事例体験から学びたい!

経営者としてのものの見方考え方ー状況や環境、幸せまでもが自分で感じたものが事実になる

1.突然の痛みが私を幾度となく襲う

「痛いっ・・・、胸が、締め付けられる」 自宅で毎朝おこなっているパソコンでの電子メールのチェックの最中、その痛みは突然私を襲ってきた。誰かに心臓を強くつかまれ、握られているかの様な感覚と、恐怖が湧き上がってくる瞬間であった。

この何ともいえない瞬間は、30歳を過ぎた頃突然発症し、これまでも何度か私を苦しめてきていた。

2.ないものねだりをするよりも、いかにあるものを活かせるかというものの見方

三十分も続いたその痛みが徐々に薄れ、やがて私は平静さを取り戻していた。受診した複数の病院では、精密検査をしても心臓には異常はなかった。病気ではないのだ。が、私はその痛みと苦しさをはっきりと感じてきたのである。

病は気から」・・・体に異常がなければ、この現象はこころのあり様なのだろうか?そう考えると、自分のものの見方・考え方が、何か間違った方向にむかっているのではという想いが膨らんできた。また「この痛みはアラーム(警報装置)として体にこころのあり方の間違いを知らせているのであり、決して悪いものではない」という様に、痛みに対する見方がそれまでとはまったく変わったものになっていった。

そしてやがて「あれもしたい、これもしたい」と欲張り、やりたいことに目一杯で欲ボケしていた自分が見えてきた。多くの素晴らしいもの(よい方々とお出会いしての素晴らしい人間関係の輪、永くそして深い友人関係からくる友情のありがたさ、私をサポートしてくれる笑顔一杯の家族等)を手にしているにも関わらず、さらに手に入れたいものが多過ぎて、常に現状への不満が高まっていた自分をはっきりととらえることができたのである。

そんな中、ややもすると忘れてしまいがちではあるが、とても大事な対照的な想いが現われてきた。

人生、生きているだけで100点満点」 コンサルタントとしての恩師であり、人生の師である方との話の中で、私自身が人生の節目に立った時にこころの奥底に刻み込まれた価値ある言葉だ。この言葉は私自身が生きていく上での大きな指針ではなかったのか!という自分をかえりみる心がそこにはあった。

こうして、自分に慢心せず、「あれもこれも」とないものねだりをするより、「いかにあるものを活かしきれるか」というものの見方の原点に返った想いに再び戻ることが出来た。

3.「吾(わ)れ唯(ただ)足るを知る」というものの見方

自らが望んだことではなかったが、自分を振り返る貴重な機会となった出来事を通じて、私はあるイメージがはっきり浮かぶ様になった。

小学生の頃、遠足で行った石庭で有名な京都の竜安寺。誰もが足を止めて見入る美しい庭と共に、もう1つの有名な水をためておく鉢(はち)。これが私の心に常に現われるようになったのである。

その鉢には、口という字を真中にして、上下左右に漢字が刻まれている「吾(わ)れ唯(ただ)足るを知る」という言葉がそれだ。改めてその教えが自分にとって実感を伴って現われてきた。

禅の教えでは、人の「欲」には、これで終わりといったものはない。欲望を何とか満たそうとして、人は毎日をあくせくと働きがちである。

そして、いつも何か足りないと嘆くようになる。しかし、視点を変えて「足るを知る」というものの見方考え方を作りあげれば、どのような状況であろうとも、心が満たされた平穏な日々の生活を送ることができるということが原点にあるようだ。

4.経営者は自らのものの見方・考え方で全てを決めている事に気づけるか

私はこれまで生きてきて、自分自身に満足を感じることより、「もっとこうしたい」と不足(良い意味では挑戦意欲・向上心とも言えるが)を感じることが多い、そんなある時期があったのは確かであった。

充分な量を食べているのに満腹になったと感じることができない「過食症」というものがある。それと同じ様に、仕事や生活をはじめ色々な場面で、やってもやっても満足を感じない、言うなれば「過小(評価)症」みたいなものが自分にあるのではと感じていたことがあった。

そこで私は、自分が取り組んだことや、今置かれている環境に対して自分はこのどちらであろうかと、じっくり観察するように努めることにした。こうした振返りを通じて、私のこころに浮かんできた言葉は、「手にしているものはあり余るほどにある」といった答えであった。次々と新しいものや自分が手にしていないことの不足や失ったものをいつまでも見つめるより、いま実際に手にしていることやものへの満足や、周りへの感謝が沸き起こってきた。

こうしたプロセスを経て、人生で、自分自身や、自分を取り巻く今の状況や環境をどのようにとらえるかで、幸せや豊かさを実感できるかどうかが大きく変わるということを改めて深く心に刻んだのであった。

人はこころの満足や幸せの大小を、置かれた状況や環境ではなく、自らのものの見方・考え方で決めている。幸せ・・・それは自分で感じるもの

あなたご自身は何を感じ、どのように進めておられますか?

5.経営者のあなたへの言葉

  • 「人生、生きているだけで100点満点」
  • 「ないものねだりをするより、今あるものをいかしきる」
  • 「過小(評価)症」
  • 「人はこころの満足や幸せの大小を、自らのものの見方・考え方で決めている」
  • 「幸せ・・・それは自分で感じるもの」

6.経営者のあなたへの問い掛け

  1. あなたは今の自分のどこに満足し、どこに不満ですか?
  2. あなたは満足と不満のバランスを見て、何を感じ何に取り組もうと想われますか?

(2019年3月17日リライト)

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