家族の絆を深める掃除の事例から気づく、対人関係を深める1つのコツ

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家族の絆を深める掃除の事例から気づく、対人関係を深める1つのコツ

2020年12月10日

一致団結せず、他人ごとにしている事例

今年は例年にも増して、ゆったりした気持ちで新年を迎えることができた。

それは、いまや、わが家で年末恒例になっている家族全員での大掃除の取り組みが影響しているのかもしれない。

 

どこの家でも年末と言えば、大掃除は習慣化していることだろう。

わが家でももちろんやってはいたが、それぞれが、それぞれの立場でただ思い思いにやってきていたきらいがあった。

「この日は忘年会があるから・・・」

「この日は友達と遊びに行くから・・・」等々で、

一致団結してやり遂げるという気持ちが薄かったように想う。

 

そこには「家のことは妻に任せて・・・」、家族の拠り所となる家庭の環境を整えることを、仕事の忙しさにかまけて、他人事にしている自分がいたかもしれない。(いや、かもしれないではなく、いた)

しかし、そういうプロセスを経てここ数年は、「誰かがやる」「いつかはやる」から脱皮をして、「自分がやる」「いまやるという大掃除に取り組む心構えが大きく変わったように想う。

大掃除は家族の絆づくりのためのイベント

今年、掃除をしながら気付いたのは、大掃除が家族の楽しいイベントの一つに定着しつつあるという確かな手ごたえであった。

それは、掃除を通じて家族それぞれの歯車が噛み合ってきているからに違いない。

 

その流れは、私自身の大掃除への見方や姿勢が変わり、次に、家族一人ひとりがその真剣さに何かを感じ、取り組みがヒートアップする。

今年も二人の子供から「あそこは僕がやるよ」「ここはこうしようよ」という言葉が多く出たのには、私自身も驚きと共に何とも言えぬさわやかさと嬉しさを感じた。

さらには、その家族の動きを見て、また私自身が創意工夫を重ねる。

ちょうど、らせん階段を上るように、毎年進化していく『家族』の図式がはっきりと見えてきたように想う。

 

そういったことで、わが家では大掃除が単に家をきれいにし片付けるという枠組みから、徐々に、家族の絆づくりのための掃除イベントという捉え方に移りつつあるのかもしれない。

わが家の大掃除 ―― それは、まさにエンターテイメントだ!本当に楽しいこと、嬉しいことであり、何とも言えぬ充実感を覚える『大掃除』ではある。

 

 

メンバー一丸となって目標とする結果を生み出す

ところで職場のリーダーにとっては、生活の中での小さな一コマに過ぎない家庭でのこの掃除。

意外と見落とされているかもしれない。

 

しかし、これに真剣に取り組むことで、様々な気付きや、仕事で成果を生む原理原則に触れる機会が多くある。

この点を実感したのが、私のいつわらざる気持ちだ。

日々の生活(その中でも特に対子供)には、講釈や理屈、理想は通じない。

そこで通用するのは、行動と、現実を変える具体的な取り組みだけだ。

 

わが家でのここ数年の年末の大掃除を振り返って気付くのは、仕事との関連がとても大きいということであった。

それは家族の絆を創り生活を皆で豊かにすることも、リーダーとしてメンバーと一丸となって結果を生み出すのも、根本は同じであるということだ。

 

ポイント

(1)リーダー自身がまずやる、今すぐに何としてでもやるというテーマに対してきっちりした立場を確立する。

(2)リーダー自身が「ど真剣」に行動する。

(3)メンバーのこころにそのテーマへの想いを熱く注入する。

(4)メンバーと話し合いながらそれぞれの意見を生かした計画や役割分担を紙に書き出す。

(5)実行する中で見えてきたものを基に、更なる創意工夫を重ねる。

 

 

リーダーの真剣さ次第で、周りの人が本気になり対人関係が深まる

対人関係を考える時、単に多くの時間を共有したからといって、それが直ちに互いの関係を深めるとは限らないものだ。

共にいる時間を増やすという「量」と同時に、意思疎通を密に図り、共に何かをやり遂げたり、生み出したりする深い交わりという「質」の面がなければ、決して太い絆で結ばれることにはならない。

 

社会では、いま家族が崩壊し「個族(こぞく、一人ひとりの交わりが薄くただ一緒に暮らしているだけの家族)」になっているという警鐘が鳴り響いている。

お正月にしても、家族で「どのような新年を迎えるか」「どこに行くか」「何を見るか」をただ一緒に考えるだけでは、真に安らぎにあふれた気持ちを味わうことはできないということにも気付いた。

 

そこに至るまでに家族で「何を共に生み出したか」という共通の気持ちをもち、こころを一つにすることで、本当の意味での絆が深まるということではなかろうか。

 

これからも日々の生活の中で見落としがちな出来事や行事を自らが真剣に取り組むことで(共同作業に結び付け共に何かを生み出すことで)、家族や、仕事や生活でのさまざまな人との絆や対人関係を深めるように取り組んでいきたいものである。

 

要は、家族やメンバーとの絆や対人関係が深まるのは、リーダー自身の真剣さ次第であるのだから。

今回の大掃除を通じて、家族との絆や、対人関係を深めることについて、深く感じる機会を与えてもらったことに感謝している。

あなたご自身は何を感じられ、どのように進めておられますか?

 

 

5.対人関係を深める、リーダーのあなたへの言葉

  • 「『自分がやる』『いまやる』という取り組む上でのあり方」
  • 「日々の生活(その中でも特に対子供)には、講釈や理屈、理想は通じない」
  • 「生活を豊かにすることも、仕事で結果を生み出すのも、根本は同じ」
  • 「何を共に生み出したか」
  • 「人が本気になり対人関係が深まるのは、自分の真剣さ次第」
水野秀則
水野秀則

  1. あなたはリーダーとして、掃除ということをどのようにとらえておられますか? あなたは家族や周りの人との絆づくりのために、どのような心構えで何に取り組んでおられますか?

(2020年12月10日リライト)

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