成功者の口癖
最近気づいたのですが、私の周りの尊敬している社長さんや成功している経営者さんが口をそろえておっしゃるお言葉に
「僕は何にも才能はないけど、人にだけは恵まれている」
「成功できたのは、自分の努力じゃない。運と縁が良かったから」
という内容のものが多いのです。…
— 宮本 歩実 | 社労士 (@sharoshi_ayumi) March 30, 2025

今回は、宮本 歩実(@sharoshi_ayumi)さんのポスト「成功者の口癖」をテーマに、深めてまいりたいと思います
「才能はないけど人に恵まれた」——成功者の定番フレーズに潜む真意とは?
表面的な謙遜?いや、それ以上に深い意味がある
成功した経営者や著名な実業家の話を聞くと、よく耳にする言葉があります。
「僕には才能がないけれど、人には本当に恵まれてきたんです」
あるいは、「成功できたのは自分の努力ではなく、運と縁が良かったからです」といったものです。
このような言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
一見すると、ただの謙遜に思えるかもしれません。ですが、これらの言葉は、単なる遠慮や社交辞令ではありません。人生や経営を通して実感された“真実”が、静かににじみ出ているのです。
成功者の多くは、人一倍の努力をしてきた方々です。
しかし、その努力を強調するのではなく、「自分一人の力ではない」「人とのご縁のおかげ」と語る姿勢には、周囲への感謝を忘れない誠実さが込められています。
つまり、自分の成功を“自分だけのもの”とは捉えず、もっと大きな流れや人のつながりの中で成り立っていると理解している証なのです。
私のように60代にもなると、心からそう実感します。
どれだけ頑張っても、自分ひとりではどうにもならない場面は何度もあります。
そんなとき、支えてくれた人、たまたま出会ったご縁、そしてタイミングよく巡ってきたチャンス。そうした“見えない力”が重なり合って、道が開ける瞬間があるのです。
成功者がこのような言葉を口にするのは、自分の歩んできた道を冷静に振り返り、「運と縁と人」に対する感謝が、自然と心からあふれてくるからにほかなりません。
謙虚な言葉が信頼を生む理由
自慢しない人に、人は惹かれるという不思議
人の心をつかむ力とは、何も声が大きいとか、実績を並べ立てることだけではありません。
むしろ静かな語り口で、自分のことを大げさに語らず、「自分なんてまだまだです」と話す人のほうが、周囲からの信頼を集めやすいものです。
とくにビジネスの世界では、自信と謙虚さのバランスがとても大切です。
実力があるのにそれを自慢せず、むしろ「人に恵まれただけです」と話す人には、「この人は信頼できる」と思わせる安心感があります。
「いやぁ、僕なんてほんま大したことないんですわ」と、笑いながら言う経営者の姿を見ると、不思議とこちらも肩の力が抜けて、親しみを感じます。
実際のところは相当な実績があるのに、あえて控えめに話すからこそ、その人の人間性がにじみ出るのです。
人は、実力だけではついてきません。
「この人のためなら」と思わせるような空気や雰囲気は、言葉の端々からにじむ「謙虚さ」から生まれます。
それがあるからこそ、仲間が自然と集まり、信頼が積み上がっていくのです。
運と縁に感謝できる人は、なぜチャンスを引き寄せるのか?
