経営に参加してはどうか!
学校を卒業して、今の事業とは全く異なる業界であり、本社が関西という、関東育ちの私にとっては異なる社風の中で仕事をしていました。
当時、“関西商法”にもまれる日常の中から、商売のイロハを徹底的に叩き込まれた様に思います。
結婚を機に、義父が創業者である今の企業との縁が深まり、11年前に入社しました。見よう見まねではあったものの、とにかく現場第一主義をモットーに行動してきました。
しかし、自らの意識が定まっていなかったためか、何か宙ぶらりんな感じが否めませんでした。
また、いいかっこしいで、極度に失敗を恐れる意識がまだ強かったと感じます。
自分がバトンをつなぐ!
「ご縁をいただいた事業だから自分がバトンをつなぐのだ!」
「でも、自分にこの大役が務まるのだろうか」
という両方の想いが交錯していた時に、転機が訪れました。
会長である義父と現社長から、「経営に参加してはどうか!」という重い言葉をもらったのです。
「自分が!」という驚きとやる気が混じりあった何とも言えない感じでした。
今思うと、この一言で、「自分がやるのだ!」とこころの踏ん切りがついた様に想います。
人生・事業で何がシフトしたか(転換)したか
“経営陣の一翼を担う”とこころを定めたことで、経営に関していかに「知らない、甘い、判断できない」自分であるのかを改めて思い知りました。
そこから、もっと「学びたい!吸収したい!成果を出したい!」という強烈な意識を持った自分が生まれてきた様に感じます。
意識(立ち位置)が変わったことで、これまでともすれば見過ごしていた経営全般への意識革新や全社業績・未来を共に歩む人財の育成等を真剣に考え行動する様になったのは間違いありません。
そこから体裁を繕うことなく、失敗を恐れずやってみる。
相手を想うからからこそ、耳の痛い厳しいことも伝える等々━━経営や人育てとは何か、その本質的なことを身につけることができた様に感じます。
今後は、会長・社長の右腕としてだけではなく、組織のトップとして何が大切か、自らの行動を通して経営を実学で深め、我が社の存続と発展に全力を尽くすという想いを強く持ちたいと思います。
「実学で経営を深める」ために、
- 迷いを捨てこころ(立ち位置)を定める
- 自分の現状をしっかり把握し常に現場・現実・現物主義で取り組む
- 経営者として意識を極限にまで高めることが大切
だと実感する素晴らしいご体験談であった。
(2020年1月23日リライト)