事例体験から学びたい!

経営者だからこそ考えたい本気

1.経営者が考える本気とは何か

先日、経営者のある集まりで、「本気とは何か?」という話題で盛り上がった時のことだ。実に様々な意見が飛び交い、人の見方には色々とあってとても面白い。
本気とは─真剣、まじめ、一途、一所懸命、(字の通りで)本当の気持ち、偽りの無い正直な気持ち、一過性ではなく、やり続けること、自らが選択し、命を懸けて取り組むこと等々。

また、「本」という漢字がついている言葉もあげてみた。本業、本音、本心、本意、本命、本来、本題、本家、本人、本望、本質、本社、本店、本職等々。そこからは、「本」という字の本質が実感を伴って浮かび上がってきた感じがした。話し合いが進むにつれて、「本」とは、根本となるもの、真実であるものというイメージが膨らんだ。

さらには、「気」で終わる言葉も拾い上げた。元気、勇気、士気、陰気、陽気、平気、根気、鋭気、景気、邪気、暢(のん)気、生気、人気等々。そこには、人は色々な意識や精神状態があることも見えてきた。

「本気」という実に単純な言葉であっても、その言葉のイメージや連想するものは、人により重なる点・異なる点が見え実に興味深いものだ。

2.「本気は根気」を学んだ私【事例】

今回の「本気」というテーマを通じて、私のこころにある情景が蘇ってきた。

それは、学生の時に剣道の稽古で、竹刀(しない)や木刀(ぼくとう)ではなく、真剣を持たせていただいた時のことだ。私はまずその本物の凄味に圧倒された。その時が、真剣という言葉の真の語感を初めて感じ取った瞬間であったように想う。

さらにこの時、先生から本物に触れた時のことを忘れることなく、日々の稽古でその感覚を何より継続することの大切さを教えていただいた。

日々の稽古は真剣勝負である」という意識の大切さ、「どのような小さなことでも命を懸けて取り組む」ことの大切さ、そして何より、それを「継続してやり続ける」ことの大切さを導いていただいたのである。

この学生の時の体験を振り返り、私のこころに去来したもの、それは、「本気は根気」という言葉だった。

3.経営者が意識をしたい本気の「質」と「量」

「本気は根気」という言葉を、改めてかみ締める機会を得た私は、その中でともすれば本気という言葉の「質」の面に目が行き過ぎ、継続するという「量」の側面に目が向いていない甘さが数多く見えてきた。

よく方針発表会や会議の場面で、目標の発表や決意宣言をする時に、気合充分で大きな声で自信たっぷりと話す人もいれば、ポーカーフェイスで口数少ないがこころに熱いものを秘めていると感じさせる方もいる。その後、口だけで終わってしまう人、やり切ることで大きな成果をあげて自信をつける人等、実に様々である。

ただ一つだけ言える事は、人はともすればその場限りになってしまったり、時間の経過と共にその意識がトーンダウンしやすいものだということである。言わば、その場で「本気」度合いを表現できても、行動・態度で、しかも継続して「本気」を表現し続けることは、人により大きく差が開くということである。

4.人生もビジネスも「質×量=成果」

算数で「面積」を増やす場合に、「縦」だけをいくら増やしても意味がない。横を増やしてこそ面積は増える。縦が10あっても、横が1であれば面積は10だ。縦が半分の5であっても、横が4で面積20、3でも15になる。「縦×横=面積」は、人生やビジネスの世界で言えば、質×量=成果。どちらが欠けても最大値には至らないのである。

今回、本気という言葉を深く見つめ、日常の行動と照らし合わせることで、時間の経過を経ても、やり続けることの大切さを再認識した。

いつもこころに「竹刀ではなく真剣を持ち続けているか!」と問い掛けることで、自らの意識を一層高めていく素晴らしい機会を得たのである。

あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

5.本気で取り組む経営者のあなたへの言葉

  • 「言葉のイメージや連想するものは、人により重なる点・異なる点がある」
  • 「本物に触れた時のことを忘れることなく、日々継続する」
  • 「本気は根気」
  • 「人はともすればその場限りになってしまったり、時間の経過と共にその意識がトーンダウンしやすい」
  • 「「縦×横=面積」は、人生やビジネスの世界で言えば、質×量=成果」

6.根気強さのある経営者のあなたへの問い掛け

  1. あなたは「これをやり続けている!」と胸を張れるものは何でしょうか?
  2. あなたは、「本気とは何?」と聴かれたらどのように答えられますか?

(2019年3月29日リライト)

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