目標必達に向け、先に達成感を感じる“達成者”意識の使い方をマスター!

Pocket

1.自らの目標を朝一番に読み上げ声に出すことを日課にする経営者

ある経営者と週一回電話で打ち合わせをする機会がある。毎週時間を決めて、事業のこと、人生のこと、ご家族のこと、色々な相談ごとをお聴きし、その課題の解決にとり組ませていただきもう四年になる。

つい先日も、年初に立てた計画の進み具合について確認しようとした時のことだ。「早いもので、来月はもう六月。折り返し点として、年初の計画の進捗を確認する月にしましょうか?」とご提案した時のことだ。返ってきた答えは「年初に立てた計画は毎日見て声に出し確認しているので大丈夫です。」間髪入れぬ反応とその明確な答えに、目標達成に向けた並々ならぬ決意と自信を感じたのである。

年初目標を数ヶ月経った現在、ありありと意識している人がはたしてどれだけいるだろうか? 年初に目標や計画を立てていない人は論外として、胸を張って「この目標を掲げ追い続けています」と言いきれる人は多いようで案外少ないのかもしれない。大切な目標とは知りながら、どれだけの人が毎日それを意識して、自分で立てた目標や計画と共に生き、仕事をしているだろうか?

この経営者は、四年間の様々な取り組みの中で、習慣の大切さを実感され、自らの目標を朝一番に読み上げ声にだすことを日課にしておられるのである。

2.経営者が、計画立案や目標必達で大切なこと、その意味を振り返る

私はこの経営者とのやりとりから、「計画立案や目標必達で何が大切か?」ということを振り返るきっかけを得た。

これまで実に様々な手法や、人から教えていただいたことを試してきた自分の姿がそこに浮かんできた。

最初の頃は、計画をどのように行うか?(how?)という手段や戦術面への意識が強かった様に想う。それはノウハウやスキルを求め関連する本を片っ端から読んだり、関連するテーマの講座に数多く参加していたことからも明確だ。

しかし次第に、やり方ではなく、テーマそのものや何を行うか? ということに興味をもつようになった。どの計画を行うか?(what?)あれもこれもではなく、あれかこれかという戦略性を大切にしていた時期がこの段階だ。

また、何のために計画を行うか?(why?)に徹底してこだわった時期があった。自分は何を得るためにこれをやっているのか?この計画で何を成し遂げようとしているのか?目的意識を明確に持つことで自分自身を鼓舞していた。(もちろん現在も目的意識の大切さを実感し、継続している)

さらに、ここ十年近くは、どんな(どのような意識をもった)自分として計画を行うのか(who?)ということに徹底してこだわっている。やれるかやれないかという今の自分として計画と対峙するのではなく、すでにその計画を成し遂げ充実感を味わっている未来の自分から(=達成者意識をもって)計画に取り組むということだ。こうした達成した時の状況や感情を毎朝身体で感じるイメージトレーニングを継続することでの成果は計り知れないものがある。

3.やり続けるという執念であり、目標必達への情熱

計画や目標を前にして最初から諦めている人が案外多いのではないか。「どうせ自分なんて・・・」「そんなの出来るわけがない」また、計画実現に向け歩み始めた人でも、ちょっとした障害やうまくいかなかったことに出会うと、「自分には力がない」「能力がない」といって投げ出してしまう人もいる。

ないのは能力や力ではなく、やり続けるという執念であり、何としてもやり遂げるのだ(目標必達)という情熱ではないのだろうか。

何をやるかというピントもあっていて、自分にとっての目的も明確で、成し遂げる価値を十二分に認識をしていても、最後の最後でやれるかどうかという不安や自己不信感に押しつぶされて、自らの手で目標達成を諦める人も少なくない様に想えてならない。

4.事前に達成をイメージし、達成感を感じ、やり遂げた「達成者意識」を持つ

そこで、あたかも自分が計画を成し遂げたかのように想う(達成感を感じる)ことで、すさまじいまでの達成への意欲や達成に向けたこころの充実感を感じることができることを広くお伝えしたい。毎朝、時間にしてほんのわずかな確認を習慣にする━━この微差が大差を生むものだと、実践を継続してみてこころの底から想うのである。

