あきらめない心が、あくことのない探求心と自己革新を生む!

公開日: : 最終更新日:2013/11/22 事例体験から学びたい!

Pocket

(機関誌58号2005年10月)
自分が自分にする言い訳は何でしょうか?

1.こんな出来事が! 

 ここ数年、健康のために自転車に乗る機会が増えた。膝・腰に負担がかからず、爽快感を味わえるので、私にはジョッギングより合っているようだ。「経営者の大切な業務の一つは、健康管理である」という想いから始めたものの、今では草野球ならぬ、草(自転車)レースに出場するまでになった。

 先日あるレースで、前を走っている選手の脚を何気なく見た時である。「アァッ! 義足だ!・・・すごい方がいる!」と、驚きと共に、全身に鳥肌がはしった瞬間であった。

 自転車競技では、脚をすごい勢いでクルクルと回すため、空気抵抗を避けるため短パンである。だから、義足がむき出しになっていたのに気付いたのである。

 これまでもパラリンピックで体が不自由な方の競技を見る機会はあったが、一緒に競技をする機会はもちろんなかった。義足であっても、そのことに言い訳をせずハンディをものともせずに、私と同じいやそれ以上のスピードで駆け抜ける姿、その息づかい━━━そこに、映像等のメディアを通じてでは決して得ることのできないすごみと迫力を感じたのである。

2.私の想い

 義足の方とのレースに感動し着替えを済ませた後、自分では認めたくない事を認めざるをえない気持ちが湧き上がってきた。それは「自分は自分に、まだまだ言い訳している!」「はたして自分は、草レースとはいえ自分へのあくなき挑戦をしているのか!」と。

 「忙しいから・・・」「年だから・・・」「(自転車に)乗るようになって短いから・・・」「健康のためだから・・・」「機材(自転車本体)が良くないから・・・」と勝手な言い訳をし、もてる力をとことん出し切っていない姿がそこに浮かび上がってきたのである。

 頭では「~だから」で考えるのではなく、「~だけど」という心構えで仕事にとり組むと決めている。だが、日頃の行動面では、まだまだこういったとり組みができていないと実感したのだ。

3.日々への影響

 今回言い訳について深く見つめる機会を得て、自分に言い訳をせずたえざる自己革新を進めていくには何が大切かということが以前にも増してはっきり見えてきた。

 それは、まず第1に自分に言い訳をしているタイプかどうか(その度合い)を見極めることだ。ここで大切なのは、まず言い訳していない様でしている自分を認めることである。第2に自分に対しての言い訳でどのような言葉が多いかだ。第3には、その言い訳をすることで何かプラスのことを生み出しているかを見つめる。ほとんどの場合、単なる気休めをもたらしているだけで、真に得るものは何もないことは間違いがない。

4.生活・志事(仕事)の中での実践

 今回、趣味の自転車競技という場面ではあったが、こころの癖が一つ明確になった。それは、まだまだ言い訳をし、能力を閉じ込めてしまっているという自分の存在に気付いたことだ。

 このような角度から、日々接する多くの経営者やリーダーの方を見つめてみた。そこには、言い訳をすることで、自分自身(の能力や成長)を“あきらめている”人が意外にも多いことを今更ながらに感じたのであった。
「年も年だから」「やったことがないから」「自分は気が弱いから」「会長がいるから」「創業者でなく後継者だから」「リーダーだけど、お目付け役がいるから」「後継に譲って第一線を退いているから」等々。

 自分を見つめ、経営者・リーダーの方々を見つめる中で、今置かれた状況で最善を尽くす、自らの限界に挑戦をし続けることの大切さを改めて学んだ気がする。また、「人と比べるのではなく、自分の過去と比べ、能力を出し切るところには感動がある」こともしみじみと感じたのであった。

 (自分が自分を)あきらめない心が、あくことのない探求心と自己革新を生む!ことを再認識した素晴らしい出来事であった。

 あの自転車レースで出会った方の身体的ハンディをものともしない挑戦!!━その奥底にはまさに“言い訳無用”のたくましいスピリッツが息づいていたのである。
 あなたご自身は何を感じ、何にとり組んでおられますか?

