事例体験から学びたい!

リーダー自らが自己開示で心身の健康管理

1.人間ドックでのできごと【事例】

先日、前々から予約していた人間ドックに行ってきた。前回より1年半、期間が少し開いてしまったが、それだけにとても気付きと学びが多いものになった。

最初の測定である体重計にのった瞬間、看護士さんが前回の数値と見比べ「すごく、減量されましたね、何かに取り組まれたのですか?」と目を丸くされた。前回と比べると、実に18.6kgの減(88.0kgが69.4kg)である。去年の夏に取り組んだ2ヶ月半程での減量の成果で、自分にとっては70kg前後の体重というのは今や当たり前のことであった。が、看護士さんにとって、この1年半での変貌にはとても驚かれた様だ。さらに、彼女にとってこの1年、一般的にはよくあるリバウンド(無理なダイエットで痩せてもすぐ元に戻ること)が全く無かったのがよほど不思議だったようだ。

この減量をめぐる会話から看護士さんとの人間的な繋がりが得られ、ドック期間中貴重なことを多く学ばせていただいた。

2.リーダーが覚えておきたいストレス解消のキーワード

その一つ目の学びは、体重から仕事やストレスの話に及んだ時である。「ストレスは、 英語で書くとSTRESSですよね、このストレスを解消するキーワードは、実はこのそれぞれの頭文字に隠されているのですよ」と彼女。「最初のSは、スポーツのS、Tはトラベル(旅行)のT、Rはレスト(休息)Eはイーティング(食事)Sはスリーピング(睡眠)、最後のSは、スピーキング(会話)のS」と。

3.ストレス社会での現代のリーダーもストレスドックを受診

2つ目の学びはぜひ実行しようと思い、その予約をその場ですぐに行ったほどだ。それは、人間ドックならぬ、「ストレスドック」の存在を知ったことである。

私はこれまで、人間ドックから派生したものでは、脳ドック位しか認識がなかった。「病は気から」という諺は誰もが知っているが、気の部分、つまりストレスを科学的に・数量的に・総合的に見つめる機会をもったことがない自分にこの時気付いたのである。

言われてみれば、これまで定期的な人間ドックを通じて、生活習慣病になりそうな先行指標はきっちりと押さえている。例えば、体脂肪、血圧、肝機能のGOT・GPT値、総コレストロール値・中性脂肪値や、痛風の危険度を表す尿酸値等だ。これら身体の詳細な数値認識があったからこそ、思いきって減量に取り組み短期間でそれを達成することもできたように想う。

ところが、ストレスに関しては自分の現状がどうなのか、まったく数値を把握していないという事実が気になってきた。「とても大切なことを見落としていた」と、改めてハッと気付いたのである。「学んだことは即実践!」ということですぐに対応したのだが、結果が出るのが少し恐ろしく、そして今から待ち遠しい想いである。

4.リーダー自らが自己開示で心身の健康管理と向き合う

経営者、ビジネスマンとして、健康管理と仕事をいかにバランスをとっていくか?これは実に大切なテーマである。健康を軽視して仕事ばかりしていては、いつかは健康を損ねてまったく仕事ができない時がくるかもしれない。かといって、「今は健康だから、健康にそれ程気を使う必要もないだろう」という声も一方にはあるに違いない。

そんな場面でいつも思い出すのが、私の師からかっていただいた次の言葉だ。21世紀は、「年功(ねんこう)序列から、健康(けんこう)序列へ

自分をマネジメント(管理)できないのに、経営者やリーダーとして組織をマネジメントすることはおぼつかない。まず、経営者自身が健康を貪欲に追い求め実践する。健康は経営以上にシンプルで、取り組んだことがすぐ結果に現れる。健康や体重に関するセルフマネジメント(自己管理)やストレスコントロール──これらを通じて、意外に経営者としてのマネジメントやコントロールの本質を身体を通じて学べるように想うのである。そのような素晴らしい機会を身近に誰でももっているのに、それを活用しない手はないのではないか!

今、企業は、経営責任、社会的責任が求められている。業績数値をはじめ、多くの自己開示(ディスクロージャー)が経営者・リーダーには必須になってきた。そこで、経営責任を担う者として、健康面での自己開示、具体的には人間ドックやメンタルヘルス等の結果を内外の関係者へ開示してみてはどうだろうか!そのことが自らに健康への緊張感を高め、有言実行で日々の体質改善への取り組みに結びついていくことは間違いがないように想われる。(これまでの体験を通じて、つくづくその大切さを思い知ったように感じている。)

最後に、冒頭の看護士さんから学びお伝えしたい言葉の三つ目は、“自分が主治医”で、医者いらず!というものだ。これは、まさに今回私がお伝えしたかったことそのものであるように想う。

あなたご自身は何を感じられ、何を進めようと決意されましたか?

5.自己開示に取り組むリーダーのあなたへの言葉

  • 「STRESS解消のキーワードは、S:スポーツ、T:トラベル(旅行)、R:レスト(休息)、E:イーティング(食事)、S:スリーピング(睡眠)、S:スピーキング(会話)」
  • 「ストレスドック:病は気から」
  • 「学んだことは即実践!」
  • 「年功(ねんこう)序列から、健康(けんこう)序列へ」
  • 「自己開示(ディスクロージャー)は経営者・リーダーには必須→有言実行の姿勢での健康管理」
  • 「“自分が主治医”で、医者いらず!」

6.心身の健康管理に取り組むリーダーのあなたへ問い掛け

  1. あなたは自らのストレスに関して、どの程度科学的・数量的・総合的な認識がおありでしょうか?
  2. あなたは、健康面の自己管理・自己開示をいかに進めておられますか?

(2019年4月2日リライト)

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