「このままでは嫌だ!」
「過去に決着をつけ、今を変え、未来を創りたい!」
「会社を変えようとしているのに、周りが変わってくれない」
このような声を、日頃から講演やセミナーで接している後継者・幹部の方々から伺います。
次世代を担う後継者・幹部がいくら優秀でも、個人の力だけでは限界があります。
それでは、いかに周りを巻き込むことができるのか?
年上部下にいかに本気になってもらえるのか?
そして即効性のあるものとは?
人がついてくるリーダーになるためには
知識やテクニックは十分にあるはずなのに、なぜか周りがついてこない。
そんな経験はありませんか?
では、人がついてくるリーダーになるためには、何が必要なのでしょうか。
皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
後継者・次世代幹部が置かれている状況
私は、中小企業の後継者・次世代幹部の方々の特徴として、
次の3つを感じています。
1.年上部下が多い
特に中小企業の後継者・次世代幹部の皆さん、
「年上部下」がたくさんいませんか?
部下だけれども年上、すごい微妙な感じですよね。
私が日頃から接している後継者・次世代幹部の方々は、
だいたい36歳プラスマイナス5歳です。
こうした年齢の方から見ると、やはり年上部下が多くなるのかなと。
そういう「年上部下」の方々にどう動いてもらうか。
取り組んでもらうか。関わっていくか。
悩んでいる後継者・次世代幹部はとても多いと思います。
2.先代と比べられてしまう
続いて、社員の方々やお客さんなど、
先代を知っておられる方が多いのではないでしょうか?
その中で、先代は「こうだった」「こんなんじゃなかった」など
やはり先代と比べられやすいのかなと。
特に2代目は、創業者である先代が近くにいる中で、
チクチクと言われる、厳しい目が飛んでくることも多いのかなと思います。
3.現場経験が圧倒的に少ない
さらに、会社の固有技術や業界専門性など、
現場経験が少ないことで苦戦されていませんか?
後継者として、大学や大学院で学ばれたり、
大手企業や海外企業などの他社で修行されたり、
たくさん勉強してから入社するケースって多いですよね。
対お客さんという場面では、後継者として、
毅然とした態度で厳しく言わなければいけないこともあると思います。
そういう中で、経験豊富な人とどう接していけばいいのか、
どう伝えていけばいいのか。
苦戦されている方が多いのかなと思っています。
若さ・経験のなさをはね返すには?
こういった後継者・次世代幹部の特徴を捉えて、
人がついてくるリーダーになるために、一つの方向性としては、
人柄・人間力が大切なのではないでしょうか。
年齢が若い分、あるいは現場経験が少ない分、
いかに人柄・人間力で周りを巻き込んでいけるかが重要です。
上から目線になってしまうと、
それこそ自分が逆の立場だったらすごく嫌ですよね。
1.知識・テクニックも大切だが、それだけでは不十分
生々しい話ですが、実際に「後継者の上から目線」が原因で
潰れてしまった会社もあります。
その後継者の方は中小企業の2代目で、
優秀な国立大学を出て、大手企業で学ばれてきました。
1代目も「うちの息子すごいやろ」と、自慢の息子さんだったそうです。
しかし、最初の半年は「まだまだ勉強させてもらうんで」と言っていたのが、
半年後いきなり上から目線になってしまったのです。
その途端に、経験豊富な先輩社員たちはみんな離れていってしまいました。
お客さんのところにも行かなくなり、
「なんであいつは来ないんだ」「会社におってばっかりで」と
信頼もどんどん失っていきました。
そして、その会社は倒産してしまったのです。
2.人柄・人間力で周りを巻き込む
優秀な大学・大学院を出て、
大手企業や海外企業で学ばれてきたからこそ、
そして、先代や歴代社長(お父様やお母様、またはおじい様やおばあ様)が
頑張って育ててこられた大切な会社だからこそ、
「もっと良くしていきたい」「もっと良くできる」
という強い思いがあるのだと思います。
しかし、それが空回りしてしまって、
周りと対立・衝突したり、あるいは人が離れたり、
最悪の場合、先ほどの例のように倒産してしまったり。
後継者・次世代幹部であれば、他人事じゃないのかなと思います。
では、何が必要なのでしょうか?
やはり人柄・人間力を磨くことではないでしょうか。
3.人間力を磨くためには?日常で取り組めるのものとは?
ここで皆さんへの問いかけです。
人間力を磨くためには、何をしたらいいと思いますか?
山で修業する?滝に打たれる?
