リーダシップ論をあれこれ語らうことが大切な時ももちろんあります。
しかし、もっと身近で簡単な方法があるのではないでしょうか?
ついていきたい!と思われるリーダーには、何を知っているか(ノウハウ:Knowhow)よりも、
誰を知っているか、誰と日々触れ合っているか(ノウフー:Knowwho)が大切なのです。
リーダーシップ論を学びだせばきりがない
今回は「リーダーシップを学ぶ、身近で簡単な方法」について、ご提案してまいります。
少し違う視点からリーダーシップを考えれば、
すごく人を惹きつける力、あるいはこの人と一緒に仕事がしたい、
この人と出会えて良かったというような、
リーダーシップを身につけることができるんじゃないでしょうか。
1.世の中にいっぱいあるリーダーシップ論
「リーダーシップスタイル」や「リーダーシップ論」は
世の中にいっぱいあると思いませんか?
- 専制型・放任型・民主型リーダーシップ
- 状況対応型リーダーシップ
- EQ型リーダーシップ
- 変革型リーダーシップ
- サーバント型リーダーシップ
等々、本当に色々とあるのではないでしょうか。
以下にそれぞれの概要、または参考書籍を掲載します。
興味のある方はご覧になってみてください。
今回のブログの本題へスキップしたい方はこちらへどうぞ。
専制型・放任型・民主型リーダーシップとは
アメリカの心理学者、クルト・レヴィンは、リーダーシップを3つに分類した。
- 専制型…リーダーが意思決定し、作業手順も指示する。
- 放任型…意思決定も作業手順も部下や集団によって行われ、リーダーは関与しない。
- 民主型…リーダーの支援のもと、集団で討議して方針を決定し、作業要領や手順は部下に委任する。
レヴィンは、民主型リーダーシップが、作業の質、作業意欲、有効な行動などの面で最も有効であるとしている。
※参考書籍:
状況対応型リーダーシップとは
アメリカのリーダーシップ研究の第一人者、ケン・ブランチャードは、
部下やスタッフの発達度や習熟度に応じて、
リーダーシップ・スタイルを変化させていくことが望ましい
と唱えた。
- 未熟な部下に対する指示型 (directing)
- 発達初期の部下に対するコーチ型 (coaching)
- 中堅部下に対する援助型 (supporting)
- 習熟した部下に対する委任型 (delegating)
※参考書籍:
この本は、私自身が20代後半に強く影響を受け、海外駐在時や日本に帰国して組織の長として
駆け出しだった頃、実践して成果があがった、まさに実践の書です。
とてもわかりやすい本なので、リーダーの皆さんには、ぜひ読んでいただきたい本の1つです。
EQ型リーダーシップとは
アメリカの心理学博士、ダニエル・ゴールマンが提唱した、
成功するリーダーに必要な要素は、IQ(Intelligence Quotient:知能指数)ではなく、
EQ(Emotional Intelligence:こころの知能指数)である
という考え方。
※参考書籍:
変革型リーダーシップとは
アメリカの政治学者、ジェームズ・マクレガー・バーンズは、リーダーシップを2つに分類した。
- 交換型リーダーシップ…部下をマネジメントする従来型のリーダーシップ。自身の影響力を駆使し、仕事と報酬を交換する契約を結ぶ。
- 変革型リ ーダーシップ…部下に働きかけて変革を促すリーダーシップ。高いモラルを持ち、部下に目指すべき目標・成果とは何か、その重要性はどのようなものかを理解させ、そこに到達するための方法についてメンバーの気づきや意識を高める。
※参考書籍:
サーバント型リーダーシップとは
1970年に、ロバート・K・グリーンリーフが提唱した哲学。
部下を支配するのではなく、まず相手に奉仕し、その後にチームを先導するリーダーシップのこと。
サーバントリーダーは、第一にサーバントである。
はじめに、奉仕したいという気持ちが自然に湧き起こる。
次いで、意識的に行う選択によって、導きたいと強く望むようになる。
ロバート・K・グリーンリーフ著「サーバントであれ――奉仕して導く、リーダーの生き方」
※参考書籍:
リーダーシップを実践している人物から学ぶ
1.身近なロールモデルを持つことの大切さ
こうしたリーダーシップ理論を学んでいくこともすごく大事ですが、
私がご提案したいのはズバリ!
「モデルとなる人物を決める」ということです。
あの人って素敵だよね、あの人についていきたいよね。
皆さんも私も、そんなリーダーシップのモデルとなる人がいるのではないでしょうか?
その人にロックオンして、
その人の仕草や語らい方、ものの見方・考え方
こういったものを真似していく。
これがすごく効果的かなと思っております。
2.リーダーシップもコミュニケーションの一つ
リーダーシップもコミュニケーションの一つだと、私は感じています。
だからこそ、実践を通じて、いかにそれを高めていくのかが大切です。
リーダーシップ論、あるいはリーダーシップの本は世の中に溢れかえっています。
私の書棚にも、大量の本が並んでいます。
リーダーシップ論やリーダーシップスタイルを学ぶことも極めて大事ですけれども、
身近なモデルを決めて、
その方の色んな仕草や語らい方を徹底的に真似する。
まずは、ここから始めてみてはいかがでしょうか。
モデルを決めて、その人からしっかりと学ぶ、
そして常に学ぶことが大事かなと思っております。
まとめ
YouTubeでも詳しく解説しています
今回の「あなたのリーダーシップモデルは誰ですか? vol.4」について、
YouTubeでも、詳しく解説しています。
動画を見て「あなたのリーダーシップモデルは誰なのか」、ぜひ考えてみてください。
※ブログの内容を1分にまとめたShorts動画も公開中です。すき間時間にすぐ振り返ることができます。
リーダーシップが高まる、あなたへの問い掛け
- 1.魅力的なリーダーと言われて、脳裏に浮かぶ方は?(現在地の確認)
- 2.そのリーダーとの、どのような出来事や声掛けを覚えていますか?
例1) 温かく厳しく叱ってくださった場面
例2) こちらが悪かったのに、逆に「ありがとう」と言ってくれた場面
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