事例体験から学びたい!

足るを知るものは真に富む!

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1. こんな出来事が!

 個人がお金を借りる世界が大きく変わってきている。当時、PTAとよばれたプロミス・武富士・アコム・アイフル等消費者金融各社。ゴールデンタイムのお茶の間にテレビCMを頻繁に流し、自動契約機を登場させ従来の対面契約の煩わしさを排除し急拡大した。

 一般消費者はファッションやトレンドであるかの様に勘違いして利用してしまい、借金苦に悩まされた。その果てに多重債務者や自己破産者、自殺者までもが生まれた。この様に消費者金融業界が社会問題化する中で株式を上場し、創業家が莫大な資産を手にした会社に痛烈な批判が集中したことも記憶に生々しい。
 
 その後、不当な取立てへの業務停止命令、利息制限法を越える金利の返還等により、業界の多くが赤字を計上。倒産・廃業・営業譲渡に追い込まれる中小業者も少なくない。

 2006年12月に交付された改正貸金業法は、2010年6月に借り入れの『総量規制(年収の3分の1までが総額上限)』が完全施行される。業界全体として大きな変革が求められているのは間違いないが、まずは一個人がお金を借りる感覚を見つめなおす必要があるだろう。 

2. 私の想い

 そこで、今度は業界視点ではなく、個人のお金の感覚にスポットを当てて見ていくと、昨今様々な金銭に絡む事件が多いことに気付く。

 例えば5億円詐欺事件を起こした某有名音楽プロデューサー。また、1億5千万円の支払い命令の判決がおりた元プロスポーツ選手。さらには、売り上げを急拡大させていたが、過去最高の売上げで倒産した経営者。「あれだけ成功していてなぜ?」「収入や売上げがあれだけあったのに?」等々。お金の稼ぎ方だけでなく、お金の使い方をマスターしている人から見ると不思議としか想えないだろう。

 どれだけ個人の収入や企業の売上げが伸びようとも、収入を超える支払いがあり、お金が回らなくなれば、自己破産であり、企業倒産である。自己の専門能力や技能を全知全能と過信し、総合的なマネーリテラシー(お金に対する基本的な能力)が磨かれていないままに突き進んでしまった結果であろう。入りを計って出(いずる)を制す、という根本原理を忠実に実行しなければ、どれだけ収入や売り上げがある個人や企業でも即潰れるのは間違いない。

3. 日々への影響 

 あるリーダーは、「お金の奴隷に成り下がっている人がいかに多いか!」と、私に熱く話される。お金は手段であって、目的ではない。この当たり前のことが、体質になっていない人が多いと様々な情報を見聞きするたびに私も強く感じる。お金を稼いで何を実現したいのか、お金という貴重なものをいかに役立てて使うか、ここにこそリーダーの人間性が色濃く出るものではないだろうか。
 
 例えば企業経営の現場では、社員やスタッフの給料を高くすることを考えている人は多い。しかし、その給料をいかに使うかという視点で部下に関わっているリーダーや企業は少ないように想う。

 A社は20代の若い店長を育てて高い給料を与えられる様になった。しかし結果として、それが仇となって取るに足らない遊びを覚え、もっとお金が欲しいという個人的欲望から抜けられなくなり辞めてしまった事例がある。対照的に、B社では給料から天引きの形で(住宅ローンではなく)、先に貯蓄をし、自宅やご両親の家を建てることを奨励している。
お金を「目的」ではなく、「手段」として活用する意義を、会社をあげて示しているのだ。

 ─お金というものはあればいい、というものではない。人生全体の中でのバランスが大切なのだ。一人ひとりが、いかに増やすかいかに出費を抑えるか、だけに終始せず、“いかに使うか”という金銭感覚を磨くことは、結果、人間性であり企業の体質全体を向上させていくように想う。

4.生活・志(仕)事の中での実践

 企業における業績は手段の一部であって、掲げた理念や方針を実現することが真の存在意義になる。限られた地球資源の中で、量的に拡大することや売り上げをただ求めるだけでなく、質的な充実をはかり社会貢献を進めていく企業創りが求められているのは間違いないだろう。
 
 お金をいかに稼ぐかと、お金をいかに使うかというバランス。お金(物質的なもの)とこころ(精神的なもの)のバランス。企業業績と企業理念。経済的つながりと真の絆からくるつながり。お金だけに執着をせず、その最適バランスを実現するには、「足るを知る」という原点が大切と感じる。

 あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

5.毎日の言葉

  • 「入りを計って出(いずる)を制す」
  • 「お金は手段であって、目的ではない」
  • 「お金の奴隷になるな!」
  • 「業績は手段であって、掲げた理念や方針を実現することが真の存在意義」
  • 「“足るを知る”こころが原点」

6.自分を見つめる問いかけ

  1. あなたは自らが稼いだお金を、何に役立てておられますか?
  2. 誰しもある限りない物質的な欲望は、何があればコントロールできるとお考えでしょうか?

(2019年7月21日リライト)

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