【再会】
東京でのセミナーでの出来事
参加者のお一人が
「15年前にも、講演を聞いたんです」
「まだ経営者になる前で、印象が残ってる」と
この出来事で気づいたことは
今も大事に
X で『つながりが横に広がる』…
コレだけではない
時を経て《縦に深まるツナガリ》が
あると
繋がりは、横派、縦派?— ふさぽ@経営者 (@future_support) November 19, 2025
15年越しの再会が教えてくれた“縦のつながり”の力とは?
時を経ても消えない“心に残る影響”の正体
15年という年月は、あっという間のようで、実際には人生の節目がいくつも重なる長い時間です。その間に、仕事も環境も人間関係も大きく変わります。それでも、ある出来事や出会った人の言葉が、ふと胸の中で息をしていることがあります。
先日のセミナーでいただいた、「15年前にも講演を聞いたんです」という一言。続けて「まだ経営者になる前で、印象が残ってるんです」と話してくださった瞬間、私自身の胸の奥に、静かで温かい震えが走りました。
私たちは、日々の仕事の中で多くの人と出会います。けれど、その全てが“記憶に残る存在”になるわけではありません。むしろ大半は、時間とともに薄れていくものです。そんな中で、十数年の時を超えて「あの時の言葉が忘れられない」と言っていただけるのは、講師としての喜びを超えて、人生のご縁の深さを感じる瞬間でした。
心に残る影響とは、決して派手な言葉や劇的なエピソードではありません。むしろ逆で、その人の人生の今と静かに響き合う“本質的な何か”です。人は自分の人生が変わるタイミングや、挑戦しようとする瞬間に、過去のどこかで出会った言葉を思い出します。
その言葉が、明日へ踏み出す勇気になったり、自分の進むべき方向を指し示してくれたりする。だからこそ、リーダーとしての発信も、日々の関わりも、表面的なテクニックではなく、誠実な姿勢や実践が伴っているかどうかが問われます。
私自身、講師として何かを“教えた”つもりはありません。しかし、当時の私の話や姿勢が、15年前の彼にとって、人生のどこかに小さな灯を残せたのだとしたら、それは何よりありがたいことです。
そして同時に感じたのは、人と人とのつながりは「横に広がるだけではない」ということ。時間を超えて縦に深まり、人生の節目で再び交わる。そこに、リーダーを支えるご縁の正体があるのだと思うのです。
リーダーの人生に必要な「横」と「縦」のつながりの違い
横に広がるつながりのメリットと限界
私たちがSNSの発信やセミナー活動を続けていると、自然と“横へ広がるつながり”が増えていきます。これは現代のリーダーにとって欠かせない強みであり、情報交換のスピードや広がりという点では、間違いなく大きな武器になります。
横のつながりには、主に三つのメリットがあります。
第一に、情報の鮮度と多様性が手に入ることです。異業種の経営者と気軽につながれる時代だからこそ、視野が広がり、新しい気づきが得られます。
第二に、協力関係が生まれる可能性が高まることです。SNSでの何気ない交流が、思わぬ共同プロジェクトや紹介につながる。これは間違いなく“現代ならではの恩恵”です。
第三に、自分の影響力がどれだけ届いているかを知る指標になることです。「フォローされた」「反応があった」などの数値は、リーダーとしての発信が外の世界に届いている証でもあります。
しかし——です。
横のつながりには、どうしても“限界”があります。それは、広がるスピードが速い代わりに、深まりにくいということです。
SNS上の軽いつながりは、少し時間が経つと関係性が薄れていきます。たとえ一度セミナーで出会っても、半年後、一年後、その人の記憶に残っているとは限りません。表面的なやり取りだけでは、相手の人生にまで届く“縦のご縁”には育ちにくいのです。
だからこそ、私は横のつながりを軽視するのではなく、横を入り口にしながら、縦に深めていく姿勢が大切だと考えています。
今回の15年越しの再会は、まさにその象徴でした。横のご縁が入り口になり、時間の流れの中で縦へと深まり、人生の節目で再び交わる。これこそが、リーダー人生を支えるつながりの“本当の価値”ではないでしょうか。
縦に深まるつながりがリーダーを支える理由
