経営者インタビュー

連載第5回 四つ目の違い 「組織の長としてこだわり続ける人・銘・書」とエピローグ

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~尊敬する人物、座右の銘、座右の書は?~
株式会社高齢社 代表取締役会長 上田研二氏(http://www.koureisha.co.jp/

1. 尊敬する人物

私が最も影響を受けたのは、高柳健次郎先生。主流になったブラウン管による電子式のテレビを85年前に開発された方です。テレビの父と言われ、いかなる困難や窮地(※1)においても、夢をあきらめず、その後も日本のものづくりの技術レベルを大きく引き上げられました。

(※1)昭和15年に開催される予定だった幻の東京オリンピックで、本格的なテレビ放送を目指していたが、戦争で中止。戦後はテレビ研究を禁止される等。

2.座右の銘 

この高柳先生が言われた「恒(つね)に夢をもつこと志を捨てず(※2)難きにつく」をかみ締め、自分の生涯の言葉にしているものがあります。それが第1回で吉川さん(※3)にご紹介頂いた、「いかなる苦難にも負けず、苦難を友とし、苦難をわが師とする」という言葉。 私なりの信条で、とても大切にしています。

(※2)それまで技術開発と言えば、単独で研究するイメージ。しかし、今では当たり前になったプロジェクト方式で多人数の意見を取り入れた研究を展開。“チーム研究”スタイルで志を高め合い、短期間で大きな成果を生み出す手法を確立。
(※3)連載第1回に登場したタイガー警備保障株式会社の吉川嘉一郎常務取締役

3.座右の書 

高柳先生の熱い想いを胸に、第3回や4回でお伝えした協力会社での出向時や経営の指南書として手元にいつも置いているのが、猿谷雅治著:「黒字浮上!最終指令」です。 この本の中では、チームリーダーは何が大切か、業績浮上のために経営者は具体的に何を取り組むか、等といったことがわかりやすく、また、とても現実的に描かれています。私の想いと重なる点が多く、真摯に学び実践をさせて頂きました。


~エピローグ~ 直接お会いしたからこそ感じること

吉川常務と二人で訪れた今回のインタビュー。先ず我々が驚いたのは、74歳というご年齢をまったく感じないそのほとばしる情熱。終始笑顔で話され、その豊かな表情はもとより、お肌の色艶の良さが強く印象に残りました。歳を重ねられ益々、その熱い想いに磨きが掛かっておられることを目の当たりにしたのです。
加えてすこし固くなっている我々への細やかなお心配りや、インタビュー後もご多用の中にも関わらず何度となく直接お電話を掛けてくださる等々。まさに“知行合一”─誰しもが分かってはいるがなかなかやりきれていないことを、徹底して実行されておられる事実。その全体からかもし出される圧倒的な存在感と、温かなお人柄に我々は瞬時に魅了され、時の経つのを忘れた至福の時間を過ごさせて頂きました。期待や想いをはるかに超える、素晴らしい出会いをいただけたことに、改めて感謝。『ありがとうございます!』<完>

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