なぜ時間をいかせないのか?
皆さん、こんにちは 水野です。タイムマネジメントと言えば、テクニックやスキルに走りがち…。
それをあざ笑うかのように、時間というものの本質を深く鋭く描いたこの作品。
定期的に読み返す田坂広志さんの著書は、問い掛けが多く私の講演スタイルにも重なります。もう1つの書籍もお薦めです。
時間をうまくいかすことが出来ていないと感じる人は、経営者やリーダークラスの方でも多いのかもしれません。
だからといって、小手先の“効率化”の本を読んでも、何か違う!!?と感じる人にはぜひこの本を手に取って欲しいです。
10個の問いを通じて、時間の本質であり、自分自身の現在地が浮かびあがってくる、そういう深い本です。
十の問い とは、
1. いかにして「時間」を使うか?
2. いかにして「集中」をするか?
3. いかにして「智恵」を学ぶのか?
4. いかにして「経験」から学ぶか?
5. いかにして「反省」をするか?
6. いかにして「人間」から学ぶか?
7. いかにして「自分」を見つけるか?
8. いかにして「関係」を築くか?
9. いかにして「成長」をするか?
10. いかにして「成功」を得るか?
そして、十の問いから、自分自身がつかめるのは、時間に処する十の心得です。
そのキーワードは
密度⇒夢中⇒感得⇒反省⇒意味⇒師匠⇒個性⇒自立⇒課題⇒一瞬
という流れ。
私自身、久しぶりに手にとってみて
時間に対して自分の体質が高まった数々の言葉を振り返ることができました。
いつまでに! という締め切りを、リーダーとして職場に宣言すること。
この意識を高め習慣にまで体質化できたたのは、
この本の第2話に影響を受けた様に読み返して感じました。
『期限が集中力を生む! 』という学びは、自分や自分の周りの経営者と共に常に確認し、日々その想いを深めているのは間違いありません。
あるいは、『リラックスなくして、集中なし』ということも、同じく2話に心得が明らかにされています。
3話では、経営者とよく深めあう、「覚悟」というキーワードも。
最後には、
「努力が足りないのではない、覚悟が足りない」
という
成果を出し切れていない人にパラダイムシフトを促す様な素敵な言葉が
あります。
そして、第6話では、いつも何度も読み返す大好きな一節が登場します。
“師匠から学ぶのは、単なるスキルやノウハウなどの「技術」ではなく、その奥にある「心得」であり、さらには「人間」そのもの ”
あなたの師匠、恩師はどなたでしょうか?
そして、その方から何を日々感じておられるのでしょうか?
終話として、
「なぜ時間を生かせないのかという問いは、究極いかに生きるかという問いに他ならない」
という時間の本質について熱く我々リーダーに訴えかけてきます。
自分の人生を何にかけるか、限られた時間を何につかうのか!
この本質的な問いに対して、あなたであれば何と応えますか?
時間という身近なテーマから入り、自分の立ち位置を確認する素敵な機会になりました。
私自身、皆さんと一緒に、時間の本質について深められることを愉しみにしています。
また、お気軽にご質問やコメントをいただければ幸いです。
取り上げて欲しい書籍のテーマや「○○に効く本は?」といったものでも結構です☆
最後に、田坂さんの本の中で、よく読み返す同じく頻度が高いこちらの本 ↓
をご紹介して終わります。
この本は、私の主催する講座の課題図書のひとつでもありました。
社員やお客様の前で話す機会の多い、われわれ経営者にとって同じく必読の書であると感じます。
しかも、田坂さんの本はすぅっと深い所まで自然と入ってきます。サブタイトルが、また興味深い!!
リーダーの「言葉の力」が、企業を変える! …です。
今日のメッセージ
1. 期限が集中力を生む!
2. リラックスなくして、集中なし
3. なぜ時間を生かせないのかという問いは、究極いかに生きるかという問い