リーダーとして歩んでいると、時に孤独を感じたり、決断の重さに押しつぶされそうになる瞬間があります。そのとき支えになってくれるのは、一時的な交流や流行の情報ではなく、**長い時間の中でゆっくりと積み重なった“縦のつながり”**です。
縦のつながりが持つ力は、横の広がりとは性質がまったく異なります。
その理由を、私は三つの側面から強く感じています。
■1. 時間を通じて“信頼が熟成”する
信頼は、急いでつくろうとしても決してつくれるものではありません。
人は、何年も経ってから「あの時の言葉が、生き方の支えになった」と気づくことがあります。
今回の15年ぶりの再会も、当時の私の話がその方の心に静かに残り続けていたからこそ実現したものです。
これは横のつながりでは生まれにくい“時間の奇跡”と言えるでしょう。
■2. リーダーの人生の“節目”で顔を出す
人は誰しも、節目になるとこれまでの人生を振り返り、次の道を考えます。
そんなとき、若い頃に接した言葉や出会った人の姿勢が、不思議と記憶から呼び起こされます。
縦のつながりは、この“節目の瞬間”に影響を与える力を持っています。
だからこそ、リーダーとして関わる相手に対し、その場限りの指導ではなく、**“人生単位の種まき”**が大切になるのです。
■3. 人生と事業の両方に影響を与える
縦のご縁は、その人の職業や肩書に依存しません。
人生観や価値観、その人の在り方に響くからこそ、長い年月を経ても色あせません。
これは、事業のアドバイスだけ、メンタルサポートだけ、といった“部分的な関わり”では成し得ないものです。
人生と事業が一体となっているリーダーにとって、深いつながりは“心の拠り所”となり、どれほど時が経っても支え続けてくれます。
だから私は、出会いを“今日だけの関係”にしない生き方を大切にしてきました。
たとえ相手が経営者になる前の若者だったとしても、いつか縦に深まるご縁へと育つ可能性がある。
そして今回の再会は、その想いが確かに形になっていた──そう気づかせてもらえた出来事でした。
なぜ“縦のつながり”は時間を超えて力を持つのか?
影響が深まる人と、薄れていく人の決定的な差
15年の月日を経て再会したあの日、私の胸に浮かんだ一つの問いがありました。それは──
「なぜ、ある人の言葉は心に残り、ある人の言葉は流れていくのか?」
リーダーとして日々多くの人に出会い、いろいろな話を聞く中で、私自身が長年感じ続けてきたテーマでもあります。そして、これまでの経験の積み重ねから、影響が“深まる人”と“薄れていく人”には、決定的な違いがあると実感しています。
■1. “発した言葉”ではなく “積み重ねた姿勢”で影響が生まれる
その場での格好の良い言葉や華やかなプレゼンよりも、
日々の姿勢・態度・生き様が、相手の記憶に深く残ります。
若い頃、私は講演で一生懸命に伝えることに意識を置いていました。
しかし歳を重ね、数千人のリーダーに関わる中で痛感したのは、相手の心に残るのは“今日の言葉”ではなく、“その人の背中”だということでした。
だからこそ、表面的なテクニックよりも、「どう生きるか」が問われるのです。
■2. 自分の利益ではなく“相手の未来”を思って話す
影響が深まるリーダーは、目の前の相手の人生をきちんと見ています。
たとえその瞬間に成果がなくても、
「この人が10年後、いい顔で生きているために何が必要か」
この視点で関わる。
その誠意や気持ちは、時間が経っても不思議と相手に届いているものです。
■3. 一貫性のある生き方が、縦につながる
“時を超えて思い出される人”には、一つの共通点があります。
ブレずに積み重ねていることがある。
それは理念かもしれません。
姿勢かもしれません。
または人生のミッションかもしれません。
一貫性は静かな説得力となり、年月を経て“縦のご縁”を育てていきます。
15年前の講演で話した内容と、今の私が大切にしていること。それらが自然とつながっているからこそ、今回の再会が“必然”へと変わったのだと感じています。
■4. 実践者は記憶に残り、講釈者は薄れていく
これは私が自分に言い聞かせてきたことですが──
「行動している人の言葉は響く。行動していない人の言葉は流れる。」
