【行動力】
「アレコレ考え、結局ナニも進まず」
逆に『わからず不安、けどやる中で見え意外に進んだ』
誰しも振り返ればあるよねぇ
経営者からの教えで活かしているのは『実感なくして実行なし』
知識や能力を高めても、思うように体は反応しない
気づいたことは自然と始まっている
あなたの教えてぇ— ふさぽ@経営者 (@future_support) January 20, 2026
なぜ人は「考えているのに動けない」のか?
行動を止めている正体は、不安でも能力でもない
「アレコレ考え、結局ナニも進まず」
この状態、経営者であれば一度や二度どころか、何度も経験されているのではないでしょうか。
私自身、これまで多くの経営者と向き合ってきましたが、「行動できない理由」を能力不足や覚悟不足と捉えている方は少なくありません。しかし、現場で見てきた実感として、それは少し違うと感じています。
不安があるから動けないのではない。
能力が足りないから止まっているのでもない。
本当の正体は、「実感がまだ立ち上がっていない」ことにあります。
頭では理解している。
必要性も分かっている。
成功事例も学んだ。
それでも体が反応しない。
これは怠慢ではなく、人としてごく自然な反応です。
人は「正しい」と思ったから動くのではありません。
「腑に落ちた」ときに、自然と動き出してしまう生き物です。
逆に言えば、どれだけ知識やノウハウを積み上げても、実感が伴わなければ行動は立ち上がらない。だからこそ、考え続けているのに前に進めない、という現象が起きます。
ここを勘違いしたまま、「もっと勉強しよう」「もっと準備しよう」と自分を追い込むと、行動力はむしろ下がっていきます。
これ、ようある話ですわ。
行動が止まっているときは、自分を責めるタイミングではありません。
「まだ実感が足りていないだけかもしれない」
そう捉え直すだけで、次の一歩の質は大きく変わります。
「わからないけど進んだ」経験が教えてくれるもの
振り返ると、意外に前に進んでいた瞬間の共通点
「逆に、わからず不安やったけど、やる中で見え、意外に進んだ」
今回のポストに書かれているこの一文、ここに行動力の本質が凝縮されています。
経営者の方と対話をしていると、「あの時は正直、何が正解かわかっていなかったんです」と振り返られる場面がよくあります。にもかかわらず、その選択が結果的に転機になっていることが少なくありません。
不思議ですよね。
でも、そこにははっきりした共通点があります。
それは、動く前に“完全な理解”を求めていなかったという点です。
・全体像は見えていなかった
・不安は消えていなかった
・成功の確信もなかった
それでも、「このまま止まっているよりは、まず触れてみよう」と一歩踏み出している。すると、その行動の中でしか得られない情報や感覚が、あとから立ち上がってくるのです。
頭で考えていた時には見えなかったものが、
動いたからこそ、体感として見えてくる。
この順番が、とても大切です。
人はつい、「見えてから動こう」とします。
けれど実際には、「動いたから見えた」という経験を、誰しもが持っているはずです。
行動力がある経営者とは、怖さがない人ではありません。
不安がない人でもない。
「わからないままでも、実感を取りに行ける人」
私は、そう捉えています。
そして一度でもこの体験をすると、人は次の一歩を踏み出しやすくなります。なぜなら、過去の自分が「わからなくても進めた」という事実を、体が覚えているからです。
行動力とは、性格ではなく、積み重ねた体験の記憶なのかもしれません。
実感なくして実行なし──経営者が体で学んでいること
知識と行動のあいだに横たわる大きな溝
「知識や能力を高めても、思うように体は反応しない」
これも、多くの経営者がうなずかれる感覚ではないでしょうか。
本を読み、セミナーに参加し、情報も十分に持っている。
それでも、いざとなると動けない。
このとき多くの方は、「まだ知識が足りないのではないか」「準備不足ではないか」と考えます。しかし、現場で見てきた限り、それが原因であるケースはむしろ少数です。
知識と行動のあいだには、思っている以上に深い溝があります。
そして、その溝を埋めるものは、さらなる知識ではありません。
それが「実感」です。
知識は頭に積み上がります。
一方、行動は体が動くかどうかで決まる。
この両者は、別の回路で動いていると言ってもいい。だから、頭だけを鍛えても、体はついてこないのです。
経営者の世界では、「知っている」と「できている」が混同されがちです。しかし実際には、知っていることの大半は、まだ行動に変換されていません。
行動に変わる瞬間には、必ず「なるほど」「あ、そういうことか」という体感が伴います。
この一瞬の腑に落ちが、体を前に押し出す。
私はこれを、「理解」ではなく「納得」と呼んでいます。
納得が生まれたとき、人は誰に言われなくても動き始める。
逆に言えば、納得がないままの行動は長続きしません。
だからこそ、行動力を高めたいときにやるべきことは、知識を増やすことではなく、「どこで実感が止まっているのか」を見つめることなのです。
気づきは、教えられるものではなく“起きるもの”
自然と始まってしまう行動のメカニズム
「気づいたことは、自然と始まっている」
これは、行動力のある人に共通する、とても象徴的な状態です。
無理に気合を入れたわけでもなく、覚悟を決めたわけでもない。
