部下育成の4つのポイント、育つ・育てる・育成する・育む!

Pocket

1.部下育成のポイントを農家の方から学ぶ【事例】

先日、農家の方々と膝を交えて話す機会を得た。お米や野菜・果物をつくるご苦労話、苗木から育てた作物が実る楽しさ等、これまでの体験談をじっくりとお聴かせいただいた。日頃、あまり触れる機会の少ない貴重な実体験から、私は部下育成のポイントにつながる大いなる刺激を受けたのである。

話が白熱してくる中で、私は次の様な質問をさせていただいた。「農業を営む上で、ものづくりを成功に導く最も大切なものは何でしょうか?」と。ある農家の方が、この問い掛けに対し間髪いれずにお応えされた。それは「野菜・果物は温度管理、お米は水の管理ですよ!」というものであった。「『どの品種・どの苗木がいいか?』と種を選ぶことも大切、だけれどもどんなに良い種をもってきても、それに見合うだけの目を掛ける・手を掛けるということをしない限り、真に良いものはできない」と、力強く言われたのである。

2.部下育成のポイントにつながる言葉「ものづくり・人育ては、環境づくり」

この農家の方々と別れ、帰りを急ぐ中で、私の心には色々な想いが湧き上がってきた。
その中で、これまでビジネスや事業の場では感じていなかった感覚が広がったのである。いや、より適確に表現すると、少なからず感じていたかもしれないが、異なる分野でのお話しだったからこそ際立って見えてきた-- という感覚であるに違いがない。

私のこころに実感を伴って出てきた、部下育成のポイントにつながる言葉は、『ものづくり・人育ては、環境づくり』であった。ある面、当たり前のことかもしれないが、これまでとは違う輝きを放って、自分に迫ってきたのである。

これも異業種交流ならぬ、異分野交流の賜物だと強く想う。

3.4つの部下育成:部下が育つ、部下を育てる、部下を育成する、部下を育む

これまである面、農業との接点が少なかったきらいはあったが、今回のことを通じて農業がより身近なものとなってきていた。事業と対比して言葉の点だけをみたとしても、

1.おなじ「営(いとなみ)」という漢字がついている

2.農業を農事業と表現したり

3.農家と事業家という似かよった言い回し
(林家(りんか)、漁家という言い回しは、
農家ほど一般的ではない様に感ずる)

を、改めて気付いたのである。

そして何より、人育ての4つのポイントが、農業やものづくりに学びこれまで以上に際立って見えてきたのである。つまり、

1.部下が育つ力(自己啓発、SD : self development⇔種・苗木)

2.部下を育てる力(上長の職場・現場での育成
OJT.: on the job training
⇔雑草や害虫駆除)

3.部下を育成する力(研修(企業の体系的な育成システム)
Off JT : off the job training
⇔補助となる棒や設備の設置)

4.育む力(社風・職場の雰囲気・環境づくり・人事諸制度
               ⇔水管理・温度管理・土壌管理等々)。

4.部下育成の悩みや課題には、上司の「待つ心」と「部下のペースに合わせる」で

今回、農家のものづくりに学ばせて頂いて、日々の実践の中で人育てに取り組む意識に違いが出てきた。そのポイントは、当たり前な事かもしれないが、何ごとも定着・徹底に悩み、課題と感じるのではないだろうか。
それは、「待つ心」と「部下のペースに合わせる」という2点である。

我々上司にとっての部下育成と違い、農家のものづくりの相手は植物であり、ものを自ら語ることは当然しない。これは、子育て、特に乳・幼児期のお母さんが言葉で明確な意思表示ができぬ赤子を育てるのとあい通ずる面があるのかもしれない。

ひるがえって、我々企業における部下育成は、上司自身が部下の言葉を引き出すことを行いさえすれば、少なからず相手は話してくれる。ここに甘えている自分であり上司としての姿が大写しになった。この点で、今回は素晴らしい気付きを得た異分野交流であったように思うのである。気付きを与えていただいた皆様に感謝を申し上げたい。

あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

5.部下育成に向き合う上司のあなたへの言葉

  • 「ものづくりを成功に導く最も大切なものは何でしょうか?」
  • 「良い種をもってきても、それに見合うだけの目を掛ける・手を掛けることが大切」
  • 「ものづくり・人育ては、環境づくり」
  • 「部下育成の4つのポイント:育つ力・育てる力・育成する力・育む力」
  • 「部下を待つこころ・部下のペースに合わせる」

6.上司のあなたへの問い掛け

  1. あなたは部下のペースに無関心で、待つことをおろそかにしていませんか?
  2. あなたは農家の方々や農業から何を学ばれますか?

(2019年3月28日リライト)

Pocket

関連記事

不慮のトラブルや事故も、実は自分がその種を撒いている!

1.運転適性診断の受験機会を通して、自分自身を見つめなおした事例 先日、自動車の運転適性診断(主催

記事を読む

経営者から始める、かんしゃくの「く」の字を捨てて、ただ感謝!

1.経営者が率先してかんしゃくの「く」の字を捨てて、ただ感謝! 先日ある企業の社長を訪れた。現地・

記事を読む

自己実現とは?事例を通じて、リーダーのその意味と方法を深める

1.自己実現とは?ー心のあり方、佐藤琢磨氏の事例 注目をしていたある選手が、大きな成果をあげられた

記事を読む

no image

「人生は有限、ロマンは無限」

(機関誌1号2001年1月) 人に宣言することが集中力と確かな実行を生み、自らの確認が前進と成果を

記事を読む

リーダー自らが自己開示で心身の健康管理

1.人間ドックでのできごと【事例】 先日、前々から予約していた人間ドックに行ってきた。前回より1年

記事を読む

自分の心を支えるもの─それは重みのある一つの言葉や名言

1.今も自分の心を支えるものは、リーダーからもらった名言という事例 ある会社で、生産部門をとりまと

記事を読む

【アスリートのメンタルトレーニング事例に学ぶ】真の強さを持つ次世代リーダーは、自らの弱さを知り抜いた人だ!

1. アスリートのメンタルトレーニング事例に学ぶ 日々目にする新聞やテレビ。その中でも身近なスポー

記事を読む

ひたむきに頑張る意味とは? 人の心を打つ経営者の事例 

1.ひたむきに頑張る意味とは?林業を手掛けた経営者の事例 世の中には知らないことが実に沢山ある。つ

記事を読む

あなたは”人生”という大舞台で、主役を演じきっておられますか?

1.企業という文字を分解すると、「人を止める業(わざ)」になる 社会人であれば通常、人生の3分の1

記事を読む

no image

即行が即効を生む!

(機関誌77号2007年5月) あなたは、グズグズになりがちな人? それともサッサッと進める人?

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

スパム対策のため日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。

本物志向であるかどうかを振り返り、偽物に別れを告げる

1.本物志向を目の当たりにした瞬間【事例】 「あれ~っ 回る・・・回

品質管理とは?~社長自らの5Sに取り組む姿勢から~

1.品質管理の知識だけでなく、社長が5Sの出来栄えにこだわる ある会

経営コンサルタントとは?~仕事内容や信念~

1.経営コンサルタントではなく、経営写コンサルタント 先日ある経営者

ビジネス本の読み方を変え、名著をリーダーの財産として生かす

1.ビジネス本を読むだけではなく、ポイントを書き写す【事例】 これま

「時間がかかる・時間がない」と感じるリーダーはどうすればいいか?

1.時間は有限であるが、それを「もう」と捉えるか「まだ」と捉えるか

→もっと見る

冊子 「部下が育つ報・連・相の受け方」期間限定無料贈呈中

PAGE TOP ↑