新型コロナウイルスが世界中を騒がせ始めてから、既に半年(※2020年9月執筆)が過ぎました。
ここまで大変な状況になるとは、誰が予想したでしょうか?正直、私も予想していませんでした。
ただ、ここで落胆しているだけでは、何も変わりません。
コロナ禍において、誰もが「3密」を避けることを意識するようになりました。
そんな中、我々リーダーは「3守」を意識するべきだと、私は考えています。
経営者・後継者・リーダーとして、
- 命を守る
- 生活を守る
- 未来を守る
を意識しましょう!
“3密”だけではない、“3守”を意識しよう!
命を守る
経営者・後継者・リーダーは、「自分」だけではなく、「従業員」や「家族」の命も守らなければいけません。
「手洗い・うがい」はこれまでも重視されてきましたが、今では「マスク着用・アルコール消毒・体温計測」も当たり前の日常となりました。
これまではついサボりがちだったという人も、コロナ禍においては「徹底」して実施しているのではないでしょうか。
人間は、リスクに対する実感がないと、なかなか実行しないものです。
普段は「伝えても伝わらない」「伝わってもやらない」、そんな人もいるかもしれません。
しかし現在は、「罹れば命に関わる」「自分が感染源になるかもしれない」というリスクが明白です。
今こそ、自分の「徹底度合い」を変えられるチャンスです。
リーダーとして、あなた自身の行動、従業員への声掛けは「徹底」できていますか?
生活を守る
企業経営・組織を高めるためには、資金・資産の管理が重要です。
コロナ禍においては、稼働率が大幅にダウンした企業もたくさんあります。
「最悪を想定して最善を打つ」
融資・助成金・給付金など、情報を素早く収集して、手遅れにならないうちに手当てをすることが求められます。
未来を守る
志事(仕事)と人生の両面において「成長」を続けていくためには、コロナをチャンスと捉え、恐れずに「変化」をしていくことが大切です。
変化を起こすためには、外から影響を受けることが必要です。私はこれを「黒船効果」と呼んでいます。今回のコロナは、まさに「黒船(外圧)」です。
何かを変えようという時に、自分だけでなんとかしようとすることは難しいでしょう。
経営者・後継者・リーダーにとって大切なのは「問いかけ」です。
一歩通行ではなく、他の部署や、会社との双方向のやり取り=「語らい」によって、新たな「気づき」を得ることができます。
今回のコロナでも、「語らい」を深め、そこで得た「気づき」を、会社や社員が成長するチャンスに変えられるのであれば、「乗り越えたからこそ今がある」と思える未来が待っているのではないでしょうか。
環境は時代によって変わります。この変化を向かい風としてただ苦痛に感じるのか、追い風にしてものの見方を変えていくのか。
それによって、その会社、または個人の未来は変わってしまうのではないでしょうか?
こんな時代だからこそ、環境適応、さらには環境を生かすという発想が求められているのです。
YouTubeでも詳しく解説しています
水野からの問いかけ
コロナに立ち向かう2社の事例を紹介!皆が元気になる取り組みとは?
【事例1】城南村田 フェイスシールドの無償配布
城南村田さんは、チョコレートの内箱にあるプラスチックトレーや、お祭りのお面を作っておられる会社です。
代表の青沼社長は、このコロナ禍で「我が社にできることはないか」と自問する中で、自社の技術があれば、
フェイスシールドを作れるのではないかと思い付き、1万枚を無償配布されることを決断されました。
今回の取り組みで青沼社長が驚かれたのは、「手話通訳者」など手話を使う方々からの問い合わせが非常に多かったということです。
耳の不自由な方々は、手話と合わせ、通訳者の口や唇の動きも見ます。
そのため、手話通訳者は、マスクをすることはできないのです。
これまでエンドユーザーと直接話をする機会が少なかったなか、今回のことで、
「自分たちの思い込みではなく、エンドユーザーの生の声を聞き、お客さんに寄り添うことで、本当の笑顔や喜びを届けられる」ことを実感したそうです。
【事例2】関東食糧 食品業界を盛り上げる
関東食糧さんは、飲食店などに食材を卸したり、「食空間」を創っておられる会社です。
食品業界は、コロナの影響を特に受けている業界です。
そんな中、関東食糧さんは、独自のサイト「フーベル」を立ち上げて、融資や助成金など、食品業界の方々が「今欲しい情報」を発信しています。
また、SNSでもテイクアウトやデリバリーの情報も配信し、外食産業を支援しています。
厳しい環境にあるからこそ、同じ業界の仲間を支援しようと取り組んでいるのです。
まさに、互いに「元気になる」取り組みをされているなと感じました。
読者へのメッセージ 「大変」とは?
最後に、このブログをお読みいただいている皆さまへ、「大変」という言葉を贈らせていただきます。
これは私が、課長代理という「役職」を初めて頂いた時に、お世話になっていた経営者の方から頂いた言葉です。
当時の私は、自分だけでも精一杯で、役職に就き、部下を抱えることに不安を感じていました。
役職に就いたことを報告しに行くと、その経営者の方は「いつもの笑顔がないね」とズバリ私の胸中を見抜かれました。
そして、その方は私に向けて、「大変とはどう書く?」という問いかけをされました。
「大きく変わる」
はっとしました。「大変」とは「大きく変わるチャンス」なのです。
その方は、私に「ものの見方を変えるだけで、大きなチャンスがやってくる」ということを気づかせてくれました。
自分の意識次第で「コロナ」も「大きく変わるチャンス」になるのではないでしょうか?
自分に何ができるのか、どう変われば成長できるのか、今一度、ご自身に問いかけてみてください。