後継者インタビュー

能力・技術が揃った人財が活躍!アイフォーコムホールディングス 株式会社加川広志氏インタビュー

ご自身で会社を立ち上げ、いち早く社員のメンタルヘルスが重要だと気付かれ、産業カウンセラーの資格まで取得された加川氏にインタビューを行った。

アイフォーコムホールディングス 株式会社

代表取締役 加川広志 氏

〒252-0157 相模原市緑区中野1326 加川ビル

このまま終わっていいのか!

父の言う事だけにしたがっていていいのか

父は、地元で飲食店を営んでおりました。

当時私は大学に進学しなかったこともあり、父の薦めから帝国ホテルでシェフの見習いをしていたのです。

そのまま進んでいれば、飲食店の跡取り息子として、何不自由ない道を歩んでいたのかもしれません。

しかし、これからの長い人生や仕事を考え

父親の言うことだけを聞いて、薦められた道を歩いていっていいものなのか? 狭い世界だけで終わってしまうのではないか?」

という想いが膨らんできていました。

時代はコンピューター幕開け

この様な時に、私の頭をもたげたのは

このままで終わっていいのか! ボチボチの(安定はあるが自らのチャレンジがない)人生は嫌だ!」

というものだったのです。

折りしも、時代はコンピューター幕開けの時。

今は死語となっている“8ビットマイコン”が、一部の人たちに強烈な注目を浴びていた時でした。

コンピューターに賭けてみよう!

この2つのことが丁度重なり、「自分を試してみよう!」と、全くの門外漢であったコンピューター業界に飛び込んだのです。

そこで約5年に渡り、営業を中心としてコンピューターに関わることを身に付けていきました。

その後、「将来性ある、このコンピューターに賭けてみよう!」という想いに至るまでに、長い時間は必要ありませんでした。

そして、父親とは全く別の分野になる今の会社を1985年に立ち上げたのです。

──私は、理系の数学や科学が得意だった訳でも、エンジニアだったわけでもありません。

にもかかわらず、この様なある意味無謀とも思える挑戦ができたのは、むしろ知らなかったからこそ、なのだと思っています。

(いい意味での)無知は、障害や前提を覆す力になる

と、今も未進出分野に積極的に打って出ることを社風として大切にし、日々邁(まい)進しています。

水野秀則

「(新しいものに)挑戦する」ために、 現状延長線で得るもの・失うものの見極め 取り組む前から固定観念でものごとを見ず、先ず飛び込んでみる ある意味で、それに賭ける心意気(無知を味方や力に!) が大切であることを実感する素晴らしいご体験談であった。

社長の私には、何も伝えなくていい!

メンタルヘルスが最重要

「現代はストレス社会」と言われ続けています。

そんな中、今はどの業界でも関心が寄せられていることですが、私は社員のメンタルヘルス(心の健康)に関するケアには比較的早くから必要性を感じていました

わが社のようなIT関連業界では、以下の特性があります。

①コンピューターに独り向き合い坦々と業務を進めることが多い

②馴染みの仲間が集う職場ではなく、長期にわたり得意先の現場で開発を推進する

このような点から、特に潜在的なリスク(能力や技術に優れた社員がこころの問題から戦力外になるリスク)を危惧し、社員の健康なこころの育成にも注力してまいりました。

経営者・リーダーとして、こころにしみたあの言葉

当たり前のことですが、お客様の求めるITのソリューションを実現するのは、コンピューターではなくわが社の人財そのものです。

ITの技術や知識はもちろん重要ですが、感性豊かでコミュニケーション能力に長けた社員は何よりの戦力になります。

そこで、働きやすい職場環境の形成ということで衛生管理面の強化を図り、産業カウンセラーを雇用しました。

また、「先ず、経営トップが(その本質を)理解しないといけない!」と想い、メンタルヘルスに関する情報を集め、私自らも産業カウンセラーの資格を取得したのです。

能力・技術と、メンタル・意識の両方が揃った人財

産業カウンセラーの導入等で大きく変わったのは、社員の能力開発面において
理(理論・理性・知識・専門技術)」中心ではなく、「情(感性・感情・意識・コミュニケーション)」をも織り込んだ厚みのある推進になったことです。

カウンセラーには「社長の私には、(社員とのやり取りは)何も伝えなくていい!」と言っています。社員は守秘義務が約束されている中、上司や同僚後輩以外の人
(聴くプロであるカウンセラー)に、日々感じていることや悩みなど本音の感情を自然と吐き出せる様になってきています。

「本来のヤル気や勇気ある自分に戻れる」「不安が解消し元気が戻ってきた」と好評ですし、私自身も社員の心情を本音で受け止める度量や真の体制が整ってきたように感じています。

今では能力・技術と、メンタル・意識の両方が揃った人財が、お客様の現場で活躍しているのが、弊社の経営の大きな強みとなっているのは間違いありません。

水野秀則

「メンタルヘルス対策」のために、

  1. 理だけでなく情への配慮と体制整備
  2. トップ自らが先ず理解・推進
  3. 何でも言え吐き出せる場づくりの構築

が大切であることを実感する、素晴らしいご体験談であった。

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