謙虚な姿勢が運を味方にするメカニズム
人生の転機やビジネスの成功には、「運」や「縁」がつきものです。
けれど、それを当たり前とは思わず、「ありがたいことや」と感謝できる人には、なぜか次々とチャンスが舞い込んでくるのです。
これは、偶然のように見えて必然とも言える現象です。
人は、感謝の気持ちを持っている人のところに集まりやすくなります。
その人の態度や言葉遣い、表情ににじみ出る「謙虚さ」や「気配り」が、自然と良縁を引き寄せていくのです。
「あの人、ええ人やから力になってあげたくなるんよ」
こんな言葉を何度も耳にしてきました。まさにそれが、縁の正体です。
人と人との間に生まれる“目には見えない信用”が、次のチャンスの扉をノックするんですね。
そして、「運」にしても同じです。
何事も、自分ひとりの力で成し遂げたと思い込む人には、視野が狭くなっていきます。
でも、「自分は恵まれている」「運が良かった」と素直に言える人には、自然と周囲が応援したくなる空気が生まれる。
その応援こそが、次の運を呼び込む“導火線”になるのです。
つまり、「運」と「縁」に感謝できる人ほど、運と縁を呼び込む力があるということ。
これは、目には見えませんが、実に現実的な話なのです。
実は人一倍努力している——「隠れた努力家」の正体
「才能がない」と言う人ほど、陰でめっちゃ頑張ってる
「私は才能がないので」「たまたまうまくいっただけです」と謙遜する人ほど、実は誰よりも努力を重ねてきた——これは、よくある話です。
表には出さずとも、夜遅くまで勉強をしたり、人の何倍も試行錯誤を続けたり。そうした“陰の努力”を惜しまないからこそ、結果がついてきているのです。
本当に努力している人は、それを自慢しません。
むしろ、あえて口に出さないことで、自分自身を律しているように感じることもあります。
「努力してます」と言わない人ほど、実際には誰よりも努力をしている——そんな不思議な法則のようなものが、世の中には確かに存在します。
そうした人たちは、失敗もたくさん経験しています。
何度も壁にぶつかり、うまくいかないことの連続だったはずです。
それでも、自分を責めたり、誰かのせいにするのではなく、静かに前を向いて一歩ずつ歩いてきた。その積み重ねが、いまの信頼や成果につながっているのです。
そしてまた、「才能がない」と口にする人は、自分の限界や未熟さをよく知っています。
だからこそ、人の力を借りることに躊躇がなく、感謝の気持ちも忘れません。
そうした姿勢が、まわりの人たちの心を動かし、自然と応援したくなる空気をつくり出しているのです。
一見、淡々と見えるその歩みの裏には、数えきれないほどの挑戦と工夫、そして何より“継続する力”があります。
これこそが、本当の意味での「才能」なのかもしれません。
「人に恵まれる力」は才能のひとつやないか?
周囲を味方にする“人間力”の磨き方
ビジネスでも人生でも、「人に恵まれる」というのは、大きな財産です。
しかし、それは単なる運ではなく、本人のふるまいや姿勢が引き寄せているものかもしれません。
人に恵まれる人には、共通する特徴があります。
それは、自分の利益ばかりを追わず、相手のことをよく見て、敬意をもって接することができるという点です。
小さな気配りや、感謝の言葉、真剣な姿勢——そうした日々の積み重ねが、まわりの人との信頼関係を育てていきます。
たとえば、自分の成功を声高に語らず、「人に助けられてきた」と言える人には、自然と応援したくなる空気が生まれます。
「この人のためなら力になりたい」と思わせるのは、肩書きや実績よりも、その人の“あり方”なのです。
また、困っているときに素直に助けを求められる人、自分の弱さを認められる人も、人に恵まれやすい傾向があります。
完璧な人間ではなく、“人間味”がある人こそ、信頼され、支えられるのです。
「人に恵まれる力」は、目には見えませんが、確実に存在します。
そしてそれは、誰もが持ち得る“磨ける力”でもあります。
謙虚であること、感謝を忘れないこと、他者の立場に立って考えること。こうした姿勢が、やがて大きな縁や運を呼び込んでくれるのです。
人に恵まれるということは、ただ“運が良い”ということではなく、その人自身が「周囲を味方にする力」を育ててきた証だと言えるでしょう。
まとめ:謙虚さは人を動かす、最強のエネルギー
成功者の口癖に学ぶ、生き方のヒント
「才能はないけど人に恵まれた」「成功できたのは自分の力ではない」
そう語る成功者たちの口癖には、人生を豊かにするための大きなヒントが隠されています。
その言葉の根底には、驕らず、威張らず、常に周囲への感謝を忘れないという姿勢があります。
そしてそれこそが、人に信頼され、応援され、また次のチャンスや縁を生み出す原動力となっているのです。
人間はひとりでは生きていけません。
どれだけ優れた能力があっても、誰かの助けや支えがなければ、大きな成果を出すことは難しいものです。
成功する人ほど、そのことを深く理解しているからこそ、謙虚な言葉が自然と口をついて出てくるのだと思います。
そして、その謙虚さは、決して「弱さ」ではありません。
むしろ、自分自身をよく知り、他者への敬意を持ち、自らの限界を受け入れた上で、前に進む強さの証でもあります。
年齢を重ねるごとに、人の“中身”が言葉や態度ににじみ出てくるものです。
だからこそ、人生の節々で「人に恵まれた」と言える人の言葉には、重みと説得力があります。
それは、たくさんの経験と出会いを経てたどり着いた、深い納得の言葉なのです。
謙虚であること。感謝を忘れないこと。人を大切にすること。
この3つを胸に刻んで歩んでいけば、きっと人生のどこかで、自分自身もまた「人に恵まれた」と心から思える日がくるはずです。