経営者や幹部の方々から、「部下の報連相を強化したい」という声を聞きます。
しかし、今回のお話は、部下に直接的なかたちで報連相の頻度や質をあげるアプローチではありません。
むしろ部下からの報連相の状況で、我々上司のある姿が浮き彫りになっている
という少しドキッとする様な内容です。
我々がこの点に気付くことによって、部下からの報連相は結果、
一段ランクアップするのは
間違いないのではないでしょうか。
報連相のパターン
報連相にまつわる職場のお悩みは多いと感じますが、
経営者・リーダーとして皆さんお一人おひとりの職場の現状はいかがでしょうか?
ここでは1つの視点を基に、一緒に考えていければと思います。
それは、報告・連絡⇔相談のバランスという視点です。
4つのパターンを以下に示しますので、どれか1つを選択してください。
- パターン1: 報告・連絡⇔相談とも多い
- パターン2: 報告連絡は多いが、相談は少ない
- パターン3: 報告・連絡は少ないが、相談は多い
- パターン4: 報告・連絡は少なく、相談も少ない
読み進む前に、どの状況が近いか選んでください。
・・・・・
・・・
・、
はい、いかがでしょうか?
パターン1:報告・連絡⇔相談ともに多い
1 の方は、すごいですね、 賞賛に値します。
ただ、部下に一度同じことを聞いてみることをお薦めします。
部下も異口同音で同じように 1 を
選択されるのであれば、これは本物ではないでしょうか。
ここを読む意味はないと想いますので、以下は参考程度に。
パターン4:報告・連絡は少なく、相談も少ない
4 を選んだ方、こちらの方も、怖いかも知れませんが
部下に同じように聴いてみてはいかがでしょうか?
意外と自分の思い過ごしかもしれません。
そして、もし同じように 4 の選択ならば、
報連相というものに敢えて価値を置かれていない職場か、
そうでなければ、コミュニケーションやチームビルディングといったテーマを
体系的に学ぶ機会をもたれることをお薦めします。
パターン2:報告連絡は多いが、相談は少ない
2 を選んだ方は、多かったのではないでしょうか。
報告や連絡は、職場のルールとして浸透させていけば
部下は多少やらされ感はあっても、「仕事だから・・・」と、
報告や連絡の頻度や質は上がってくるものです。
反面、相談となると部下の視点から考えると
上司との信頼関係が築けているか
上司の人望はどうか
によって、大きく左右されている様に感じます。
相談をする様にと指示命令をしたからといって、
部下の立場からみても義務感だけでは
なかなか“相談する”という行為にまで至らないのは言えば当たり前のことかもしれません。
ですので、冒頭の問い掛けにあった
部下の報連相で、上司のある姿が浮かびあがってる?
というある姿とは、
部下から見た、
上司への信頼感や
上司への人望です。
無言のまま我々上司にメッセージを意外と送っているのかもしれません。
ここに気付くかどうか、
先ず自分の現状であり、現在地を真摯に見つめることが
職場の報連相に違いを生み出す、本当の意味での第一歩ではないでしょうか?
パターン3:報告・連絡は少ないが、相談は多い
後に、なりましたが、
3 を選んだ方は、もうおわかりですよね。
部下の報告・連絡は、我々上司の人間力や人望を磨くことによって、
遠回りに見えても確実に定着していくものの様に感じます。
部下に報連相の基本を伝え”育てる”ことはもちろん大切ですが、
「答えは自分にあり」で、我々上司が今一歩前進することで
報連相を“育む”環境を高めることが結果早い様に感じます。
このブログでも、人間力や人望をさらに高める
その取り組みについても、今後ともさらにお伝えしていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆さんの実験結果をお待ちしております。
今日の問い掛け
- 部下の報連相で、上司のどの様なが浮かびあがってると感じますか?
- 報告・連絡⇔相談のバランス、4つに分けるとするとどのタイプ?
報連相を伝え、“育てる”ことは大切だけれども、なにより
報連相を”育む”環境を高める!
(水野秀則)
報連相の小冊子のご紹介
部下が育つ報・連・相の受け方
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※この冊子は、ご自身を基点に部下もしくは上司の方と報・連・相の強化を図り、組織力の向上を意図としているため、2冊セットでのご提供とさせて頂いております。 ※代金は後払いです。
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