どれだけ良い理論を語っても、当人の行動が伴っていなければ、相手の心には残りません。
逆に、不器用でも実践している人の言葉は、何年経っても相手の背中を押す力になる。
だからこそリーダーは、
“語る前に、自分が歩く”
という姿勢が求められるのでしょう。
結局のところ、影響が深まる人の共通点は、
「他者の人生に誠実に関わる覚悟」
だと私は感じています。
15年前の出会いが今につながり、こうして再び交わる。
そこには、技術ではなく“生き方”が影響を与えていた──そう思わずにはいられません。
思いがけない再会が人生にもたらす気づき
人生には、自分ではコントロールできない出来事があります。努力して掴みにいく縁もあれば、まったく想定していなかった形で“向こうからやって来る縁”もあります。今回の15年ぶりの再会は、まさにその後者でした。
私は講演や研修で全国を回っていますが、その場で出会った多くの方々と、後に個別でお会いできるケースは決して多くありません。だからこそ、「あの日の講演を今でも覚えている」と声をかけていただけた瞬間、胸の奥に静かに灯がともりました。
思いがけない再会は、私に三つの大きな気づきを与えてくれました。
■1. 「出会いは終わりではなく、始まりである」という視点
講師として関わった瞬間が“その時限り”だと思い込むのは、こちら側の勝手な解釈です。
実際には、言葉の一つ、表情の一つ、姿勢の一つが、相手の人生のどこかに刻まれている場合があります。
つまり、発した瞬間ではなく“年月を経て影響が現れる”ことがあるということです。
■2. 自分の人生の歩みが、誰かの人生の“後押し”になる
再会して感じたのは、「自分が積み重ねてきた15年も、誰かにとって励みになっているのだ」という事実でした。
私は60代となり、若い頃とはまた違った価値観で仕事と人生に向き合っています。
その歩み自体が誰かの支えになっていたとしたら──リーダー冥利に尽きると言わざるを得ません。
■3. ご縁には“縦に伸びる力”がある
SNS時代は横の広がりが注目されがちですが、今回のような再会は、
ご縁には縦に伸びる力がある
ことを強く教えてくれました。
時間が経つほど深まる。
お互いの成長があるほど価値が増す。
そして、人生の節目で再び交わる。
この“縦のつながり”は、リーダーとしての生き方を豊かにし、心を支えてくれます。
私は今回の再会を通じて、つながりの本当の価値は「広さ」ではなく「深さ」にあると改めて感じました。
そして、深いご縁は必ずどこかで再び人生に戻ってくる──そんな確信を、そっと心に刻んだのです。
リーダーが縦につながるために大切にすべき行動と思考
「一回の出会い」を“長期のご縁”に育てる習慣
私たちは日々、多くの人と出会います。しかし、そのすべてが“長いご縁”に育つわけではありません。むしろ、ほとんどの出会いは一度きりで終わります。それでも、リーダーとして大切にしたいのは、たった一回の出会いが、年月を経て縦に深まっていく可能性があるという視点です。
では、どのような習慣が“一回の出会い”を“長期のご縁”へと育てるのでしょうか。私自身の経験と、数多くの経営者との関わりの中で感じてきた、三つの習慣をご紹介したいと思います。
■1. その場の瞬間を「丁寧に扱う」
雑に扱われた関係は、その後どれだけ時間が経っても深まりません。
逆に、一度の対話でも丁寧に向き合ってくれる人のことは、相手の心に静かに残ります。
講演後の対話であれ、名刺交換の短い時間であれ、
相手の目をしっかり見て、声の奥にある想いを受け止めること。
この“丁寧さ”は、その後のご縁の伸び代を決めると言っても過言ではありません。
■2. 「自分の言葉に責任をもって生きる」
縦のご縁は、発した言葉と、生き方の一貫性から育っていきます。
その場では立派なことを言っても、行動が伴わなければ縦に深まりません。
逆に、偉そうに語らなくても、誠実に日々を積み重ねている人は、年月を経るほど相手の記憶に残ります。
“語るより先に、自らが動く”
これが、長期のご縁を生む最も確かな習慣だと私は感じています。
■3. 一度の出会いにも“未来の可能性”を見る
今日出会ったこの人は、5年後、10年後、何を成し遂げているだろうか。
