後継者インタビュー

越えられない壁は訪れない

株式会社 A社 様    代表取締役専務  B 氏(匿名)  (後編)
(41歳、住宅建設・不動産事業)

1.人生と事業が大きく動く前の状況

新しい会社にも慣れ、住宅不動産業界の仕事の面白さを日ごと実感する様になった頃、また大きな転機が訪れました。この時までの私は、「とにかくやってみる」という想いでただがむしゃらに行動をし、成果を追い求める日々。お客様との関係や経験値が増えるにつれ、個人の業績も急激にあがっていきました。評価は若手の中で全社トップクラスとなり、最年少で課長、最年少で店長、とトントン拍子に活躍のステージがあがっていったのです。
しかし、そこにひとつの壁が立ちはだかりました。自分が店長になって以降、メンバーの退職が相次ぎ止まらなかったのです。

2.経営者・リーダーとして、こころにしみたあの言葉

ちょうどその頃、プライベートでも、問題を抱えていました。ガンガンと攻め入るのは得意だが、周りの言うことに充分耳を傾けない自分の性格の脆さが色々な場面に出てきて大きな障害になっていたのです。
その様な折に、日頃かわいがってもらっている業界の経営者の方々とスキーにいく機会がありました。この時、一人の経営者の方から「自分にとっての“高さの(身の丈にあった)問題”が来ているんだよ。人がどうのこうのではなく、自分自身に矢印を向け、己の殻を叩き割ることだ。越えられない壁は決して訪れない。自らが変われば、問題は自然と解決してくる。自分を革新する絶好のチャンスだ」と諭してくれたのです。

3.人生・事業で何がシフト(転換)したか

この言葉をもらった瞬間、全身から力がスッと抜けた感覚がありました。あの時、悩んで苦しんで、どうしようもないくらいに追い詰められていたからこそ、結果的に180度異なる世界(①自分が成果を出す⇒組織で成果を出す ②人を厳しく指導する⇒相手の話に耳を傾け支援する)に転換できた感じがしています。自身の臨界点の様なものにまで達せず、中途半端な状態であったなら小手先だけの改善に終始し、大きな自己革新を迎えることはできなかったでしょう。
自己革新や、組織革新をするためには、この壁や障害というものは、辛いけれども必要不可欠で、そこが言うならば“入り口”の様にこころの底から感じた大切な経験であったことは間違いありません。

4.水野が直接お聴きして感じたこと

“壁を突破する”──ために、

  1. 壁・障害は革新の入り口でありチャンスと認識する
  2. 先を行く方々との本音の対話と助言を受け入れるこころをもつ
  3. 自分自身に矢印を向け、殻を叩き割る

ことが大切であることを実感する素晴らしいご体験談であった。

-後継者インタビュー

Copyright© e-経営者.com , 2019 All Rights Reserved.