経営者自らの健康へのとり組みが、リスクマネジメント体質を創る!

公開日: : 最終更新日:2013/11/14 リーダーのこの一言が組織を変える!

Pocket

(機関誌48号2004年12月)
企業にとって一番大切なものは何か?

1.こんな出来事が!

 先日、ある女性経営者のご友人(大手企業の幹部)が亡くなられた。45歳の若さにもかかわらず、何の前兆もなく心筋梗塞で突然息を引き取られた。残された奥様や、三人のお子様は途方に暮れておられるという。本当にお気の毒なことであり、悲劇である。

 これが自社の幹部社員であったなら、我々はどのように対応するだろうか? それ以上に、我々経営者自身であったなら、その打撃は公私ともに計り知れない。家族や社員はもちろん、社員の家族、お世話になっているお客様、取引先等々への影響は甚大なものだ。

 このことは、実に多くの方の未来(チャンスとリスク)を、経営者や幹部の健康が握っていることを如実に物語るものである。企業の存続や、発展、安定は、何も利益や業績だけが担っているものではないのではないかとさえ想う。

2.私の想い

 企業のリスクを考える時、「最悪を想定して、最善の手を打つ!」という言葉がある。企業にとって最悪(一番のリスク、ボトルネック)は何か? 逆に言えば、企業にとって一番大切なもの(KFS:キーファクターフォサクセス、成功の根本要因)は何か?ということである。  

 誰もがこの問い掛けの一つの答えとして、「経営者の健康」にうなずいてはいただける。しかし、健康を損ねないためにどのような手を打っているか!という点には、経営者やその企業によって大きな差があるように感じる。

 例えば、タバコを吸う習慣を見てみると、日頃訪問する企業によってまったく異なる。社長をはじめ幹部・社員のほとんどがタバコを吸わず、目に付く所に灰皿すらない会社。喫煙時間・喫煙場所が決めてあり、分煙が進んでいる会社。自分の席でも喫煙が許されており、会議等でも喫煙お構いなしの会社等々。  

 タバコのことで日々実感するのは、経営者が喫煙している会社は、社員の喫煙率が高いという事実である。

 これは何もタバコや健康管理のことだけではなく、企業や部門の業績意識が高いか低いかは、そこのリーダーによるところが大きいのとまったく同じなのだ。

 「社員はリーダーの言う通りにはならないが、リーダーのやる通りにはなる」「親の背を見て、子は育つ」という言葉を、ヒシヒシと感じるのである。

3.日々への影響

 懇意にさせていただいているある治療院の先生は、「タバコをギャンブルにしている人が多い」と嘆かれる。「病気にならない可能性の方に、全財産・全人生を賭けている。命を博打(バクチ)と同じような扱いにしていて、本当にいいのだろうか。手術(痛み等)のリスク、費用のリスク、友人知人にかけるリスクが見えているようで本当の意味で見えていない」と手厳しい。

 逆に、タバコは人体に間違いなく重大なダメージを与えるものとし、喫煙習慣を絶った経営者も多い。

 お孫さんが生まれたのを機に、間接喫煙に配慮し禁煙された経営者。また、最初は禁煙からとり組まれず、朝の車通勤を70分の徒歩通勤に変えて、結果的にタバコを吸うのが馬鹿らしくなって止められた方。さらには、年齢とともに、咳や痰が多く、息切れがちだったが禁煙に成功し呼吸器関係の体質転換を図った経営者。さらにこの経営者は、ある課題を自らに課した。事業継承の並々ならぬ決意と覚悟を試すかのように、己の集中力や判断力を今一度高めるために、幹部社員への禁煙宣言(喫煙1本○円の罰金を自分への叱咤激励のために設定)からスタートしたのである。

4.生活・志事(仕事)の中での実践

 今回は、リーダーが健康へのとり組みをお題目だけではなく、実践でとり組むことの大さを改めて実感する良い機会を得た。

 企業をとり巻くリスクは、年々その大きさが増している。

 我々は、ともすれば自社の経営者や幹部が健康であることを前提として、現在の基盤や収益が成り立っていることを日々の忙しさの中で忘れがちである。健康を疎かにして、経営の真の安定化は図れない。

 これまで、健康管理は自己責任のもと、社員一人ひとりに委ねられて来たのかもしれない。

 が、意外にその健康管理の源、しいてはリスクマネジメントの源は、リーダーの健康管理をはじめとするリスク対応へのとり組む意識に決定的に左右される様に感じるのである。

 今回のことで、私自身「健康習慣はこれだ!」とさらに胸をはり、今とり組んでいることを徹底するきっかけにつながったように想う。

 あなたご自身は何を感じられ、どのように進めておられますか?

