事例体験から学びたい!

周りを責めるリーダーから、周りに迫るリーダーへ!

 

1.経営者が抱える社員への悩み

ある経営者から、社員のお悩みでご相談をいただいた。

担当者としては、非常によくやってもらってはいる。
しかし、部下や後輩・事務スタッフ等周りを動かしきるところまでいっていないのです。
自分がいかに動くかだけでなく、人に動いてもらって成果を生み出して欲しいと口を酸っぱくして言っているのですが。
なかなか伝わらないのがもどかしいですね。どう指導すればいいでしょうか

人は、組織の一員から組織をまとめるという立場になった時、仕事の進め方を根底から変える、ということが必然的に求められる。

しかし、今回のご相談の様に、そのギアの切り替え(転換)がうまくいかず困っている人、その困っている人をみて諭(さと)すが、変わりきれない状況を感じて悩む経営者層の方も多い。

なぜ変わってくれないのか、なぜわかってくれないのか

と悶々(もんもん)と悩んでいらっしゃる。

一担当者としては出来る人なだけに、経営者層も本人への熱い想いが募るばかりなのかもしれない。

2. 頼れるリーダーの役割とは

この場面で真っ先に脳裏に浮かんだのは、「リーダーは人を通じて成果を生み出す人」という原点の考え方だ。

こういったものの見方をいかに本人に定着をさせることができるか。

言ってみれば

すべて自分で動くのではなく、周りの人それぞれの個性や能力、ヤル気を上手く引き出し、そのチームらしい成果を生み出す道しるべをつける

ということ。

この考えさえ伝わりさえすれば

リーダー一人の10歩から、メンバー10人の一歩ずつ

への転換が始まるのではないだろうか。

そしてその後の取り組みや行動から、2歩3歩歩めるメンバーが生まれれば、当初の10歩から20歩30歩・・・と歩めるパワー漲(みなぎ)るチームとして成長していくことは間違いがない。

しかし、現実は第一線(お客様との直接対話や現場、機械や物など)が好きでも、社内の人財を育むことが苦手な人は多い。

その結果、

「本人に指導をしても、習慣や体質が邪魔して変わり(転換し)きれない」

「人財育成は手間と時間ばかりかかり、いいことがない」

という声が企業や様々な組織をまわる中で聞こえてくるのだろう。

頭ではわかっているのだが、なかなか出来ない・・・

そんな悩みを打破できない部下に、どのように向き合っていけば扉は開かれるのであろうか。

3. リーダーに何を求めているのか今一度見つめてみる

冒頭の経営者と“社員との日常の関わり方やコミュニケーション”について、以下の3つのことを問い掛け、共に今一度深く見つめてみた。

その結果、経営者の方に、次のような気付きや変化が生まれたのである。

その部下に、何点を求めていますか?
→人は完全ではなく強みもあれば弱みもあるという当たり前のことの再認識をする。相手のそのままを受け入れ、ある面では許し、共に成長していく温かさが芽生えられた。

人に、『なぜ?』という問い掛けは効果的か?(自分自身に対しても含む)」
→投げ掛けた上司(親)は理由を聞いているかもしれないが、投げ掛けられた部下(子供)は責められていると感じてしまい萎縮する場合も多いのではないだろうか、という気付きがあられた。

“責める”と“迫る”では何が違うか?
→押し付け型の指導ではなく、部下に実感と実行を促す“引き出し型の育成(成長)”への転換思考が促された。

4.リーダーを育てるのに忘れてはいけない3つのポイント

今回の経営者との対話を通じ、リーダーとしてのものの見方・考え方(リーダーは一人で始めなければ何も始まらない。

しかし一人だけでは何もできない)や、部下の育成(褒め・叱り)といったことに改めて気付きを得させて頂いた様に想う。

人は誰しも自分では“一生懸命やっている”と感じている

その状況の中で厳しく叱責されても変な反発心が芽生えるだけである。

しかし、かと言って放任であったり、甘やかし優しくするだけでは本人の成長は生まれてこない。

だからこそ、我われリーダーが

本人への温かさ(愛情)をもつ(自分の弟妹・子供ならどう接するか、褒め叱りの方法論・テクニックに走らず原点となる関わる側の立ち位置の再確認)

相手本位で迫る(関わる側の単なる押し付けに終始しない)

現状を認めつつ待つ度量をひろげる(せっかちになり過ぎず、相手が変化してきていることを承認する)

ことが大切だと感じた素晴らしい体験であった。

あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

5.毎日の言葉

  • 「リーダーは人を通じて成果を生み出す人」
  • 「リーダー一人の10歩から、メンバー10人の 一歩ずつ」
  • 「本人への温かさ(愛情)をもつ」
  • 「相手本位で迫る」
  • 「現状を認めつつ待つ度量をひろげる」
  • 「人は誰しも自分では“一生懸命やっている”と感じている。」

6.水野からの問いかけ

水野秀則

  1. あなた自身は身近な人に何点を求めていると思いますか?
  2. あなたは周りの人を活かしきるためにどのような言動を意識されていますか?
  3. あなたは人に「なぜ?」という問い掛けは効果的だと思われますか?
  4. あなたは“責める”と“迫る”では何が違うと思われますか?

(2020年1月28日リライト)

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