ココ大事
「無くて七癖」と言われるしぐさや表情のクセ
①リーダーとしての自分はどのようなくせがあるのか
②周りとの対人関係にどのような影響を与えているのか
③やめようと思いつつ、やってしまうことは何か
④やろうと思っているが、実際はあまりできていないことは
目的地だけでなく〈現在地〉— ふさぽ@経営者 (@future_support) February 12, 2025
「無くて七癖」—リーダーも気づかぬクセとは?
しぐさ・表情のクセがリーダーシップに影響を与える理由
「無くて七癖」という言葉があるように、人は無意識のうちに何かしらのクセを持っています。それは日常生活だけでなく、ビジネスシーン、特にリーダーとしての立場においても表れるものです。
例えば、話しているときについ腕を組んでしまう、部下の話を聞きながら無意識にスマホを触ってしまう、会議で難しい話になると目をそらす…そんなクセがないでしょうか?自分では気づかなくても、周りは意外とそうした「しぐさ」や「表情」を見て、あなたの態度や感情を読み取っています。
リーダーのクセは、チームにどのような影響を与えるのか?
些細なクセが、知らず知らずのうちに部下のモチベーションを下げたり、信頼関係を損ねる原因になることもあります。本記事では、そうしたクセに焦点を当て、リーダーが「現在地」を正しく把握し、より良い影響を与える方法を探っていきます。
あなたのクセ、部下や同僚にどう映っている?
リーダーとしての自分がどのようなクセを持っているのか、冷静に振り返ったことはありますか?
私たちは無意識のうちに、特定のしぐさや表情を繰り返しており、それが周囲に影響を与えています。
①リーダーとしての自分はどのようなくせがあるのか
たとえば、次のようなクセはありませんか?
- 話を聞くときに腕を組む → 「威圧的」と受け取られることも
- 相手の目をあまり見ない → 「関心がないのでは?」と誤解される
- 話の途中で相槌を打たない → 「冷たい」「聞いてない」と感じさせる
- 会議中に頻繁に時計を見る → 「早く終わらせたいのか?」と不安にさせる
自分では意識していなくても、周囲はこうしたクセを「その人の性格や姿勢」として捉えがちです。リーダーとしてどんな印象を持たれているのか、一度振り返ってみましょう。
②周りとの対人関係にどのような影響を与えているのか
リーダーのクセは、チームの雰囲気や信頼関係に大きく影響します。たとえば、上司がいつも腕を組みながら話を聞いていると、部下は「怒っているのでは?」と萎縮するかもしれません。逆に、笑顔で相槌を打ちながら聞いてくれると、「話しやすい」「受け入れてもらえている」と安心感が生まれます。
こうした些細なクセが、部下の心理や職場の空気を大きく左右するのです。特に、リーダーとして信頼関係を築く上で、クセを見直すことは非常に重要になります。
やめたいのに、ついやってしまう…クセの正体とは?
リーダーとして自分のクセを意識したとき、「これはやめたいな」と思う行動がいくつか出てくるはずです。わかっていても、ついやってしまうのがクセの厄介なところ。では、どんなクセがあるのか、そしてそれが信頼関係にどんな影響を与えるのか考えてみましょう。
③やめようと思いつつ、やってしまうことは何か
多くのリーダーが「やめたいけど、ついやってしまう」と感じるクセには、こんなものがあります。
- 話を途中で遮ってしまう → 「つい結論を急いでしまい、部下の話を最後まで聞けない」
- 忙しいときに無表情になる → 「気づかないうちに怖い顔になっていて、周りが話しかけづらくなる」
- 考えながら「うーん」と言う → 「自分では深く考えているつもりでも、周りには不満に見える」
- 部下の意見にすぐ反論してしまう → 「意見を言っても否定される、と思われると話しづらくなる」
こうしたクセは無意識のうちに出てしまうため、「やめよう」と思ってもなかなか直せません。
無意識の行動が信頼関係を崩すこともある
部下や同僚は、リーダーの些細なクセを見逃さず、そこから「この人はこういう人だ」と判断するものです。たとえば、リーダーが部下の話を最後まで聞かずに口を挟んでしまうと、「どうせ最後まで聞いてくれない」と思われ、意見を言うのを控えるようになってしまいます。
また、「忙しいから仕方ない」と無表情になっていると、部下は「話しかけるな、というサインなのかも」と遠慮してしまい、気づけばコミュニケーションが減ってしまうこともあります。
クセは単なる「個人の習慣」ではなく、職場の雰囲気や人間関係に大きな影響を与えるのです。
「やろうと思ってるけどできてないこと」—クセとの関係
リーダーとして「こうしたい」「こうあるべき」と思っているのに、実際にはなかなかできていないことがある…そんな経験はありませんか?
