後継者インタビュー

“とっぱもん(突破者)”たれ!(人と違うことをやれ!) 

梅乃宿酒造株式会社       代表取締役社長  吉田 暁 氏   (中編)
(63歳、酒造業)  http://www.umenoyado.com/

1.人生と事業が大きく動く前の状況

私が生まれたのは、団塊世代のピークでした。小中学校では生徒数もクラス数もとても多かったことを覚えています。加えて、育った家は男ばかりの三人兄弟。長男でなかった私は親から「将来は養子にいくんやで(いくのですよ)!」と、ものごころが付いた頃から聞かされていたような記憶があります。
この様な中、大きな転機が訪れました。高校2年の時に、親父が亡くなったのです。
それまで、こころ広く私を受け止め自由にさせてくれていた父。その存在を後ろ盾に、私はというと長男でない気楽さも手伝って、好き勝手し放題。学校にさえあまり行っていませんでした。天理(奈良県)の片田舎で自転車やバイク、音楽等に夢中になっていたのです。

2.経営者・リーダーとして、こころにしみたあの言葉

しかしその私が、父の存在がないことを日々実感するにつれ大きく変われました。自分が自分らしく進むために今何をすべきか、その一歩を踏み出し始めたのです。
そこには「“とっぱもん(突破者)”たれ!(人と違うことをやれ!)」という、生前の父の言葉がありました。それまで何度となく聞きながらも実感として理解できなかったこの言葉。それが本当の意味で、こころと身体に染み込んでいったからこそ、生まれた変化に他ならないでしょう。

3.人生・事業で何がシフト(転換)したか

高校3年の二学期からは一日14時間も勉強をする位集中力が生まれました。そして先生から絶対無理と言われていた志望校にも見事合格したのです。「一つ目標が決まれば、一気にいく」──その様な“機を見て敏なる”経営者としても大切な気質を最初に体験し、会得した瞬間でした。
それが、今スタッフにもよく言う「何をしたらいいか、閃(ひらめ)きと(即)行動を大切にしよう!」という言葉になっているのだと感じます。自分たちの中でキラリと光る何かを見つけ、スピード感をもって実行に移す、それも大きな“らしさ”でしょう。
今後とも、座右の銘である一期一会を大切にし、自分らしさ、わが社らしさを育んでいきます。“とっぱもん”であることを誇りに、伝統の中にも新しい兆しを見つけ邁進していく──。「小さい苦しみ(変化)は、愚痴を生む 大きな苦しみ(変化)は、知恵(と行動)を生む」のだから。

4.水野が直接お聴きして感じたこと

“独自性(らしさ)”を育むために、

  1. 自力本願
  2. “違うこと”を誇りに
  3. 後ろ盾をはずす(そもそも後ろ盾がある現状に気づく)

ことが大切であると実感する素晴らしいご体験談であった。

 

<注目経営者、インタビューシリーズ>

梅乃宿酒造株式会社  代表取締役社長  吉田 暁 氏

(前編)企業は環境適応業!

https://e-keieisya.com/686

(中編)“とっぱもん(突破者)”たれ!(人と違うことをやれ!)

https://e-keieisya.com/704

(後編)1年を計る人は花を育てる、10年を計る人は木を育てる、100年を計る人は、人を育てる

https://e-keieisya.com/721

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