苦しい時こそ、人生の上り坂だ!

公開日: : 最終更新日:2013/11/14 リーダーのこの一言が組織を変える!

Pocket

(機関誌8号2001年8月)
つづら折れの人生の道を、着実に駆け上がるために、アクセルとブレーキのバランスを点検しよう!!

1.こんな出来事が!

 「ずいぶん燃費効率の悪い生き方をしていました!」

 ある友人から送られてきた電子メールの一行が、私の目に飛び込んできた。 それは、私が友人に宛てたメールの「社会で『過食症』が話題になっているように、最近『過小(評価)症』があるのでは・・・。何をどれだけやっても、自分のことを小さく扱ってしまう人がいるのではないだろうか」、に対する返事の一部であった。

 この友人は私の投げ掛けに対して「自分も『~かもしれない』『~するのでは』という言葉を必要以上に用いて、現実には起こる可能性の低い空想をふくらませ、あげくのはてには不安を自らがあおっていた。言うなれば、『マイナスの想像(空想)の種を蒔(ま)いて、やれないのではという不安の実(み)を収穫する』というようなばかげた作業を『努力』して繰り返していました。」と、自分自身を冷静に見つめられたのである。

 また、別の友人からは同じ投げ掛けに、次のような返事をもらった。

 「これ、僕もよく言われるんですよね。うぬぼれ屋になったりせずに、常に向上心を持とうとすると、勝手に付いてくるオマケみたいな・・・。上を目指しているから、『卑屈』では無いのですけどね。」

2.私の想い

 「燃費効率の悪い生き方・・・」「勝手についてくるオマケ」等々。自分のこれまでの様々な体験に照らすことで私も「本当にそうだなぁ~」と、率直な気持ちが湧いてきた。

 そして、人生を車に例えて、さらに私なりのイメージが浮かび上がってきたのである。「ブレーキ(不安・否定感)だけでは車(人生)は前に進まない。 かといって、アクセル(安心・慢心(おごり))だけだとスピード違反になるし、何よりも事故を起こしてそこで終ってしまう。 ブレーキとアクセルがあるから、カーブ(つづら折れの人生の道)を正確に速くまわることができる」と。

3.日々への影響

 こうして私は以前にも増して、ブレーキ(不安)とアクセル(安心)のバランスの重要性を実感するようになっていた。時おりハンドブレーキを引いたままで、必死に自分を前に進めようとしている、まことにバカげた姿が見えてきたこともある。また逆に、有頂天になってアクセル(安心・慢心)を踏みすぎ、壁に激突しそうな自分が見えたこともあった。

 人生のブレーキである自己不安感。ブレーキがきき過ぎてしまった自己否定感。人生のアクセルである安心感。アクセルを踏み過ぎた慢心(おごり)。ブレーキとアクセルのこの微妙なさじ加減を、置かれている状況や、今の自分の気持ちに応じて常に調整するようになったのもそういう自分の姿に気付いたからである。

 また、「日常何げなく使っている言葉が、意外にも自分の行動をかたち作っている」と、感じたのもその頃であった。そして、「最近よく使う口癖は何だろうか」とそこに注意が向くようになったものだ。ブレーキの意味をもつ「~はずがない」や「~かもしれない」という口癖と、アクセルの役目である「~だろう」や「~ちがいない」という口癖のどれが多いかで、自分のこころのバランスがとれているかどうかを感ずるようにもなっていた。

 「人生はバランスが大事だ」という想いが確信に近づいた貴重な瞬間であった。

4.志(仕)事での実践

 日常の志(仕)事の場面で、不安な気持ちがつのってくる事は実に多い。特にこれまで経験のないことや、大きな目標に挑戦する時はこの傾向が強い。

  このように不安を感じた時や、何かの失敗で落ち込んだりした時、つまり「ブレーキがちょっときき過ぎているなぁ」と感じた時、私は次の言葉を思い出すようにしている。

  「苦しい時こそ、人生の上り坂だ」。人間、何かにチャレンジしているからこそ苦しいのだ。苦しいということは、間違いなく必死にチャレンジしているからだ。

 上り坂だから、チャレンジしているからこそ、不安は襲ってくる。その不安をいったんは不安として素直に受けとめる。それは攻めているから、向上心をもっているから、そして新たな突破口を創ろうとしているから起こる自然な感情なのだと自分のこころに言い聞かせる。「不安は誰もがもつ感情なのだ」「今の自分の気持ちでいいんだ!」とブレーキを緩め、少しアクセルを踏み込むようにすると見える世界が不思議と変わってくる。

 曲がりくねったつづら折れの人生の道も、こころのアクセルとブレーキをバランスよく働かせることで、着実に駆け上ることができる!

