主体的で、成長への意思をもった人、近くに欲しくないですか?
- 「悪くはないのだが、どうしても指示待ちの人が多くて、、、」
- 「うちのスタッフは、まだまだ依存傾向が残っているかな~」
- 「自主的に考え、自発的に行動する人が近くに居れば、、、」
- 「いま素敵な人や組織でも、成長しつづける人や組織でないと、持続可能ではない」等々
成長が止まらない、ましてや劣化しないことが求められます。
『学習する組織「5つの能力」』とは?
今回は、学習する組織5つの能力から、たった1つのことをご提案します。
リーダーが実戦すべきは、たった1つのこと
今回は「学習する組織」、これがテーマです。
どうでしょうか 「自立型人材」、こういう人材は欲しくないでしょうか?
あるいは自ら主体的に考え、そして行動ができる。
そして成長し続ける人材、こういう人材が身近にいれば嬉しいですよね?
私は間違いなく嬉しいです。
そういう中で 経営の現場を歩いていますと、経営者・後継者・リーダーの方々から、
「うちはやっぱり指示待ち型が多いかな」とか、
「依存傾向がまだまだ残っているな」とか、そういう意見をよく聞きます。
そこで今回は「学習する組織」ということで、
「学習する組織」といえば 皆さんはやはり、この本を手に取られたことがあるかと思います。
もう20数年前の本になりますけれども、
『最強組織の法則ー新時代のチームワークとは何か』
ピーター・センゲっていう著者は、聞かれたことがあるかと思います。
しかしながら 我々 中小企業にとって、この本を眺めてみても、
訳本ということもあって、読みにくかったりする部分もあるかもしれません。
『学習する組織「5つの能力」』
そこで今回お勧めなのは、同じピーター・センゲが書いてますけれども、
それを使いやすく、我々 中小企業にとっても使えるものということで、
『学習する組織「5つの能力」』
フィールドブックということでございます。
これもそんなに新しくない本では、ありますけれども、
色々と、私の好きなイラストが出ていたり、
大判の本ですので文字も大きくて、すごくわかりやすいし、
実践的に何をやっていったらいいのかが、すごくまとまっているのかなということで、
この『学習する組織「5つの能力」』
5つの能力っていうのは、この中にも書いてありますけれども、
- システム思考
- 自己実現
- メンタルモデル
- 共有ビジョン
- チーム学習
これは見ていただければ分かるんですけれども、私がむしろご紹介したいのは、
この言葉が この本の中で、私は一番好きなんですけれども、
ちょっとご紹介をさせていただきます。
学習する組織を形成する個人は、単なる労働力ではなく、
主体性と成長への意志を持った、自由な人間である。
また この個人は互いに信頼し合い、目標を共有し、
共働する(共に働く、高め合って働くということ)。
その組織は決して孤立した、一匹狼的な個人の集団ではなく、
また個人の主体性が未熟な馴れ合い、もたれ合いの組織でもない。
個人が学習の機会を与えられ、互いに学び合うことによって、
組織も学習・成長していく。
そうしたプロセスを通じて、チーム力・組織力が高まり、
新しい知や価値が創造されていくのである。
いかがでしょうか?
まさしく今回シリーズでお送りしました、「組織力を高める」の最後にふさわしいのが、
この「学習する組織」ではないでしょうか?
学習し続ける、そして一人ひとりが豊かになり、
個とチームの両方が幸せになっていく。
これが「学習する組織」ではないでしょうか?
しかもそれが永続繁栄という形で、引き続き上昇していく。
そういう人であり、そういう組織が育てば、
もちろん業績であったり、社会にこれをやっていきたいという理念やビジョン、
こういったものは たやすく、実現してしまうのではないでしょうか?
ですから この『学習する組織「5つの能力」』
ぜひ手に取って読んでいただきたいですし、これから実戦でもやっていただきたいなと思います。
「弱点」を「さらけ出す」
今も申しましたように、大きく2番目に今回お話をしたいのは、
我々 中小企業の経営者・後継者・リーダーが、現場でどういったことをすぐできるのかということ。
こういった本の中にいっぱい、これだけの分厚さがありますから、
色々やれることはあると思うんですけれども、
私は今回 たった一つ、意外と後継者・経営者ができていない、
だけれでも大事なことを、ご提案したいなと思います。
それは この本の中の言葉で言えば、ご紹介をしますけれども、
例えば、学習する組織の考えでは、仕事ができる人間であるためには、
支配権を持たねばならないという考え方を捨てている。
それよりもむしろ、自分が完璧でないことを進んで明らかにし、
知らないこと・できないことを開示する。
そうすることが学習が起こるために、不可欠な条件だからである。
私が2番目に好きな言葉は、この言葉なんですね。
そして色んな経営者・後継者とともに、高め合っているのは、
「さらけ出す」ということです。
- 自分自身をさらけ出す
- 弱点をさらけ出す
自分のできていないこと・知らないことを、チームメンバーにさらけ出す。
この力が 周りが力を生み出す、ポイントじゃないのかなと、
「俺はできているよ」「俺はわかっているよ」「やっているよ」
だけれども まだまだできていないことも、周りから見れば、
特に番頭さんであったり、そういう経験豊富な方から見れば、
足りていないところは、透けて見えるわけなんですよね?
ですけれども 肩をいからして、「自分はこうだ」「できているんだ」というような、
「学校でこれを学んできた」、「経営学を学んできた」という部分があったとしても、
そこで信頼感がなかなか構築できていない。
むしろ弱みを見せる、さらけ出す。
こういったことをすることが、「学習する組織」であり、
「強いチーム」を生むポイントになるのかなと、
現場を歩いていてしみじみ感じております。
ぜひこの『5つの能力』、こういったものもご覧いただけたらと思っております。
いかがだったでしょうか?
そして最後に、もう一つご紹介しておきたいのは、
これは比較的新しい本、それでも5年ほど前ですけども、
これも名著です。
『なぜ人と組織は変われないのか』
こういったものも参考にして、いただけるかなと思いました。
今回は以上でございます。ありがとうございました。
まとめ
組織は構成する人が成長し、互いに学び合い、価値創造が生まれる
- 最強組織の法則 新時代のチームワークとは何か
- フィールドブック 学習する組織「5つの能力」
- 主体性と成長への意思をもった人間。その個人が、学習の機会を互いに学び合い、知や価値が創造されていく
「リーダーは何でも知らないとできないと」から降り、弱点をさらけ出す
- 「仕事ができる人間であるためには、支配権をもたねばならない」を捨てている
- 自分が完璧でないことを進んで明らかにし、知らないできないを開示
- リーダーは、自分の弱点をさらけ出す
- 追加、ご紹介 なぜ人と組織は変われないのか ロバートキーガン他
水野からの問いかけ
- 学習する組織について、知っていること知らないことは?(現在地の確認)
- 主体的に成長しつづける人や組織、どれくらい欲しいでしょう?
YouTubeでも詳しく解説しています
今回の、「学習する組織5つの能力から、リーダーが実践するたった1つのこと」について、
YouTubeでも、わかりやすく解説しています。
ぜひ、動画でも「学習する組織5つの能力から、リーダーが実践するたった1つのこと」について理解を深めてください。
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