「アレが無かったら…」
と、こぼす後継者
「イマごろ自分は…」 「もっとこうなってたノニッ」とつづく
一方で『アレが有ったから今の自分がある』と、振り返る経営者もいる
天皇誕生日から、みどりの日、昭和の日と変遷した今日
ものの見方、捉え方で、見えてくる世界が変わることを実感
過去に感謝— ふさぽ@経営者 (@future_support) April 28, 2025
「アレが無かったら…」後継者の葛藤とは?
後継者が抱える過去の後悔と未練
経営の世界では、順風満帆という言葉はまず聞きません。多くの後継者や経営者は、さまざまな困難や試練を経て今に至っています。そんな中、「アレが無かったら…」と、ふと思い出す瞬間があるのも自然なことです。
たとえば、思い通りにいかなかった事業承継、社員との衝突、予期せぬ経営環境の変化。これらは時に、後継者の心に影を落とします。私も若い頃、経営者としての重圧に押し潰されそうになったことがありました。「もしあの時、違う選択をしていたら…」と夜な夜な考えたこともあります。
でも、時間が経つと見方が変わってくるんですわ。あの苦しかった経験が、実は自分を鍛えてくれていたんやと気づくんです。それは決して過去を美化するのではなく、あの経験を受け入れ、意味を見出す力です。この力こそが、後継者を一段階強くする鍵やと思うのです。
「アレがあったから今がある」経営者の視点
経営者が語る逆境からの学び
経営者の多くは、過去の困難を「自分を成長させた糧」として受け止めています。失敗も成功も、すべてが現在の自分を形作る大切な要素であると捉えるのです。
私がこれまで出会ってきた経営者の中には、倒産寸前の危機や、大きなトラブルを乗り越えてきた方が何人もいます。彼らは一様に、「あの経験があったから今の自分がある」と語ります。過去を否定したり悔やんだりするのではなく、むしろそこに学びや意味を見出しているのです。
この姿勢は単なるポジティブ思考ではありません。過去を受け入れ、それを未来の糧に変えるという覚悟の表れです。経営は予期せぬことの連続ですが、その中で培われた経験が、経営者の判断力や人間力を磨いていきます。
こうした考え方は、挑戦を恐れず、失敗を恐れない強さにつながります。だからこそ、過去に感謝できる経営者は、困難に強く、しなやかでいられるのだと思います。
過去に感謝できる人が強い理由
逆境を乗り越える力の源泉
経営において、過去に感謝できる人はなぜ強いのか。それは、過去を「経験」という資産として捉え直せる力があるからです。
失敗や逆境は、できれば避けたいものです。しかし、避けることばかりに意識を向けていると、挑戦する勇気や新しい発想が生まれにくくなります。一方で、たとえ失敗しても「これで学べた」「次に活かせる」と考えられる人は、行動力と柔軟性を失わずに済みます。
私がこれまで出会ってきた強い経営者たちは、決して完璧ではありませんでした。むしろ、失敗や後悔をたくさん抱えています。でも共通しているのは、「あのときの経験があったから今がある」と語る姿勢です。それが、自分を受け入れる力になり、周囲への感謝や信頼にもつながっていくのです。
過去に感謝できる人は、逆境の中でも前を向き続けられます。それこそが、経営という長い道のりを歩む上での強さだと感じます。
ものの見方を変えると世界が変わる
昭和の日が教えてくれる価値観の転換
私たちの周りで起きる出来事は、必ずしも変えられないことが多いものです。しかし、それをどう捉えるかは、自分自身で選ぶことができます。この「ものの見方」を変える力こそが、人生や経営において非常に大きな影響を持ちます。
たとえば、日本の祝日「昭和の日」は、もともと「天皇誕生日」から「みどりの日」を経て、今の名称になりました。名前の変遷だけを見れば、単なる制度の変化に思えるかもしれませんが、そこには時代を超えた価値観の移り変わりや、過去を振り返る意味が込められています。この日を「ただの祝日」と見るか、「歴史や過去に感謝する日」と見るかで、一日の意味は大きく変わってきます。
経営でも同じことが言えます。問題に直面したとき、それを「不運だ」と嘆くのか、「学ぶ機会だ」と受け止めるのかで、その後の行動が大きく変わります。後者を選べる人は、困難を通じて成長し、組織や自分自身を強くしていくことができます。
つまり、世界を変えるために必要なのは、外の世界そのものを変えることではなく、まず自分の内側にある「ものの見方」を整えることなのです。
感謝の心が未来を切り開く
感謝と成長の関係性
経営の世界で長く続く人、成長を続ける人に共通しているのは、感謝の心を持っていることです。感謝とは、ただ「ありがとう」と口にすることではなく、過去の経験や周囲の人々、環境への理解と受け入れの気持ちを持つことです。
私自身、振り返ってみると、うまくいったことだけでなく、むしろ失敗や挫折に最も多くの学びがあったと感じます。それらを恨むのではなく、「あれがあったから今の自分がある」と感謝できたとき、自然と前を向く力が湧いてくるのです。
また、感謝の心を持つことで周囲との関係性も変わります。社員や家族、取引先に対しても、感謝の気持ちを伝えることで信頼が深まり、協力関係が生まれます。これは単なる人間関係の潤滑油ではなく、経営を前進させる大きな推進力になります。
未来は予測できませんが、感謝の姿勢を持つことで、どんな状況にも柔軟に対応し、前進できるようになります。感謝は決して後ろ向きなものではなく、むしろ未来を切り開く力そのものなのです。