自分にとって最大の抵抗感が、最良の変革を生み出す(抵抗感はあっていい)!

公開日: : 最終更新日:2013/11/22 リーダーのこの一言が組織を変える!

Pocket

(機関誌69号2006年9月)
あなたの「こころの参入障壁」は何でしょうか?

1.こんな出来事が!

 ある経営者から、原点を見直す意味でとても意義深いお話をいただいた。それは、「利益は、参入障壁に比例する」という言葉だ。「参入障壁が低い事業だと、すぐに他社の追随を許し競争が激化し、挙句の果てには利益が薄くなる。逆に、参入障壁が高いと、オンリーワンであり、適正な利益を永年にわたって得ることが可能だ」というものであった。

 日々多くの経営者・組織の長とお会いする私にとって、このご指摘は自分自身の体験や出会った事例と照らし合わせても、まさしく言われる通りだと感じ入った。

 そこで、他社との差異化(差別化)を実現し、より大きな利益や成果を手にするために何が必要だろうか? 自社がもつ参入障壁というバリアを自社が乗り越える(あるいは他社に乗り越えさせない)ためには、何が大切かという2点に想いが膨らんだのである。

この経営者のお考えでは、

1.インフラ力(知的所有権等) 2.資金力 3.ブランド力 4.人材力

の4つ、特に中小企業の経営者・リーダーには後ろの2つが大切とするご意見であった。

2.私の想い

 この経営者と別れて、「参入障壁」という言葉が耳に強く残っていた私に、その帰り道である会話が浮かんだ。それはちょうど冒頭の経営者とお会いする前の、別の経営者との出来事であった。「営業畑一筋でこれまできた自分にとって、月次の損益や、資金管理、回収チェック等の経理・財務面でのことが億劫(おっくう)になりがちなのですね。もちろん経営者として、今挙げたようなことはとても大切なのはわかっているのですが・・・。何か抵抗感があって、こころがそちらに向かわない時があるのです」と、この経営者が本音を吐露された場面である。

 その時、丁度車に乗っていたということもあり、私はこのように申し上げた。「車の運転を普通にできる人にとっては、車を通常通り運転することはまったくストレスや抵抗はない。でも、そこから新たに気付くことや、運転ができることの喜び、できないことができるようになったという変革等々は、生まれてこないですね。その人にとって、抵抗感のあるテーマこそが、自分や周りに大きな変革や違いを生み出すのではないでしょうか」と。

 私の頭の中では、「参入障壁が利益を生む」という言葉と、「抵抗感が変革を生む」という言葉が重なった瞬間であった。

3.日々への影響

 今回の出来事を通じて、「抵抗感があればあるほど乗り越えたとき変革度合は大きい」ということを想い起こした私は、その視点から日常の仕事や生活を見渡してみた。

 そこからの新たな気付きと発見は、「3つの“ない”」を言う人やその場面が意外にも多いということだ。それは、「できない」・「やれない」・「わからない」の言葉である。そして根底にはどうせ自分なんか・・・と想っているその人がいるように感じた。

 人は、壁が外に立ちはだかっているのではなく、自分のこころの内側に大きな壁(メンタルブロック、こころの参入障壁)となって抱えてしまっている場合が実に多いように想う。

4.生活・志事(仕事)の中での実践

 人は「これは無理!」と感じた時、自分の持てる全ての能力を捨ててしまっているに等しい。しかし、「これはやれる!」ととらえると、能力以上の壁を乗り越えることができるものだ。困難に見えているもの―これを自分が無意識のうちに困難だと決め付けているのが原因であり、自分でも意外と気付かないで当たり前に体質化してしまっているのが、このメンタルブロックである。だからこそ、気付きにくいし、そこから離れにくいのかもしれない。

 この人生に仕組まれた大きなワナに落ちることなく、「こころの参入障壁」や抵抗を前向きに捉え、自分にとって有意義な人生をおくりたいものだ。冒頭の経営者の教えに感謝し、その主旨をそのままに、語句を変えた言葉で締めくくりたい。

 「変革度合は、抵抗感の大きさに比例する

 あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

5.毎日の言葉

  • 「利益は、参入障壁に比例する」
  • 「何か抵抗があって、こころがそちらに向かわない」
  • 「できない」・「やれない」・「わからない」
  • 「「どうせ自分なんか・・・」と想っている」
  • 「自分のこころの内側に大きな壁(メンタルブロック、こころの参入障壁)」
  • 「変革度合は、抵抗感の大きさに比例する」

6.自分を見つめる問い掛け

  1. あなたは、自分にとっての「こころの参入障壁」は何だと想われますか?
  2. あなたは、どのような事や場面に一番抵抗感が生まれますか?
Pocket

関連記事

リーダーのこの一言が組織を変える!

健康・若さに限界なし――限界を決めているのは自らの弱いこころだ!

(機関誌83号2007年11月) 貴方にとって、生涯スポーツは身近でしょうか? 1.こんな出来事

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

あなたは健康管理面においても、リーダーと言えますか!

(機関誌56号2005年8月) メタボリック・シンドロームをご存知ですか? 1.こんな出来事が!

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

意志は固く、頭は柔らかく

(機関誌16号2002年4月) 新しい生活や仕事での成功には、全てを受け入れる柔軟性が求められる!

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

時間効率=集中力×継続力 <愉しさ

(機関誌116号2010年8月) あなたにとって、“ストイック”という言葉のイメージはどの様なもの

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

人生 、生きているだけで100点満点

(機関誌7号2001年7月) 人はこころの満足や幸せの大小を、自らのものの見方・考え方で決めている

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

リーダーは数字や単位を身近なもので表現する工夫を!

 (機関誌94号2008年10月) あなたにとって「リーダーの器」とは何を表すのでしょうか? 1

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

目標を成し遂げるには、信頼関係を育み続けることだ!

(機関誌61号2006年1月) 夢を叶えるために、何をこころに抱き続けますか? 1.こんな出来事

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

経営者のものの見方・考え方や性格が、企業の舵取りを大きく左右する

(機関誌49号2005年1月) 自分に色濃く影響を与えたエピソード(出来事)は何だろうか? 1.

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

周りに影響を与え続けるリーダーとして、自らの存在感に磨きをかける!

(機関誌95号2008年11月) 今の仕事はあなたにとって何ですか? 1.こんな出来事が!  

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

顔は変えられないけれど、表情は変えられる!

(機関誌115号2010年7月) “たまの○○より、日々の□□”──あなたは○や□にどの様な言葉を

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

スパム対策のため日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。

PAGE TOP ↑