連載「新入社員が企業を変える?!」第1回
仕事を通じて自分がどうなりたいか? ―“自分たちが地域の食を支えている”という想い
関東食糧株式会社 代表取締役社長 臼田真一朗氏 インタビュー(Part 3)
経営者の皆様は、新入社員・若手社員の方に、どのようなことを一番大切なこと・大事なポイントと伝えていらっしゃるでしょうか? (前回インタビュー記事 Part 2)
前回よりさらに迫り、社長の臼田様は現在、新人・若手社員の方々のどのようなお姿を見られ、変化を感じ、また未来に向けてどのような人財像を描いていらっしゃるのでしょうか・・・?
臼田様へのインタビュー 最終回です。
御社では新人と若手をそれぞれ派遣なさっていますが、(新人と若手)それぞれ研修後どの様な変化や効果を感じられておられますか?
新人は、学生の考え方 → 社会人の考え方に変わっています。退職してしまった人もいますが、定着率は高まっています。(「退職する理由」も変わってきた。社会人になってハードになったギャップではなく、「卒業していきます」「人生でやりたいことがあって」という理由になった)
2014年の新人若手力実践セミナーに参加した内田や金原は、今2年目ですが「がんばれば評価されるんだ!」という意識が非常に見られます。若手では、真木と渡邉が参加しました。考え方が変わったと感じます。特に真木は、仕事を見つめ直したいとセミナー参加時は営業でしたが、セミナー後、営業配送に自分から希望を出して、イキイキと頑張っています。
御社の『提案力』『商品力』『対応力』を顧客に提供するにあたり、どのような人財像を描いておられますか?
1番は、ハキハキ・元気な人。そして、食品の会社なので、まずは食に興味がある!ことですね。もちろん業務の中には、問題解決能力も必要ですが、それは入社してから成長していけばいいと思っています。入社してから成長できるためにも、元気なことが大事です。
臼田様の過去インタビュー記事を拝見いたしました。その中で、若者へのメッセージ「大きな夢を持ってもらいたい」とおっしゃっておられました。今はいかがですか?
今も一緒ですね。こういってはなんですが反社会的なことをやらなければ、たいていどこの会社に行っても変わらないと思います。取り組む姿勢として「自分がどうなりたいか」という、大きな目標を持って欲しい。今はもっていなくても、なんらかのきっかけでもって欲しい。ドラッカーの質問に、40代・50代になったとき「何をしている人ですか?」というものがあります。それに胸をはって答えられる人であって欲しいですね。
御社への入社を考えている方に向け、御社で働く魅力をおきかせください。
レストラン・食堂に食材をお届けする会社ですので、魅力は「自分たちが、地域の食を支えている」と感じられることですね。たとえば、「最近埼玉のお店って美味しくないよね」と言われれば、食材をお届けしている私たちに責任がある。逆に、「埼玉のお店、美味しいよね!」と言われることは、関東食糧が良い食材を提供しているから、ということ。それこそが私たち関東食糧の「やりたいこと」であり、そのための施策があります。食文化の向上に貢献している、と感じられることが魅力です。
最後に広く就職活動をされている方へのメッセージを。
一番の分かれ道だと思います。いろいろ悩んで、自分にあっている会社に入ってほしい。ただ一方で、どんな会社に入っても変わらないことがあります。どんな会社に入っても自分の能力を発揮するということが一番大事、ということです。社会人として、自分の存在意義を感じられるような仕事をし、成長していけるように。くじけず、自分を信じて進んでほしい、それが感謝につながると思います。
ご多用の中、今回インタビューにご協力いただきました社長 臼田真一朗様、お写真をご提供いただきました関東食糧株式会社の皆様、誠にありがとうございました。
3回にわたって、お届けしてまいりましたが、読者の皆様にはどのようなお気持ちの変化がございましたでしょうか? 新人・若手の育成や採用の課題にどう取り組んでいくか、ご一緒に考え、前に進むエッセンスとなるキーワード。お気づきになられたこと、お感じになられたことも、どうぞお寄せいただけましたら幸いでございます。
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