皆さん、こんにちは!水野です。うららかな春のひと時、いかがお過ごしでしょうか?
お花見もそこそこに、年度初めで、入社式や新入社員研修等々ご多用なことと想います。
今日は、その様な新社会人や、会社の未来を担う新メンバーと今後ともどう関わるか?
最近はマラソンネタが続きましたが(笑)、書評関係を引き続き発信させていただきます。
と、いうことで経営の神様、人育ての神様、松下幸之助氏の書籍をご紹介したいと感じます。
先ずは、経営者として何が大事かがコンパクトにまとまっている この本。
この本との出会いは、今年になってからです。
ある30代の後継者の方が体調を崩され、ご自宅までお見舞いに伺った時。
書斎にご案内いただいた際、この本を目にしました。
この後継者の方は、社長からバトンを引き継ぐことがおぼろげながら決まってきた段階で、むさぼるように経営者に関する本を読み漁ったと話されました。
「経営者とは何なのか?」
「社長として何をやればいいのか?」
等々、書棚には私の事務所のそれと同様に、経営者に関する書籍がずらりと並んでいました。
その中で、真っ先に目に留まったのがこの1冊です。
経営者向けの多くは、実際見て読んできたものがほとんどだったの中、
この本は私が手に取ったことのない1冊でした。
それもそのはず、これまでの講演録や数々の書籍のダイジェスト版。
しかし、とてもよくまとまっていると感じました。
それは、この本の章立てが、常に私が様々な経営者の方々と大切にしているものと重なる点ばかりであったからです。
Ⅰ 熱意の章
Ⅱ 覚悟の章
Ⅲ 信念の章
Ⅳ 素直の章
Ⅴ 信頼の章
Ⅵ 飛躍の章
内容をみても、あの、熱海会談の話も出てきますし、タイトルにある様に、実に明快に、社長として大切なことが、幸之助さん自身の言葉で紹介されています。
『困難な仕事をやっていくと、その過程で必ず右か左か悩むことがある』
(だから)
『経営にはよりどころが必要である』
(そのために、何が必要か)
『経営者にとって一番大事なのは、確固たる経営理念である』
(経験も乏しくうまくやっていけるか)
『絶対に必要なのは、熱意である』
『社長は熱意にかけては最高であること』
(原点にあっても、障害や失敗が間断なしに襲ってくるから)
『窮状に陥っても、悲観しない』
(周りのスタッフのモチベーションもどうあげるかではなく)
『頭回らなければ、尾は回らん』
『社員を動かす方法などない。自分が動く、それを見て社員が動く』
(そして、行きつく所は)
『苦難が楽しみとなる』
これから経営者を目指す後継者の方や、この春昇格され、経営幹部の一角を占める様になられた方。
部門管理者から、部門経営者へのランクアップをされる方には読みやすくとっておきの一冊にしていくことが出来ると感じます。
また、冒頭にお伝えした本以外でも、人育ての神様としての幸之助さんに学ばれたい方は、以下をお薦め。
他、この4月から新しく社会人となられた方への推薦図書としては
以下の幸之助氏の本をご紹介します。
特に、最初の「道」という詩を一人ひとりの新入社員が
じっくりとかみ締めることをご提案したいと強く感じます。
幸之助さんの言葉で、私が最も好きな言葉、
『こころを定める!』という金言をぜひ味わっていただけれと想います。
では、素敵な年度のスタートであることを祈りつつ次回まで。
水野秀則
今日のメッセージ
- 『社員を動かす方法などない。自分が動く、それを見て社員が動く』
- 『こころを定める!』
今日の問い掛け
- あなたは新入社員を動かそうとしていますか? それとも動きたくなる様に自分が動いていますか?
- 新年度、目標や方針だけではなく、自らがこころを定めたことは何ですか?
以上