※筆者の健康習慣:①水を一日2リットル以上飲む ②有酸素運動をする ③野菜・フルーツの量を増やす(栄養素を確実に摂取する) ④抗酸化酵素を取る ⑤ストレスの発散 ⑥タバコ・カフェインを体内に入れない ⑦メンタルトレーニング 等々

5.毎日の言葉 

  • 「最悪を想定して、最善の手を打つ!」
  • 「企業にとって一番大切なものは何か?」
  • 「社員は言う通りにはならないが、リーダーのやる通りにはなる」
  • 「健康を疎かにして、経営の真の安定化は図れない」

6.自分を見つめる問い掛け

  1. あなたが健康を損ねた時のことを考えると、どのようなリスクがあるとお感じになられますか?
  2. あなたはご自身の健康管理で、何を徹底されておられますか?
Pocket

関連記事

リーダーのこの一言が組織を変える!

真のものづくり・人育ては、環境づくりが原点!

(機関誌82号2007年10月) あなたは相手(部下)のペースに無関心で、待つことをおろそかにして

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

赤字を変えないことが罪悪!

(機関誌81号2007年9月) あなたは赤字社員・黒字社員、それとも白字社員? 1.こんな出来事

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

甘い判断が、病気治療のリスクを増大させる!

(機関誌97号2009年1月) 身体の異変に、どの様に初期対応していますか? 1. こんな出来事

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

今年の夏の体調管理と暑さ対策は、栄養面からの取り組みも!

(機関誌137号2012年6月) リーダーとしてあなたが人に薦めたくなる健康習慣は何ですか? 

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

こころの底からの”実感”なくして、徹底した”実行”は生まれない

(機関誌6号2001年6月) しみじみ感じ「得心」したことは、その人の生き様そのものを変える 

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

いまを大切にする姿勢 ─ それが、こころに真のゆとりを生む!!

(機関誌20号2002年8月) 子供の集中力に学ぶ時間貧乏脱出のヒント 1.こんな出来事が!

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

時間に関するストレスは、先読みすることで大きく軽減される!

(機関誌105号2009年9月) あなたは時間に追いかけられる人?時間を追いかける人?  1.

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

人を強くするもの、それは自らの熱い想いとそれを支えてくれる人との絆である

(機関誌30号2003年6月) 「夢は牛のお医者さん!」を16年間あたため続けた一人の少女に学ぶ

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

時間の使い方は、人生の使い方そのものだ!

(機関誌85号2008年1月) あなたの時間の使い方は、何に如実に現れているでしょうか? 1.こ

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

病気だけを治せる医師はいるが、こころを癒し真に病人を治せる医師は少ない

(機関誌2号2001年2月) こころへの徹底した関心と理解が、相手との信頼関係を確かなものにする

記事を読む

健康経営を、自社イメージアップやブランディングづくりに!

経営者にとって、健康がコストだった時代は終わった。自分自身の健康を高め

リーダーとしての魅力づくりは食文化から!?

どれだけ多忙なリーダーでも、毎日必ず食事をとる。食は栄養を吸収し身体を

人間力や引き継ぐというテーマ、この2つから学ばれませんか?(初企画)

スタッフブログとして情報発信です。水野が日頃から企画でお世話になってい

経営はアートかサイエンスか?

ガウディが生み出した世界遺産サグラダファミリア。その建造物を40年にわ

no image
2017年の御礼と、2018年のご挨拶

2017年は、e-経営者.com並びに フューチャサポートをご愛顧い

→もっと見る

PAGE TOP ↑