「相手の短所ばかり気になってしまう、、、」

このような悩みは社会人なら誰にでも有り得ることです。
「慕われる社会人でありたい」と思いつつ、足元では、「相手の長所を認められない社会人でいる」ことは、とても辛いことだと思います。
そこで本記事では、相手の短所ばかり気になる理由と明日からできるアクションプランについて一緒に考えてみたいと思います。
相手の短所ばかり気になる理由

相手の短所ばかり気になるのはなぜなのか、弊社代表の水野と会話した時のことです。
実際に弊社の部下育成をテーマにした研修において、「相手の長所と短所を洗い出す」、というワークをした時の話です。
よくある意見のひとつに、「短所はたくさんあるけど、長所はほとんど書けなかった」というものがあるといいます。
自分の短所はいくらでも言えるが長所が言えない
さきほどの話をさらに続けると、社会人であるあなた自身が、自分の長所を認めていないという無意識が働いている可能性があるといいます。
実は私自身も、過去に似た体験をしたことがあります。
80名くらいの集合研修で、2人ひと組になって自分の長所と短所を述べ合うのですが、短所はいくらでも言えるのに、長所が1~2つしか言えませんでした(笑)
このことから、社会人であるあなた自身の長所を認めていないとしたら、相手の短所ばかり気になるのも当然だと言えます。
【7つの習慣から学ぶ】状況を変えたければまず自分が変わる

もうひとつ、7つの習慣という有名なビジネス書の中にある、息子の短所ばかり気になっている両親の関わり方が変わった事例を紹介します(6ページ以降をご参照ください)。
今さら7つの習慣?と思うかも知れませんが「知っている」だけでなく「出来ている」かどうかという基準で再読して欲しいです!

息子が学校生活に馴染めなくて苦労しているのに対して、両親は励まし、前向きな態度で接してきたものの、どれも上手くいかなかったそうです。
すぐに結果は出ない
例えば、野球が上手くできない息子に対して、
- 頑張れ、お前ならできる!
- もっとバットを短く持って!
- ボールから目を話すな!
こんな具合に前向きに励ましたつもりでしたが、息子は「野球なんか嫌だ」といって泣き出す始末で、両親は心を痛めていました。
この時の息子は「こっちは一所懸命やっているんだ、そんなにすぐに結果はでないよ」と親に訴えたかったのではないでしょうか?

できたこと(結果)よりやってみたこと(行動)に目を向ける
両親がコミュニケーションについて勉強をする中で、ある時、息子のできたこと(結果)ばかり気にしていたことに気が付いたのだそうです。
そこで、実際に次のように自問を繰り返しました。
- 「自分たちは、息子が野球をするうえで、足りないものばかり見ていたのではないか?」
- 「他のプレーヤーよりも息子が劣っていることばかり気にしていたのではないか?」
このことから、相手に対してできたこと(結果)以上に、やってみたこと(行動)に目を向けることの重要性を感じました。

明日からできるアクションプラン

続いて、できたこと(結果)よりやってみたこと(行動)に目を向けるために、明日からできるおすすめのアクションプランをご紹介します。
それは、相手への口ぐせを変えるということです。
相手への口ぐせを変える
人には誰にでも、無意識に使ってしまう口ぐせがあり、その人の性格や心理状況、思考パターンなどが反映されると言われています。
例えば、相手に対して「◯◯さんの短所は~」というのではなく、「◯◯さんの伸びしろは~」と変えてみるだけでも、ちょっと捉え方が変わるように思いませんか?
このように、肯定思考で伝えることを意識しはじめると、自分自身の思考パターンも肯定思考に変わってくるのです。
まとめ
「慕われる社会人でありたい」と思うのであれば、社会人は相手の長所発見業だと認識して、前向きな行動を認めることから始めてみてはいかがでしょうか。
答えがない時代だからこそ、やってみることに価値があり、やっていく中で方向性が決まることはよくあることです。
そのためにも、結果ではなく行動にフォーカスし、「短所」ではなく「伸びしろ」といったように「肯定思考」の口ぐせに変えるのがおすすめです。
「7つの習慣」ですが、「過去にどんな経験があり、現在どのような環境と立場に置かれている人が読むかによって捉え方は変わる」とありますが、今置かれた状況で読み返してみると、別の気付きを得ることができました。