どんな未来を歩みたいと思っているのだろうか。
そう思いながら接すると、こちらの姿勢や言葉選びが自然と変わります。
すると不思議なことに、相手もその誠意を感じ取ってくれるものです。
今回15年ぶりに再会した方が、当時のことを覚えていてくださったのは、
おそらくその瞬間の講演だけでなく、
「相手の未来を信じて関わる」という姿勢が伝わっていたからだと感じています。
一回の出会いを長期のご縁に育てる習慣とは、
決して難しいテクニックでも、特別な才能でもありません。
日々の“心の構え”そのものです。
そして、その心の構えこそが、年月を経て相手の心に灯りを残し、
思いがけない再会へとつながっていくのだと、今回改めて実感いたしました。
相手の記憶に残るリーダーの共通点
私たちは多くのリーダーと日々出会いますが、時間が経っても「なぜか忘れられない人」がいます。一方で、当時は印象的だったはずなのに、気づけば記憶が薄れてしまう人もいます。この違いはどこにあるのでしょうか。
私は、長年の実践と多くの再会の中で、ある“共通点”が浮かび上がってきました。
■1. 「自分のため」より「相手のため」を優先している
記憶に残るリーダーは、必ずと言っていいほど“相手の未来”を大切にしています。
利益や損得よりも、「この人が少しでも良い方向へ進んでほしい」という想いがにじみ出ているのです。
その優しさや誠実さは、言葉ではなく“態度”として伝わります。
その場限りの会話だったとしても、相手の胸に温かい灯を置いていきます。
■2. 筋が通った「一貫性」がある
心に残るリーダーは、日常の小さな行動から大きな判断まで、
芯が通っている。
時に迷い、時に揺れながらも、
最終的には「自分はこうありたい」という軸から離れません。
人は、一貫性のある生き方に強い信頼を寄せます。
だからこそ年月が経っても、ふとした瞬間にその人の言葉を思い出すのです。
■3. 成果よりも「生き様」に説得力がある
数字や実績はもちろん大切です。しかし、それだけでは人の心には残りません。
記憶に残るリーダーとは、成果以上に“生き様”が相手に響く人です。
困難をどう乗り越えたのか。
誰に、どんな恩を受けてきたのか。
背負ってきたもの、乗り越えてきたもの──
その一つひとつに、静かな説得力があります。
■4. 「その人らしさ」が滲み出ている
無理に飾らず、背伸びをせず、自然体でいるリーダー。
こうした人は、他の誰とも重ならない“その人らしさ”を持っています。
例えば私は大阪出身ですが、必要以上に言葉を作り込むのではなく、自然な語り口や間の取り方が、そのまま自分らしさにつながっています。
人は、作られた言葉よりも、生きた言葉を覚えているものです。
■5. 「今日の姿勢」が、相手の“未来の記憶”になる
結局のところ、記憶に残るリーダーに共通しているのは──
その日の行動が誰かの未来に届くと、心から信じて生きていること。
背伸びをせず、誠実に積み重ねた生き方こそが、
5年後、10年後、そして今回のように15年後に、相手の人生に再び現れるのです。
私たちが日々向き合う一人ひとりは、未来のどこかでまた出会うかもしれません。
だからこそ、今日の生き方を丁寧にしておくことが、
“縦に深まるご縁”をつくる最も確かな道なのだと、再会を通して改めて教えていただきました。
縦のつながりが組織と未来を豊かにする理由
長く続くご縁がリーダーの判断に与える影響
リーダーの判断は、日々の経験や知識だけで形づくられるものではありません。もっと深いところでは、これまでに出会ってきた人たちの言葉や姿勢、価値観、そして“縦に続くご縁”が静かに影響を与えています。
今回の15年越しの再会を通じて強く感じたのは、
長いご縁は、リーダーの判断基準そのものに深く染み込んでいる
ということでした。
■1. ご縁が「判断の軸」を育ててくれる
若い頃は、判断の多くを“頭”でしていました。
損得や効率、数字などが優先されがちだったのです。
しかし、年月を重ねるにつれ、私たちは多くの出会いや別れを経験し、
その中で「何を大切に生きたいのか」という軸が育っていきます。
その軸の土台にあるのは、間違いなく“人とのご縁”です。
助けてくれた人、背中を押してくれた人、叱ってくれた人──
