ハビットプランとは?
ハビットプランとは、定期的に繰り返しやり続ける習慣。
私は、ハビットプランでコラム執筆を継続して続けられた。
継続してつづけられたコラムの執筆
私自身にとっても、この20年はとても想い出の多い有意義な年月であったのは間違いがない。
中でも、21世紀の幕開けと共に毎月書きしたためてきたこのコラム(機関紙)が、10年120号を迎えることができた。
当時は無精者であり飽きっぽい性分が見られた私(もちろん今も少しは残っている)。
何があったから毎月コツコツと原稿を書くという行動が出来たのか、そしてそれをどうして継続が出来ているのか、今もって不思議に感じる面もある。
しかし、こうして全120回の原稿を見ると、“積み重ね”というものの力は確かにすごいと感じる。
そして、「まず、やってみる!毎月書いてみる!」という自分自身の決心。
特に、出来るか出来ないかを考え過ぎずに、一歩を踏み出してみたこと(原稿を書き溜めしないと決めていたこともあり、筆が進まず苦労した時ももちろんあった)は大きな前進であった。
さらに、皆様お一人おひとりの「読んでいるよ」「愉しみにしているよ」といった励ましや、寄せていただいた多くのメッセージの一つ一つから、元氣・勇氣・やる氣をさらに高め一歩ずつ書き進めることができたのは言うまでもない。
また、原稿を丹念に読み、アドバイスや提案をもらった恩師・チームスタッフの支えがあったことも忘れることができない。
自らの決心に周りの励ましと支えが継続を生み、一つの取り組みを育んだ様に感じる。
大きいが続かない一歩より、小さいが続く一歩を
一般的に、組織内や社会に大きな影響を与える様になった事も、後から考えれば意外と、壮大な想いから始まったものではなく、やむにやまれずスタートしたものも多いと聞く。
その小さな一歩が、周りからの支えや押し上げによる日々の実践から、結果大きく花開いていくのかもしれない。
だからこそ成果を生むには、どんなに小さな一歩であろうともそれをまず決めることが大切だ。
そして、この時に重要なのは、「毎○、□□□をやり続ける!」という習慣としての第一歩を同時に決めることである。 やるという行動(アクションプラン)は決めていても、人は意外と定期的に繰り返しやり続ける習慣(ハビットプラン)を決めることを疎かにしているように想う。
大きいが続かない一歩より、小さいが続く一歩。
日常であり、毎日・毎週・毎月・毎四半期・毎年に違いを生み出すことが大切だと感じる素晴らしい年末のひと時であった。
次の1年、これからの10年、明確なハビットプランを決め、人生と「志(仕)事」を愉しんでまいりましょう!
あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?
物事を継続して続けるための言葉
- 「21世紀の5分の1が今終わろうとしている」
- 「“積み重ね”の力は確かにすごい」
- 「自らの決心に周りの励ましと支えが継続を生み、一つの取り組みを育んだ」
- 「毎○、□□□をやり続ける!」
- 「アクションプランだけでなく、ハビットプランを決める」
- 「大きいが続かない一歩より、小さいが続く一歩」
この20年間を振り返る
年月の流れは速く、今年も終わろうとしている。
加えて、今年の暮れは特別な節目の年かもしれない。
意外と話題にはされていないが、21世紀の5分2が今終わろうとしているのだ。
新しい世紀の幕が落とされた20年前の2001年1月1日、皆様はいかなる想いで迎えられ、豊かに広がる未来をどの様に描いておられただろうか。
たかが20年、されど20年。
振り返ると、インターネットの普及をはじめとするIT社会の定着、政治の混迷、グローバル化の進展、ダイバーシティ(多様性)の深まりと格差社会の拡大・・・と世の中の変遷が数々想い浮かぶ。
また、非正規社員の増大と派遣社員の雇い止め等雇用関係の変化、メンタルストレスの高まりをはじめとする職場環境・社会環境の移り変わり、というように次々と我々リーダーに関連する社会のうねりが見えてくるのではないだろうか。
20年間の出来事
せっかくの節目の年なので、この20年の出来事を一年一年追ってみた。
- 小泉内閣発足、アメリカ同時多発テロ発生、長島監督勇退の2001年。
- サッカーワールドカップ日韓共催、北朝鮮拉致被害者帰国の02年。
- 阪神タイガース18年ぶり優勝、新幹線品川駅開業の03年。
- アテネオリンピック開催、中越地震発生、20年ぶりにお札が変わった04年。
- 愛知万博開催、JR福知山脱線事故発生、郵政民営化関連法案が成立した05年。
- 安倍内閣発足、ライブドア事件、村上ファンド事件、WBC(ワールドベースボールクラッシック)で日本が優勝した06年。
- 食品不祥事多発の07年。
- リーマンショックによる世界同時不況、石油価格高騰、オバマ大統領当選、北京オリンピック開催、大河ドラマ「篤姫」人気の08年。
- 政権交代で鳩山内閣発足、新型インフルエンザ猛威の09年。
- GDP中国に抜かれ世界3位、ipad・スマートフォン人気、ドラッカーブームの2010年。
- 東日本大震災、原発事故で甚大な被害がでた2011年。
- 衆院総選挙、尖閣国有化、山中教授がノーベル賞を受賞した2012年。
- アベノミクス始動、異次元緩和で円安・株高になった2013年。
- 「STAP細胞」、御岳山噴火の火山災害、消費税の8%への引き上げの2014年。
- 安保法案の可決・成立、TPP交渉の大筋合意、辺野古埋め立てをめぐる政府と沖縄県の対立の2015年。
- 天皇陛下が退位の意向示唆、熊本地震、リオ五輪で過去最多41メダルを獲得した2016年。
- トランプ米大統領が就任、森友・加計問題、将棋の藤井四段が29連勝の2017年。
- 西日本豪雨、平昌五輪、大坂なおみが全米オープン優勝、日大アメフト部などのスポーツ界での不祥事があった2018年。
- 新天皇が即位され、年号が令和になった2019年。
政治経済の動きや様々な社会現象を辿っていくと、当時の自分自身や所属する組織での出来事や情景が浮かんできて興味深い。
水野からの問いかけ
- あなたにとって、わかってはいるが“できない・続かない・成果がでない”への 歯止め策は何だと想われますか? あなたが、来年取り組まれる“小さいが続く一歩”は何でしょうか?
(2019年12月5日リライト)