連載「新入社員が企業を変える?!」第1回
新卒・若手社員の採用育成に懸ける想いとは? ― 社員が『教えていく』文化の醸成
関東食糧株式会社 代表取締役社長 臼田真一朗氏 インタビュー(Part 1)
皆様は、新入社員や若手社員の育成に、どのように取り組まれていらっしゃいますか?新卒で入った社員がなかなか定着しない、若手社員に仕事が任せられない、などの課題を抱えるリーダーの方が大勢いらっしゃると存じます。特に中小企業の場合、そもそも新卒を採用するかどうか、新卒が入ってもどう育てていけばよいのか、という課題をお持ちの経営者様も数多くいらっしゃることと思います。
今回インタビューを受けてくださった経営者様も、かつてはそのお一人でいらっしゃったかもしれません。このたびは、我が社の研修にご派遣を頂いている中小企業の経営者様に、ご多用の中、インタビューをさせていただきました。
3回に分けてこのブログでご紹介させていただき、ぜひ皆様とご一緒に考えていきたいと願っております。
経営者インタビューということで御一方目は、関東食糧株式会社 代表取締役社長 臼田真一朗 様にお話をおきかせいただきました。
埼玉県において売上・シェアNo.1 の業務用食品販売会社でいらっしゃる、関東食糧株式会社様。
1970年にご創業され現在も『提案力』『商品力』『対応力』の3つのチカラを武器に革新を続けておられる中で、採用育成に懸ける想いとは・・?!
まず、中小中堅企業の中には毎年の新卒採用自体行っていない会社もある中で、新入社員・若手の方を採用される想いは、どういったものなのでしょうか?
9年前に新卒採用をはじめました。一番のねらいは、安定的に社員の確保をしていきたいということ。そして、若い力で、会社の風土を変革する力になってほしいというところです。若い社員が入ることで先輩社員が「教えていく文化」を育て、醸成していきたいという想いもあります。
新卒採用はしても研修はしない会社もある中、どの様な想いで新入社員研修を実施されるのでしょうか?
2012年までは、社内での研修と、外部では他団体主催の研修に派遣していました。ただ、新入社員の定着率は低かったのです。理由は、ハードな仕事に対して、自分が思っていた社会人生活と実際の業務のギャップ。
そこで、「社会人になるとつらいこともある、楽しいことばかりじゃない」こと、学生から「社会人の考え方」に変わる「発想の変化」を期待して、入社前に水野さんの研修に預けることにしました。実際、2012年以降の離職率はかなり改善しました。
もちろん、震災前・震災後の学生たちの意識レベルが違うことも感じます。
ただ、意識の変革自体は薄れてきており、合宿スタイルの研修で「社会人の考え方」をしっかり入れてもらっていることの効果を感じています。
研修はしても自社のOJTで済まされる会社もある中、外部の研修に派遣されるのはどの様な想いでしょうか?
自社内でノウハウがなかったり、伝える技法が醸成されていないことで、いくら言っても伝え切れないことを感じていました。選び抜いた、信頼できる講師に預けることで、「心に響く」ように伝わり、社内ではできない社員の「気づき」や「意識変革」が生まれている、そういう取り組みをやっていただいていると感じています。
数ある研修の中で、なにがあるから「新人若手研修」を選んでいただいているのでしょうか?
私自身、3日間の合宿講座や月に1回の経営者塾を通して水野さんをよく知っていることがひとつ。あともうひとつは、形式的・表面的ことではなくて、非常に内面に切り込んでもらえるような迫り方・やり方を評価しています。
(Part 1 終わり 次回 Part 2 に続く)
若い力で会社の風土に変革をもたらす! 社長の臼田様が新人・若手社員に懸けた思い、皆様はどのようにお感じになられたでしょうか?
次回はその内面に切り込むいくつかのポイントについて、どのようにご実感いただいたのか? 内容に深く迫ります。