお金の価値観や、数字でのものの見方・考え方の違い ある出版社の方と、お会いする機会が増

記事を読む

職場の声掛けを徹底し、リーダー発の組織風土改革を!

1.「ご安全に!」という声掛けと、素敵な笑顔の事例 先日、所属している経営者団体からお誘いをいただ

記事を読む

リーダー自らが自己開示で心身の健康管理

1.人間ドックでのできごと【事例】 先日、前々から予約していた人間ドックに行ってきた。前回より1年

記事を読む

no image

基本とは初歩ではなく、生活力強化に最も大切なもの

(機関誌26号2003年2月) 果たして私たちは、小学生の頃に学んだ基本を日々実践しているだろうか

記事を読む

本物志向であるかどうかを振り返り、偽物に別れを告げる

1.本物志向を目の当たりにした瞬間【事例】 「あれ~っ 回る・・・回

品質管理とは?~社長自らの5Sに取り組む姿勢から~

1.品質管理の知識だけでなく、社長が5Sの出来栄えにこだわる ある会

経営コンサルタントとは?~仕事内容や信念~

1.経営コンサルタントではなく、経営写コンサルタント 先日ある経営者

ビジネス本の読み方を変え、名著をリーダーの財産として生かす

1.ビジネス本を読むだけではなく、ポイントを書き写す【事例】 これま

「時間がかかる・時間がない」と感じるリーダーはどうすればいいか?

1.時間は有限であるが、それを「もう」と捉えるか「まだ」と捉えるか

→もっと見る

冊子 「部下が育つ報・連・相の受け方」期間限定無料贈呈中

PAGE TOP ↑