それなのに、いつの間にか動いている。
こうした行動には、共通した流れがあります。
まず、外から答えをもらっていない。
次に、自分の中で「これ、放っておけへんな」という感覚が芽生えている。
そして最後に、完璧を求める前に、小さく手を出している。
この順番です。
人は、正論や成功事例で動かされることはほとんどありません。
動くのは、「自分ごと化」したときだけです。
経営者の方と話していると、「あの時は、誰かに背中を押されたわけじゃないんです」と言われることがあります。
むしろ逆で、「放っておいたら気持ち悪かった」「気づいてしまったから、やらざるを得なかった」という表現が近い。
これが、実感が立ち上がった状態です。
実感が生まれると、行動は努力ではなくなります。
「やらなあかん」ではなく、「やってしまう」。
この違いは、続ける力に大きな差を生みます。
だから私は、行動を起こさせようとして人を説得することに、あまり意味を感じていません。
それよりも、「その人が何に気づいたのか」「どこで引っかかっているのか」を一緒に見つめる方が、よほど前に進む。
行動とは、つくるものではなく、立ち上がってくるもの。
そう捉えると、行動力に対する見方が少し変わるのではないでしょうか。
行動力がある経営者に共通する「現在地の捉え方」
未来より先に、必ず見ているものとは何か
行動力がある経営者は、未来を見ていない。
こう言うと、少し語弊があるかもしれません。
もちろん、ビジョンは持っている。
目指す方向性も、理想の姿も描いている。
けれど、行動の起点にあるのは、未来ではありません。
必ず先に見ているのは、「今、どこに立っているのか」という現在地です。
未来の話をすると、人は安心します。
ワクワクもしますし、希望も湧きます。
一方で、現在地を見るのはしんどい。
できていないこと、ズレていること、見たくない現実も含まれるからです。
それでも、行動が自然に立ち上がる経営者は、この現在地から目をそらしません。
むしろ、かなり正確に把握しています。
・今、何が止まっているのか
・どこで違和感が出ているのか
・何にモヤっとしているのか
これらを、頭ではなく感覚として捉えている。
だから、次の一歩が自然と見えてくるのです。
未来から逆算して無理に動こうとすると、行動は重くなります。
一方、現在地から小さく動くと、行動は軽い。
これは多くの現場で見てきた、はっきりした違いです。
行動力とは、先を読む力ではありません。
今を直視する力です。
そして、この「現在地をどう見るか」という視点こそ、経営者同士の対話や、場を共有する中で磨かれていくものだと、私は感じています。
行動を生むのは、正解ではなく実感の積み重ね
小さな一歩が、次の一歩を呼び込む理由
行動力がある人は、最初から大きな決断をしている。
そう思われがちですが、実際はまったく逆です。
ほとんどのケースで、最初の一歩は驚くほど小さい。
周囲から見れば、「それだけ?」と思うような行動です。
しかし、この小さな一歩には、大きな役割があります。
それは、「実感を生む」という役割です。
一歩動くことで、手触りが生まれる。
空気感がわかる。
想像と現実のズレに気づく。
この体感が、次の行動の燃料になります。
逆に、頭の中だけで完結している間は、どれだけ考えても実感は生まれません。だから、次の一歩が見えない。
経営の現場でも同じです。
会議で議論しているうちは進まないのに、実際に一つ試した途端、話が一気に動き出す。そんな経験、ありませんか。
行動力の正体は、勢いでも覚悟でもありません。
「実感が次の行動を連れてくる」という循環です。
だからこそ、最初の一歩に完成度は要らない。
正解である必要もない。
必要なのは、「実感を取りに行く」という意識だけです。
この感覚を一度つかむと、行動は特別なものではなくなります。
日常の延長線上で、自然と続いていく。
行動力とは才能ではなく、構造なのだと、私は思っています。
あなたは今、どこで止まっているのか?
読者自身に問いを残すための視点整理
ここまで読み進めてくださった方は、きっとどこかで
「これ、自分のことかもしれない」
そんな感覚を持たれたのではないでしょうか。
行動できていないテーマが、頭の中に一つ浮かんでいるかもしれません。
あるいは、「あの時、確かに止まっていたな」という場面を思い出しているかもしれない。
大切なのは、そこに正解を出そうとしないことです。
問いは、すぐに答えが出なくていい。
むしろ、問いが残ること自体に意味があります。
・今、自分はどこで止まっているのか
・それは能力の問題なのか、それとも実感の問題なのか
・もし一歩だけ動くとしたら、何ができるだろうか
こうした問いが立ち上がったとき、行動はもう始まりかけています。
行動力とは、無理に奮い立たせるものではありません。
問いを持ち続ける中で、ある瞬間、自然と体が反応する。
その瞬間を、これまで多くの経営者の現場で見てきました。
だから私は、「もっと頑張りましょう」とは言いません。
「どこで実感が止まっていますか?」
この問いを、そっと差し出すだけです。
もしこのブログを読み終えたあと、
誰かとこのテーマについて話してみたくなったなら。
あるいは、自分の現在地を誰かと一緒に整理してみたいと感じたなら。
それはもう、行動力が立ち上がり始めている証拠かもしれません。
実感なくして実行なし。
けれど、実感は必ず、あなたの中に眠っています。
