事例体験から学びたい!

真のものづくり・人育ては、環境づくりが原点!

 

相手(部下)のペースに無関心で、待つことをおろそかにしていませんか?

先日、農家の方々と膝を交えて話す機会を得た。

お米や野菜・果物をつくるご苦労話、苗木から育てた作物が実る楽しさ等、これまでの体験談をじっくりとお聴かせいただいた。

日頃、あまり触れる機会の少ない貴重な実体験から、私は大いなる刺激を受けたのである。

 

話が白熱してくる中で、私は次の様な質問をさせていただいた。

「農業を営む上で、ものづくりを成功に導く最も大切なものは何でしょうか?」と。

 

ある農家の方が、この問い掛けに対し間髪いれずにお応えされた。

それは「野菜・果物は温度管理、お米は水の管理ですよ!」というものであった。

「『どの品種・どの苗木がいいか?』と種を選ぶことも大切、だけれどもどんなに良い種をもってきても、それに見合うだけの目を掛ける・手を掛けるということをしない限り、真に良いものはできない」と、力強く言われたのである。

異業種から学ぶ、ビジネスの場で感じていなかった感覚

この農家の方々と別れ、帰りを急ぐ中で、私の心には色々な想いが湧き上がってきた。

その中で、これまでビジネスや事業の場では感じていなかった感覚が広がったのである。

いや、より適確に表現すると、少なからず感じていたかもしれないが、異なる分野でのお話しだったからこそ際立って見えてきた--

という感覚であるに違いがない。

私のこころに実感を伴って出てきたのは、ものづくり・人育ては、環境づくりという言葉であった。

ある面、当たり前のことかもしれないが、これまでとは違う輝きを放って、自分に迫ってきたのである。

 

これも異業種交流ならぬ、異分野交流の賜物だと強く想う。

日々への影響

これまである面、農業との接点が少ないと思い込んでいたが、今回のことを通じて農業がより身近なものとなってきていた。

事業と対比して言葉の点だけをみたとしても、

1.おなじ「営(いとなみ)」という漢字がついている

2.農業を農事業と表現したり

3.農家と事業家という似かよった言い回し
  (林家(りんか)、漁家という言い回しは、
   農家ほど一般的ではない様に感ずる)

を、改めて気付いたのである。

 

そして何より、人育ての4つのポイントが、農業やものづくりに学びこれまで以上に際立って見えてきたのである。

 

1.育つ力(自己啓発、SD : self development⇔種・苗木)

2.育てる力(上長の職場・現場での育成
  OJT.: on the job training
⇔雑草や害虫駆除)

3.育成する力(研修(企業の体系的な育成システム)
  Off JT : off the job training
⇔補助となる棒や設備の設置)

4.育む力(社風・職場の雰囲気・環境づくり・人事諸制度⇔水管理・温度管理・土壌管理等々)

生活・志事(仕事)の中での実践

今回、農家のものづくりに学ばせて頂いて、日々の実践の中で人育てに取り組む意識に違いが出てきた。

そのポイントは、当たり前な事かもしれないが、何ごとも定着・徹底が意外と難しいことであった。

それは、待つこころ相手(部下)のペースに合わすという2点である。

 

我々経営者やリーダーにとっての人育てと違い、農家のものづくりの相手は植物であり、ものを自ら語ることは当然しない。

これは、子育て、特に乳・幼児期のお母さんが言葉で明確な意思表示ができぬ赤子を育てるのとあい通ずる面があるのかもしれない。

 

ひるがえって、我々社会人の人育ては、上司であるリーダー自身が部下の言葉を引き出すことを行いさえすれば、少なからず相手は話してくれる

ここに甘えている自分でありビジネスリーダーの姿が大写しになった。

この点で、今回は素晴らしい気付きを得た異分野交流であったように思うのである。

気付きを与えていただいた皆様に感謝を申し上げたい。

 

あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

毎日の言葉

  • 「ものづくりを成功に導く最も大切なものは何でしょうか?」
  • 「良い種をもってきても、それに見合うだけの目を掛ける・手を掛けることが大切」
  • 「ものづくり・人育ては、環境づくり」
  • 「育つ力・育てる力・育成する力・育む力」
  • 「待つこころ・相手(部下)のペースに合わす」
水野秀則

  1. あなたは相手(部下)のペースに無関心で、待つことをおろそかにしていませんか? あなたは農家の方々や農業から何を学ばれますか?

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