〈会う人皆師〉
このコトバはよく聴くよねぇ
しかし、ジブンの場合、
「毎日お会いする人が経営者」という環境だった
学生時代、就活で経営コンサルを選び、その後起業
実に、多くの方々から「経営者人生とは何か?」学ばせていただく
多くの人に、少しでも恩返しでお戻ししたい
あなたの師は誰かな?— ふさぽ@経営者 (@future_support) May 7, 2025
「会う人皆師」とは何か?
言葉の意味と私の受け止め方
「会う人皆師」という言葉、皆さんも一度は耳にしたことがあると思います。私にとっても、この言葉は昔から心に響くものでした。
簡単に言うと、出会うすべての人から何かを学べるという意味です。しかし正直なところ、若い頃は「本当にそうなのか?」と疑問を感じていました。特に学生時代は、友人との時間やアルバイト、趣味に夢中で、周囲の人から学ぶという意識はほとんど持っていなかったのです。
けれど、経営の道に進んでから、この言葉の重みを実感するようになりました。毎日が経営者やビジネスリーダーとの出会い。その一人一人が、私にとっては学びの源でした。考え方、決断の速さ、人との向き合い方──そのすべてが「師」として教えてくれるものでした。
このブログでは、単なる理想論としての「会う人皆師」ではなく、私自身の経験を通じて感じたこの言葉の深さを考察していきたいと思います。
学生時代から経営の道へ:私の原点
経営コンサルを選んだ理由
私の経営の原点は、大学時代にさかのぼります。学生時代、就職活動が始まる頃、私はどの道に進むべきか、かなり悩んでいました。当時は大企業志向が強く、周囲の友人たちは安定した会社や有名企業を目指していました。しかし、私はどうしても「自分の力で挑戦したい」という思いを捨てきれなかったのです。
そこで目を向けたのが経営コンサルティング業界でした。コンサルは、いわば経営者の相談役。若いうちから経営者と向き合い、課題を解決し、ビジネスの現場で学ぶことができる環境だと知ったとき、「これだ」と直感しました。
振り返れば、この選択が私の人生を大きく変えました。経営コンサルとしての仕事は、表面的な知識やスキルだけでは通用しません。相手の本音を引き出し、共に悩み、汗をかき、信頼を積み重ねる。そうして初めて学びが生まれるのだと、現場で痛感しました。
この経験があったからこそ、その後の起業にも迷わず踏み出せたのだと思います。そして何より、この時期に出会った経営者の方々が、私の「師」となり続けています。
毎日が経営者との学びの場
経営者たちから教わったこと
経営コンサルタントとして働く中で、私は本当に多くの経営者とお会いしてきました。規模も業種も違えば、考え方や価値観も実に多様です。しかし、共通しているのは「経営者であることの孤独さ」と「決断を迫られる重み」でした。
彼らの話を聞くたび、私の中には二つの感情が生まれました。一つは純粋な尊敬です。資金繰り、社員の成長、顧客の満足、社会的責任──日々の中でいくつもの課題を抱え、それでも前に進もうとする姿勢に、心を打たれました。
もう一つは、自分に何ができるのかという問いかけです。単に理論やフレームワークを提供するだけでは足りない。経営者が抱える悩みの本質を理解し、共に解決策を探ること。それが私の役割であり、学びの連続でもありました。
この日々の積み重ねが、私にとっては「会う人皆師」の体現でした。経営者の背中から、成功の秘訣だけでなく、失敗の痛み、挑戦の意味、そして人としての在り方まで、たくさんのことを学ばせてもらったのです。
「学び」をどう活かすか?私なりの恩返し
教わったことを周囲へ還元する方法
経営者の皆さんから学んだことを、私はどう活かせるのか──これは常に自分自身に問い続けてきたテーマです。学びを自分の中だけで留めておくのは簡単ですが、それでは片手落ちだと感じていました。
私が大切にしてきたのは「周囲への還元」です。具体的には、若い人たちへの助言やサポート、中小企業の支援、地域社会への貢献など、自分が得た知見や経験を少しでも他者の役に立てることです。
例えば、若手経営者と話すとき、私は自分が過去に悩んだこと、失敗したこと、そこから学んだことを正直に伝えるようにしています。決してきれいごとや成功談ばかりではなく、リアルな話を共有する。それが相手の成長につながると信じているからです。
恩返しとは、単に「ありがとう」と言うことではなく、学んだことを次の世代や周囲に循環させていくことだと、今は考えています。学びの連鎖が生まれれば、それは自分を育ててくれた多くの「師」への最大の感謝の形になるのではないでしょうか。
あなたの師は誰か?考えるきっかけを持とう
「あなたの師は誰ですか?」
こう問いかけると、多くの方は特定の人を思い浮かべるかもしれません。学校の先生、職場の上司、尊敬する著名人……もちろん、そういった方々も立派な師です。
でも、私はこう思います。実は日常の中に、もっとたくさんの「師」がいるのではないか、と。たとえば、何気なく話をした同僚、困難を乗り越えてきた友人、子どもから教わる純粋な感情や視点。これらもまた、私たちに学びを与えてくれる存在です。
「会う人皆師」という言葉は、そうした気づきの扉を開いてくれます。一度立ち止まって、自分の周囲を見回してみると、意外なところに師がいることに気づくはずです。
私自身、これまで多くの経営者の方々から学び、その学びを還元する中で、さらに新しい師と出会い続けています。この循環は一生続くのかもしれません。
ぜひ、あなたも一度考えてみてください。これまでどんな人から学んできたのか、そしてこれから、どんな人を「師」と呼べるのか。その問いが、あなたの成長や挑戦のきっかけになるかもしれません。