 あなたご自身は何を感じ、どのように進めておられますか?

5.毎日の言葉

  • 「マイナスの想像(空想)の種を蒔(ま)いて、やれないのではという不安の実(み)を収穫する」
  • 「過小(評価)症とは、向上心を持とうとすると、勝手に付いてくるオマケ」
  • 「否定感⇔不安⇔安心⇔慢心(おごり)のバランス」
  • 「「~はずがない」⇔「~かもしれない」⇔「~だろう」⇔「~ちがいない」のバランス」
  • 「人生はバランスが大事だ」 「苦しい時こそ、人生の上り坂だ!」

6.自分を見つめる問い掛け

  1. あなたの人生や日常生活で、アクセル・ブレーキのバランスはいかがですか?
  2. あなたは不安な気持ちが湧き上がってきた時、どう対処されておられますか?
Pocket

関連記事

リーダーのこの一言が組織を変える!

健康をセルフコントロールできれば、おのずと人生に自信がみなぎる!

(機関誌32号2003年8月) 健康管理は数値管理から ─ 正しく・楽しく・絶やさずが決めて 1

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

周りを責めるリーダーから、周りに迫るリーダーへ!

(機関誌114号2010年6月) あなたは相手(部下・後輩・子供等)に何点を求めていますか? 1

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

ゴールから逆算して今やることを描くと、集中力と行動力が高まる

(機関誌22号2002年10月) 阻害要因に打ち克ち、描いた夢を確実に実現する人のこころのあり方

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

リーダーの健康に対する考えが、組織風土に充満する!

(機関誌136号2012年5月) あなたが所属する組織や、周りの人の喫煙率はどれ位でしょうか?

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

バリア“アリー”で、日々の環境を自らの健康の味方に!

(機関誌119号2010年11月) あなたが心掛けるプチトレーニング・プチ感覚アップは何でしょうか

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

“数字に弱いリーダー“というセルフイメージを突崩そう!

(機関誌65号2006年5月) あなたのお金に対する思考パターン(マインドセット)は? 1.こん

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

かざりけのないひたむきさが人のこころを打つ

(機関誌24号2002年12月) 「感動なくして、真の人間関係なし」 1.こんな出来事が!  

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

人は裁かれるとやる氣を失い、批評されると言葉を失う!

(機関誌79号2007年7月) あなたは部下に優しい人、厳しい人、それともどの様な人? 1.こん

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

あきらめない心が、あくことのない探求心と自己革新を生む!

(機関誌58号2005年10月) 自分が自分にする言い訳は何でしょうか? 1.こんな出来事が! 

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

プラスのイメージが、過去の思い込みを払拭する!

(機関誌72号2006年12月) あなたは「イメージのチカラ」を味方につけていますか? 1.こん

記事を読む

会議で決まらないのは、なぜかわかりますか 4つ目【回議】

会議で同じ議題がまた出てきて、決まらないことないでしょうか? 「この

会議の改善点を洗い出すには、ぜひこの視点を! 3つ目【悔議】

会議での討議は、過去のこと、今のこと、未来のこと、どの時点の話が多い?

会議の時間生産性を高める、今日からできる1つのこと 2つ目【戒議】

毎月、毎週ある会議、生産性高めたいですよね? 「会議を主催するトップ

会議体の見直し、カンタン即取り組める7つのポイント 1つ目【貝議】

会議と聞いて、湧いてくるイメージは? 「また会議、時間がないのに」

リーダーが叱ると怒るの違いに気づき、部下に届く叱る言葉のポイント #7

部下を叱ること、最近やっていますか? 「親にも叱られたことがない今の

→もっと見る

冊子 「部下が育つ報・連・相の受け方」期間限定無料贈呈中

PAGE TOP ↑