冒頭の経営者は毎朝「私は○○○をしています」と自分が達成している姿をイメージし、その時の感情を再現させることにより、目標を着実にクリアしておられる。

今回の出来事を通じて計画に対しての、毎朝の取り組みの大切さをいまさらながらに再認識したのである。

やれるかどうかを不安に感じている自分ではなく、「自分はそれをやり遂げた人なのだ」という「達成者意識」をもった人としての行動、これをさらに徹底することの重要性を痛感している。

あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

5.目標を必達する経営者のあなたへの言葉

  • 「年初に立てた目標は毎日見て声に出し確認」
  • 「習慣の大切さを実感」
  • 「どんな自分として計画を行うのか(who?)」
  • 「達成者意識(あたかも計画を成し遂げ充実感を味わっている未来の自分から、今の計画に取り組む)
  • 「目標必達に大切なのはやり続けるという執念であり、何としてもやり遂げるのだという情熱」

6.事前に達成感を感じ、達成者意識で挑む経営者のあなたへの問い掛け

  1. あなたは年初の目標を意識し続けるために、何をしておられますか?
  2. 目標必達に向けた取り組みで、自分を信じ続けるためにどのような工夫をされておられますか?

(2019年3月17日リライト)

Pocket

関連記事

no image

リーダーの“健康習慣”への取り組みが、職場の集中力・判断力・行動力を高める!

(機関誌64号2006年4月) あなたの「健康序列」は、社内で何番目でしょうか? 1.こんな出来

記事を読む

no image

まとまった1時間が取れなくとも、小刻みな15分であれば4回取れる!

(機関誌132号2012年1月) あなたにとって、身近な時間の単位は何でしょうか? 1.こんな出

記事を読む

経営者の真の健康とは? ~健全な経営判断を支え、3つの力を生み出す~ 

1.あるトップリーダーの辞める判断【事例】 正月気分も覚めやらぬある新年、国の予算をつかさどるトッ

記事を読む

ファイナンシャルリテラシーの意味とは何か? おススメの本は?

1.本「金持ち父さん貧乏父さん」の著者の講演会参加【事例】 先日、ある講演会に参加した。130万部

記事を読む

品質管理とは?~社長自らの5Sに取り組む姿勢から~

1.品質管理の知識だけでなく、社長が5Sの出来栄えにこだわる ある会社の会議でのことだ。5S(整理

記事を読む

「人生は長いようで短いもの!」という事例を、仕事のタイムマネジメントで活かす

1.「人生80年は25億秒」を実感した事例 ゴールデンウィークも終わった5月のこの時期になると、い

記事を読む

経営コンサルタントとは?~仕事内容や信念~

1.経営コンサルタントではなく、経営写コンサルタント 先日ある経営者の会に招いていただいた時のこと

記事を読む

no image

数値を忘れた理念は寝言、数値に関心を!

(機関誌141号2012年10月) 知らずしらずの内に白字社長、白字幹部、白字社員、に陥っていない

記事を読む

【働き方改革】人に感動を与える仕事は、自らの遊び心やリラックス体験から生まれる

1.人に感動を与える仕事ーーその原点は人の遊び心と感じた事例 4泊6日にわたって、アメリカのラスベ

記事を読む

上司の厳しい愛情が、部下の成長を生む【プロジェクトX山口良治監督の名言に学ぶ】

1.プロジェクトXの山口良治監督の名言に学ぶ ある会社の経営方針発表会の場で、スクリーンに大写しに

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

スパム対策のため日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。

本物志向であるかどうかを振り返り、偽物に別れを告げる

1.本物志向を目の当たりにした瞬間【事例】 「あれ~っ 回る・・・回

品質管理とは?~社長自らの5Sに取り組む姿勢から~

1.品質管理の知識だけでなく、社長が5Sの出来栄えにこだわる ある会

経営コンサルタントとは?~仕事内容や信念~

1.経営コンサルタントではなく、経営写コンサルタント 先日ある経営者

ビジネス本の読み方を変え、名著をリーダーの財産として生かす

1.ビジネス本を読むだけではなく、ポイントを書き写す【事例】 これま

「時間がかかる・時間がない」と感じるリーダーはどうすればいいか?

1.時間は有限であるが、それを「もう」と捉えるか「まだ」と捉えるか

→もっと見る

冊子 「部下が育つ報・連・相の受け方」期間限定無料贈呈中

PAGE TOP ↑