~ 第3回上州武尊山スカイビュートレイル参戦より ~
みなさん、こんにちは。水野です。
前回で、困難な状況においてリーダーとして力強く突き進むためには、
“環境を味方につける”ことをお伝えしました。
職場環境、市場環境、経営環境等々、陸上競技短距離では追い風は
参考記録になりますが、ビジネスの世界では追い風を使わないのはもったいない
と実感しました。
今回はその続編。
後2つ、何があれば力づよく突き進めるのか、私の身体を使ったある意味実験です(笑)
今回走ってみて、百名山としてこの武尊山がなぜあげられているのかが
よくわかった様に感じます。
ハードな登りが続き、やせ尾根の岩場で怖さもあるけれど、
あの雄大な景色は、都心から車で2時間程で行ける山としては
トップレベルではないでしょうか。
数あるトレランのレースでも、野山を走ったり低山を昇り降り
するだけではありません。
2000m級の山々の稜線をはじめとした、本格的な山岳レースであり、
百名山の頂上やその前後の山々を駆け巡る大会として
他にない特色を備えている様に感じました。
ましてや来年からは、100km超の大会、しかも獲得標高差では
8000m超に。
あのUTMFの標高差や、エベレスト頂上(8848m)にも迫る
世界の山岳レースに肩を並べる大会となる様です。
ついつい、このレースの素晴らしさをつらつらと書いてしまいましたが、
ここでも学びとして、以下のことを感じました。
それは、
特長が、人を惹きつける!
ということです。
それでは、後半スタートです。
武尊山の頂上を12:30(スタートから6時間半経過)に出て、
最後のピーク剣ヶ峰山を目指します。
途中ずっと、絶景が広がっています。
そして、来た道を振り返ると、
まだまだ後ろに続く大会参加の方々が見えます。
ふと、
「突き進んでいるのは…自分だけじゃないんだ」
見上げるような劇坂をよじ登り返して
剣ヶ峰山2020m到着。
ここでは、わざわざ写真撮影の方が機材を担ぎここまで
登りこのピークで到着した参加者を撮影されています。
これは買わないと申し訳ないでしょ、って感じがしました。
後日のお楽しみです。
剣ヶ峰山頂上からの絶景!!
その後も絶景が続く・・・。
そして、先ほどまで自分も居たあのピークから
人がドンドン降りてくるのが見えます。
また改めて、
「自分だけじゃないんだ!」
当たり前のことかもしれないけど、
仲間がいることで、人は力をすごくもらえることを実感!
ちょうど急傾斜の下りにまだまだ慣れておらず、
足底が岩からの突き上げで痛くなってきていた自分に
力をもらえて踏ん張れた様に感じます。
そして、里山の高手山1373mに到着。
ここまで8時間22分
この辺りまで来ると、傾斜もゆるくなり岩も少なくなり
走れるようになりましたが、今度は膝が痛みだし、
スピードがガクンと落ちました。
前半抑えていたため心拍は余裕があるものの
肝心の脚が動かないと、何もなりません。
下りの傾斜に踏み出す一歩一歩に痛みがはしりながらも
何とか、最終の第三関門川場スキー場駐車場到着です。
ここまで8時間44分
今思えば、後半は疲れと痛みのためか、余裕がなくなり
ほとんど写真がありません。(苦笑)
後、12km。
ゴール関門まで2時間と少し。
10時間切りであれば、1時間16分。
日頃走っている10kmであれば50分ほど。
ましてや下り基調ならば、10時間切れるか・・・!?
と想うも世の中甘くはありませんでした。
最後の補給所を出て林道を500m程下り、
そこからの山道は1km程登り、
あの急激な坂を膝をきしませながら下ったり、
またでてきた林道をやはり700mくらい登り・・・・。
登りはまだ走れるのですが、山道の下りは膝の痛みで
ほとんど走れず、何とか時間内完走をイメージして走り続けます。
でも頑張っている人には、やはりいいことが・・・・!!
写真はないけれど、山間に響き渡るサザンの音楽が聴こえてきたのです!
しかも、コーナーを曲がると、それはCDではなく生演奏!!
わざわざ声援のために機材を用意され、我々の最後の踏ん張りに
汗を流してくれていました。
これには、ほんとこころの中ら熱いものが込み上げてきました。
『ありがとうございます!』と、自然と両手をかかげ
大きく左右に振っている自分がいました。
感謝、感動が人を力づける!
これが3つめに感じたことでした。
この演奏がなかったら、もしかしたら、
その後も続く下り坂の衝撃に膝が耐えきれず
最後に棄権していた可能性もあったかもしれません。
(棄権しても、自分でたどり着くしか手段はないのですが・・・。)
そして、ほどなく山道を出るとコースのコーナーや十字路ごとに
誘導のスタッフの方々が。
その一人ひとりに、大きな声で
「ありがとうございました お蔭で愉しかったです!」
と自然に言っている自分がいました。
ゴールは10時間44分。
残念ながら10時間切ることは叶いませんでしたが、
色々な人に自分は支えられている、そんな想いを強くした
本当に温かい素敵な大会でした。
川場村の皆さん、大会の企画や運営に関わられた全ての方に
こころより、お礼を申し上げます。
『ありがとうございます!』
今日のメッセージ
1.特長が、人を惹きつける!
2.仲間がいることで、人は力をすごくもらえる!
3.感謝、感動が人を力づける!
最後にご参考までにマップと高低差グラフを。
※武尊山スタートから15分くらいボタンを入れ忘れていましたが・・・。
(水野秀則)