クセとは逆に、**「意識しているのに習慣化できていないこと」**もまた、リーダーシップに影響を与える重要な要素です。
④やろうと思っているが、実際はあまりできていないことは?
例えば、こんなことを「やらなきゃ」と思っているのに、つい後回しにしてしまっていることはないでしょうか?
- 部下の話をもっとしっかり聞く → 「忙しくてつい流してしまう」
- こまめにフィードバックをする → 「時間がなくてつい後回しにしてしまう」
- 積極的に感謝やねぎらいの言葉をかける → 「照れくさいし、わざとらしくなる気がしてできない」
- リーダーとしてもっとオープンに振る舞う → 「つい慎重になりすぎて、心を開くのが難しい」
このように、「こうしたい」と思っていることが、実際には習慣化できていないことがよくあります。そして、これらがクセと表裏一体になっていることも多いのです。
「意識しているのに変わらない」を乗り越える方法
「やらなきゃ」と思っているのにできていないのは、意識の問題だけでなく、環境や習慣の問題も大きく関わっています。
クセを直すには、次のような工夫が役立ちます。
小さな行動から始める
例えば、「部下の話を最後まで聞く」ことを習慣化したいなら、まずは1日1回、意識的に「相槌を打つ」「質問をする」ことから始めてみる。いきなり「全部変える!」と思うとプレッシャーになるので、小さな一歩から習慣化するのがコツ。環境を変えてみる
例えば、部下との会話中にスマホを見てしまうクセがあるなら、会話の前にスマホを引き出しにしまうなど、物理的にクセが出にくい環境を作る。フィードバックをもらう
自分では「意識してやってるつもり」でも、周囲はそう感じていないことも。部下や同僚に「最近、意識して○○をしてるんだけど、どう感じる?」と聞いてみると、客観的な意見がもらえる。
リーダーとしての成長は、自分の「現在地」を知ることから始まります。
「やろうと思っているのにできていないこと」を見直すことで、クセの改善にもつながるのです。
クセを変えると、リーダーシップが変わる!
リーダーとしての影響力は、決して「大きな決断」や「立派なスピーチ」だけで決まるものではありません。むしろ、日常のささいなクセやしぐさ、表情が、部下との関係性やチームの雰囲気を左右することが多いのです。
クセを意識して変えていくことで、あなたのリーダーシップも変わるかもしれません。
自分の「現在地」を知ることの重要性
リーダーとして成長するには、まず**「自分が今どんなクセを持っていて、それが周囲にどう影響しているのか?」**を把握することが大切です。
クセは無意識に出るものだからこそ、自分で気づきにくいもの。部下や同僚からのフィードバックをもらうことで、客観的に自分の「現在地」を知ることができます。
例えば、次のような問いを周囲に投げかけてみるのも良いでしょう。
- 「自分の態度やしぐさで、気になるところはある?」
- 「話しやすい雰囲気を作れていると思う?」
- 「自分のクセで、直した方がいいと思うものは?」
勇気がいるかもしれませんが、このフィードバックをもとに少しずつクセを見直していけば、より信頼されるリーダーへと成長できます。
小さな変化がチームの空気を変える
クセを変えることは、自分の印象だけでなく、チームの雰囲気にも影響を与えます。たとえば…
- 無表情になりがちなリーダーが、意識的に微笑むようになった → チーム全体がリラックスした雰囲気になる
- 部下の話を最後まで聞くようになった → 部下が安心して意見を言える環境が生まれる
- 「ありがとう」や「助かったよ」と言葉にするようになった → メンバーのモチベーションが上がる
クセを変えることは簡単ではありませんが、意識して続けることで少しずつ習慣になっていきます。そして、その変化は確実に周りにも伝わります。
リーダーとしての影響力は、日々のクセを見直すことから生まれる。
あなたのクセは、チームにどんな影響を与えていますか?
一度立ち止まって、自分の「現在地」を見つめ直してみると、新しい気づきがあるかもしれません。