5.毎日の言葉

  • 「経営者の大切な業務の一つは、健康管理である」
  • 「自分へのあくなき挑戦」
  • 「「~だから」で考えるのではなく、「~だけど」という心構え」
  • 「言い訳していない様でしている自分を認める」
  • 「言い訳は単なる気休めをもたらすだけで、真に得るものは何もない」
  • 「自分の能力を出し切るところには感動がある」

6.自分を見つめる問い掛け 

  1. あなたが自分にする言い訳は何でしょうか?
  2. あなたはそのことで何を得て、何を失っていると想われますか?
Pocket

関連記事

配慮とは? 気配り心配りしていることを感じさせないのが一番の配慮

1.配慮に欠ける喫茶店で感じた「何かが違う!」【事例】 「お決まりになられましたか?」という店員さ

記事を読む

no image

時間はあるあるある!

(機関誌98号2009年2月) 厳しい時代こそチャンス! あなたは、時間貧乏? 時間裕福? 1.

記事を読む

仕事での信頼関係の築き方 ~お客様とのご縁を深める、当たり前の徹底~

1.お客様との信頼関係の築き方【営業マンの事例】 ある会社の若手営業マン研修会での出来事だ。グルー

記事を読む

うまくやろうとするな!ーー後継者が人前で話す時のこの工夫が、社員の心が揺さぶられる言葉に結び付く

1.後継者が社員や多くの人前で話す時のコツ 後継者の方ばかり10名程の会合に、ゲストとして参加させ

記事を読む

夢を実現する人になる条件 ─ それは重点・集中・徹底の行動

1.名言「一年の計は元旦にあり」を実感した事例 新年を迎え、我が家でもここ数年来恒例になっているお

記事を読む

リーダーが高い目的意識を持ち、新入社員を通じて自分を見つめ直す

1.リーダーが新入社員の素直さと真似る姿勢を、原点に戻りもう一度意識する 春、新入社員の季節だ。大

記事を読む

【働き方改革】人に感動を与える仕事は、自らの遊び心やリラックス体験から生まれる

1.人に感動を与える仕事ーーその原点は人の遊び心と感じた事例 4泊6日にわたって、アメリカのラスベ

記事を読む

アンガーマネジメントとは? 経営者の奥様に学ぶ「怒ったら負け」

1.アンガーマネジメントや人育てのモデル、それは経営者の奥様! 中小企業経営者のご支援という仕事柄

記事を読む

ビジネスの数字感覚を養うには、数値を習うより日常生活で数値に慣れよ!

1.自分の数字感覚を知るには、まず日常が感覚的か数字的か 挨拶一つをとってみても気付くことがある。

記事を読む

no image

数値を忘れた理念は寝言、数値に関心を!

(機関誌141号2012年10月) 知らずしらずの内に白字社長、白字幹部、白字社員、に陥っていない

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

スパム対策のため日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。

本物志向であるかどうかを振り返り、偽物に別れを告げる

1.本物志向を目の当たりにした瞬間【事例】 「あれ~っ 回る・・・回

品質管理とは?~社長自らの5Sに取り組む姿勢から~

1.品質管理の知識だけでなく、社長が5Sの出来栄えにこだわる ある会

経営コンサルタントとは?~仕事内容や信念~

1.経営コンサルタントではなく、経営写コンサルタント 先日ある経営者

ビジネス本の読み方を変え、名著をリーダーの財産として生かす

1.ビジネス本を読むだけではなく、ポイントを書き写す【事例】 これま

「時間がかかる・時間がない」と感じるリーダーはどうすればいいか?

1.時間は有限であるが、それを「もう」と捉えるか「まだ」と捉えるか

→もっと見る

冊子 「部下が育つ報・連・相の受け方」期間限定無料贈呈中

PAGE TOP ↑