一人ひとりとの関係の中で培われた価値観が、判断の中心を成していきます。
■2. 長いご縁は「迷いの場面」で力を発揮する
リーダーは常に迷いの中にいます。
答えが一つではない場面ばかりだからです。
そんなときに顔を出すのは、
その人の人生のどこかで、深く刻まれた言葉や姿勢です。
私自身も、決断に迷うたび、かつての恩人やお世話になった経営者の顔が浮かぶことがあります。
「あの人ならどう判断するだろう」
この問いが、私の背中を押す大きな力になっています。
これこそが、長く続くご縁がリーダーの判断に与える最大の影響ではないでしょうか。
■3. ご縁が「短期視点」から「長期視点」への切り替えを促す
長くつながっている人との関係は、すぐに結果が見えなくても続きます。
だからこそ、リーダーとしての判断も“長期視点”へと自然に変わっていきます。
短期の利益ではなく、
「この選択は5年後の自分に誇れるのか?」
という問いが軸になります。
これは、SNSのように横へ広がる薄いつながりだけでは育ちにくい視点です。
年月を積み重ねてきた縦のご縁があるからこそ、生まれる判断基準なのです。
■4. 深いご縁は、リーダーを“孤独から救う”
どれだけ経験を積んでも、リーダーは孤独です。
誰も決断を肩代わりしてくれないからです。
しかし、長く続いているご縁は、距離の有無に関係なく、
心の支えとしていつもそばにいてくれる存在になります。
今回の再会も、私にとっては一つの救いでした。
「ああ、あの日の出会いは無駄ではなかった」
その実感が、これからも歩み続けたいという力になったのです。
長く続くご縁は、リーダーの判断をより温かく、より深くしてくれます。
縦につながる関係は、人生そのものに豊かさをもたらし、未来の選択に静かで確かな影響を与えてくれます。
ご縁の深まりが生む、未来への広がり
縦に深まるご縁には、もう一つ大きな特徴があります。それは、時間をかけて深まった関係ほど、未来に向けて“新しい可能性”を広げてくれるということです。
ご縁は過去を懐かしむためのものではありません。深まった関係は、むしろ未来を開く力を持っています。
今回の15年越しの再会も、単なる思い出話で終わったわけではありません。
むしろ、これから先の関わり方に豊かな予感を感じるものでした。
■1. 深いご縁は、“未来の協働”を生みやすい
横のつながりはスピードが速い反面、長期的な“協働”までは育ちにくいものです。
しかし縦に深まった関係は、価値観や人生観が共鳴しているため、
「一緒に何かを創る」
という方向へ自然に発展していきます。
15年前の講演が、いま新しい協働の可能性につながる。
これこそが縦のご縁の醍醐味です。
■2. 時間を共有した関係は、“迷った時の相談相手”になる
長く深まったご縁の特徴は、
“距離”より“信頼”が関係を決める
というところにあります。
1年会わなくても、5年会わなくても、再び会えばすぐに本題に入れる。
こうした関係は、リーダーが人生で大きな決断をする際に、大きな支えとなります。
今回再会した彼にとっても、私との出会いが“人生の節目で思い出す存在”だったのかもしれません。
■3. 縦に深まるご縁は、“人を成長させる循環”を生む
長い時間を経て再びつながる関係には、お互いの成長がにじみ出ています。
15年前、彼はまだ経営者ではありませんでした。
そして今、立派に事業を牽引するリーダーとして歩んでいる。
その姿は、私自身にとっての学びであり、励ましであり、
ご縁そのものが成長の循環として働いていることを実感しました。
ご縁が深まるほど、お互いが成長し、また次の未来へつながっていくのです。
■4. 深いご縁は、“未来のご縁”を連れてくる
縦に深まったご縁は、必ず“次のご縁”を連れてきます。
誰かの心に残ることで、
「あの人を紹介したい」
「一度、話を聞いてみてほしい」
と、別のご縁やチャンスを呼び込むのです。
この流れは決して偶然ではありません。
誠実さを積み重ねた結果として起こる必然なのです。
今回の再会は、過去の点が未来の線につながる瞬間でした。
ご縁が深まれば、未来は必ず広がっていきます。
そして、リーダーとしての歩みは、その広がりをさらに豊かなものにしていくのだと、私は静かに確信しています。
