事例体験から学びたい!

集中力が持続しない、ゆとりがないと感じる経営者におオススメーー瞑想!

集中力を高めるために、瞑想で一点を見つめる

ある飲食店の経営者の方と瞑想(めいそう、静かに坐ること)について話をしている時だった。

「自分は坐る(瞑想する)時に、お線香を立て火が燃えているその一点を見つめるのですよ。見つめ続けて時間が経つと、燃えている火だけが浮かび上がってくるのはとても不思議ですね。自分にとっては、この時が空間も時間も何もない集中できる瞬間なのです」

この言葉に、一瞬

「これだ!これをやろう!」

とこころに決めた。

三年前から瞑想に取り組んでいる私ではあったが、何としてでも集中力を磨きあげたいと考えていた矢先のことであった。

その直後に、ある射撃の選手が集中力を高めるために取り組んだトレーニングの話が蘇ってきた。

ろうそくやお線香の火をじっと見つめる訓練を毎日自分に課し、その結果集中力が強化されて競技能力が飛躍的に向上し、オリンピック選手になれたという話であった。

集中力とは何か、どのようにすれば向上するのか

集中力――それは、その気になれば仕事や生活全般に誰でも活用ができる。

しかも、一度身に付けると永年にわたり「ここぞ!」という時に絶対的な効果を発揮する。

毎日が24時間でとても足りないと感じていたのが、24時間もあれば集中力のお陰で、さらに密度の濃い時間を過ごし余裕が生まれて仕方がないという風になっているのかもしれない。

集中力とは、そういった素晴らしい魅力を備えた能力でありながら、実は多くの人はこのテーマに継続的に取り組み徹底した強化を図っていないのかもしれない。

したがって集中力という本来大切な能力が、語学力やパソコンのスキルといった身近な能力開発の域にはなかなか達しえないのではないだろうか。

その理由は、集中力についての二つの問い掛けに対して明確な答えがないからかもしれない。

その問いとは、

「普段何気なく使っている集中力とは何なのか?

「何があればメキメキ向上するのか?」

ということである。

集中力を鍛える方法(一点を見つめる)を、先ず実践

しかし、私は今回あえてこの二つの問いをそのままにして、集中力向上に取り組んでみることにした。

先程の二つの問い掛けを究明するのが難しいからとか、明確な答えがないからという意味ではない。

そのようなことに時間を費やすのが、すごくもったいない気がしたからである。

それよりも、「集中力を身に付けた自分はどれだけ素晴らしいだろうか?」と、自らに問い掛けてみた。

その結果、集中力の意味を理解することにエネルギーを注ぐよりも、集中力を鍛える行動を継続・徹底することに意識を向けることを選んだのである。(それがこれまで取り組んできた瞑想であり、冒頭の一点を見つめるということだ)

誰もが内に秘めた集中力をもち、それを引き出すための時間を徹底して掛ければ、必ず集中力が向上できると信じて。

人間は目的や意味のわからないことに取り組むのは、苦痛かもしれない。

が、理解できないからそれに取り組まないのではなく、そのまま丸飲みして行動する中で色々とつかんでいくこともまた大切なことだと想う。

集中力を鍛える中で、蘇ってきた名言と感じたこと

人は、取り組む前から「ああでもない、こうでもない」と論評することに終始し、実際テーマを実行に移していないことがいかに多いことか!

今回、集中力を高めるために、早朝お線香の火を見つめるという日々を重ねるうちに、日頃いかに雑念が多く、そのために目の前のことに集中できていないかという自分の姿が浮き彫りにされたと実感している。

これまでは、とにかく効率・能率を重視してきたきらいがあり、「速くやろう」としてかえってロスをしてきたのではないか。

こころここにあらざれば、見えども見えず、聴けども聴こえずという教えがある。

この言葉のとおり、次のことや次の次のことを考え過ぎて、いかに今を大事にすることをおろそかにしているかの再確認の瞬間でもあった。

“お線香の火を見つめる”この取り組みは、周囲の雑音に振り回されたり、こころの中で引っ掛かっていることにこだわることなく、自分が今取り組んでいる「目の前のことに集中する」、「脇目をふらない」、「そのことに専念する」ことの大切さを感じさせてくれたように想う。

一点に集中する姿勢が真のゆとりを生む、そしてそのゆとりが次のゆとりを生む

あなたご自身は何を感じられ、どのように進めておられますか?

リーダーのあなたへの言葉

  • 「お線香を立てその火が燃えているその一点を見つめる」
  • 「集中力を身に付けた自分はどれだけ素晴らしいだろうか?」
  • 「こころここにあらざれば、見えども見えず、聴けども聴こえず」
  • 「一点に集中する姿勢が真のゆとりを生む、そしてそのゆとりが次のゆとりを生む」
水野秀則
水野秀則

  1. あなたは集中力を高めるために、どのような取り組みをされておられますか?
  2. あなたが集中力が高まったと感じられる時、その瞬間はどのような状態ですか?

(2020年9月14日リライト)

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