それも大事なことかも分かりませんし、
実際にそういうことをやっておられる後継者の方もいらっしゃいます。
しかし、時間がかかったり、日常で取り組めないという部分があります。
そこで今回は、日常で取り組める方法をお伝えします。
それは、ズバリ「口癖」です。
皆さんは、会話をしない日ってありますか?
後継者・次世代幹部であれば、ほとんどないかと思います。
人と話す時に、どういう言葉を使っているのか。
実はここに大きな違いが生まれるのかなと思っています。
そこで、人がついてくる後継者への第一歩として、
毎日の積み重ねである「口癖」を見直すことをご提案いたします。
4.人がついてくる7つの口癖
心根にはとても温かいものがありながら、言い方ですごく損をしている。
自分としては悪気がないんだけれども、
相手から見れば「ちょっときついな」とか「そんな言い方ないだろう」なんて思われてしまう。
そんな後継者・次世代幹部の方々を多く見てきました。
皆さんは、部下・社員の方に対して、次のような言葉を使っていませんか?
- 「問題」
- 「クレーム」
- 「なぜ」
- 「思います」
- 「弱点・欠点」
- 「面談」
- 「指示・依頼」
え?どれもよく使う言葉だけど?何がダメなの?
そう思われた方も多いかと思います。
ダメではないのですが、これらの言葉は、
時と場合によって「上から目線」になってしまう言葉でもあります。
どんな時、どんな場合に使うと「上から目線」になってしまうのでしょうか?
代わりにどんな言葉を使ったら「人がついてくる」のでしょうか?
ぜひご自身で考えてみてください。
※これら7つの口癖については、それぞれブログと動画で解説しています。
ぜひ合わせてご覧いただけたらと思います。
1.「問題」
Blog:https://e-keieisya.com/5741
YouTube:https://youtu.be/7lp_Fvcjug8
2.「クレーム」
Blog:https://e-keieisya.com/5754
YouTube:https://youtu.be/7fkPS1liopQ
3.「なぜ」
Blog:https://e-keieisya.com/5759
YouTube:https://youtu.be/EIzh8unXVIg
4.「思います」
Blog:https://e-keieisya.com/5776
YouTube:https://youtu.be/eMQnCUluIt0
5.「弱点・欠点」
Blog:https://e-keieisya.com/5787
YouTube:https://youtu.be/V4xxtnDXbJ8
6.「面談」
Blog:https://e-keieisya.com/5831
YouTube:https://youtu.be/CVLHPtZBXQU
7.「指示・依頼」
Blog:https://e-keieisya.com/15447
YouTube:https://youtu.be/cLj9cq7bVmo
※水野秀則の著書「上司の“口癖”から変える、部下が育つ報・連・相の受け方」
も合わせてご覧ください。
知らず知らずのうちに口にしている、部下への効果的ではない言葉、
意識して取り組むことで効果が上がる言葉を多数ご紹介しています。
PDF版は以下から無料でダウンロードできます。
また、研修等で使うのに便利な小冊子版(2冊セット 500円(税込)送料無料)もございます。
ご購入をご希望の方は、お問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。
まとめ
後継者・次世代幹部の方々の特徴として、以下の3つを感じている。
- 1.年上部下が多い
- 2.先代と比べられてしまう
- 3.現場経験が圧倒的に少ない
だからこそ大切なのは、知識やテクニックではなく、
人柄・人間力で周りをうまく巻き込むこと!
では、人柄・人間力を磨くためには何をしたらいいのだろうか?
今回は、日常的に取り組める方法として、
「口癖」を見直すことをご提案する。
皆さんは、次のような言葉を日常的に使っていないだろうか。
- 1.「問題」
- 2.「クレーム」
- 3.「なぜ」
- 4.「思います」
- 5.「弱点・欠点」
- 6.「面談」
- 7.「指示・依頼」
どんな時、どんな場合に使うと「上から目線」になってしまうのか?
代わりにどんな言葉を使ったら「人がついてくる」のか?
まずはご自身で考えていただけたらと思う。
YouTubeでも詳しく解説しています
今回の「人がついてくる7つの口癖 ~はじめに~ vol.1」について、
YouTubeでも、詳しく解説しています。
動画を見て「人がついてくるリーダー」について、ぜひ考えてみてください。
人がついてくる後継者への第一歩を踏み出した、あなたへの問い掛け
- 1.年上部下は何人いますか?その方との関係はいかがでしょうか?
- 2.人間力を磨くために、毎日意識し、取り組んでおられることは何でしょうか?
- 3.あなたの口癖は?周りに聞いてみて見えてきた、自分の口癖は?
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