事例体験から学びたい!

潜在能力を引き出す上で、何より大切なことは成果目標の設定だ!

(機関誌15号2002年3月)
成功イメージの発想でスタートを!

1.こんな出来事が!

 出張で、ある都市に行った時のことである。仕事を終えターミナル駅に戻ろうとした時、日頃利用している鉄道ではなく、ひとつ今日は地元の自治体が運営しているバスで移動してみようとふと思いついた。それは、その街やそこに住む人の生活をより身近に感じたいと想ったからである。幸い時間の余裕もあり、多くのバスが行き来する車庫の停留所が近くにある事も覚えていたからだ。

 大きな期待をもって車内に乗り込んだ。そして前が見渡せる一番前の席に腰をおろした。ふと前を見ると、運転手の頭上にあるプレートの文字が目に飛び込んできた。そこには「人に優しい運転に努めます」という言葉があった。

2.私の想い

 このことばを見て、私は二つのことを感じた。一つは、「運送業ではなく、サービス業としての取り組みをされておられいるなぁ」という想いである。A地点からB地点に単に人を移動させるということではない。そこに優しさ・快適さという付加価値サービスをつけて提供するという点だ。

 もう一つは、『努めます』という言葉の語尾が大変気にかかったことだ。はたして、ただ努力だけでいいものだろうか? 宅配便の会社がトラックの後方に必ず掲げてある言葉との違いをそこに感じたからである。この宅配便の会社では、車体の後部に、「私は安全運転をしています」という文字が大きく掲げられている。つまり、「努めます」と、「しています」という言葉のもつ意味が、目指すことは同じでも、立っている位置がまったく違うということへの気付きであった。

 そして何よりもこの視点の違いが、引き出せる成果にも大きな開きをもたらすものではないかと想ったのである。

3.日々への影響

 今回のことばとの出会いを通じてこれまで以上に意識がいくようになったのが、次のような言葉の語尾についてだ。

  「頑張ります」「○○したいと思います」「○○を向上させます」「○○を改善します」等々。私たちが日常よく耳にするこれらの言葉からは、確かにそのことに取り組みたい意志は感じられる。が、しかし、「やりきる!」という立場にたっているかどうかと言うと微妙な違いを感じるのである。

 実現すべき像を明確に描いていれば、自分がもっている力以上のものが必ず湧き出てくる。そのために必要なのは、まずそのことを実現している(できている・やっている)自分(=成功イメージ)からの発想ではないだろうか!現在の自分からではなく、想いを実現した時の未来の自分の姿からスタートして、ものごとを見る。

 言うなれば『From Future(未来から)』の発想である。オリンピックの選手も、常に表彰台の真中に立ち、君が代が流れ、日の丸が上に上がっていくことを強くイメージすると聞く。

 どうすればできるかを問う前に、想いを達成させた自分のイメージを鮮明に描くことが潜在的なパワーの発揮につながることは間違いないという確信がわいてきた

4.志(仕)事での実践

 「言葉は命!」と言われる。その人の口癖の言葉から、その人が今立っている位置が見えてくるものだ。

 夢がかなうの『かなう』は『叶う』と書く。文字を分解すれば、+(プラス)のことを口に出しつづければ、それは必ず叶うとも読み取ることができる。

 自分が目標とするものの明確なイメージを常にもち、しっかりと心に焼き続ければ、自然と行動は次元の違うものになるという想いである。

 それと共に、夢を叶えるためには、徹底して『やり切る』ことが極めて重要である。そのためには、常に自分が手に入れたいものを宣言し『言い切る』ことを実践していくことが唯一の道ではないだろうか。

 『努めます』というプロセス(経過)のことを宣言するのではなく、『しています』と結果や達成している状態について力強く言い切ることをさらに大事にしていきたいものだ。

 逃げ道をつくらず、自分自身の未来を信じきった瞬間に、潜在能力が最大限に引き出されるものと確信する。そして、その時には、ありありと進行形(○○しています)で実現している姿をこころに描くことができるものと想う

 あなたご自身は何を感じられ、どのように進めておられますか?

5.毎日の言葉

  • 「From Future(未来から)」
  • 「成功イメージや実現している立場からの発想でスタートを!」
  • 「言葉は命!」
  • 「+(プラス)のことを口に出しつづければ、それは必ず叶う」
  • 「潜在能力を引き出す上で、何より大切なことは成果目標の設定だ!」

6.自分を見つめる問い掛け

  1. あなたは夢やつかみたいものを手にするために、どういったことを重視されておられますか?
  2. あなたはどのようにして、イメージを鮮明に描いておられますか?

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