今日の打ち合わせでだいぶ重なったんじゃない?
これは、弊社代表水野が社内会議中によく使う会話のひとつです。
この「重なる」というフレーズは、水野と直接親交があったり、このWebサイトを何度か見ている方であれば、耳に馴染んでいるかも知れませんが、入社歴の浅い私にとって、なかなか馴染むことができませんでした。
そこで今回は、「重なる」という言葉の違和感の正体は何なのか?水野に聞いたり自分で調べて分かったことやエピソードを紹介しながら、「重なる」という言葉の大切さを後継者(リーダー)の皆さまと一緒に再確認できれば嬉しいです。
「重なる」と「摺り合わせる」の違いとは?
水野が頻繁に使う「重なる」という表現は、私の場合で置き換えると「摺り合わせる」が限りなく近いです。
なぜなら、会議の時は、自分の意見だけを通すのも良くなく、相手の意見を全面的に通してしまうのも、問題があると思うからです。
お互いの意見を出してどちらかだけが得をするような決着のつけ方、これが、私にとって擦り合わせをするという感覚なのかも知れません。
ただ、後継者(リーダー)と部下の関係においては、「擦り合わせる」という行動にある裏側には、
- お互いが得をする妥協点を見つける
- 周囲の同調圧力を感じて言いたいことは半分に
- 上司との会話にわだかまりを抱きつつ最後は忖度
特に上司に対する部下の感情には、このようなモヤモヤが潜んでいるように思えてきました。
重ねると重なるの違い
また、水野との雑談の中で、「重ねる」「重なる」の違いついても、今回の記事を考えるうえで参考になりましたので、メモしておきます。
重ねると重なるの違い
重ねる(動作)
例:安全運転します
重なる(結果や状態)
例:安全運転しています
例えばここで例文に挙げたように、「安全運転します」と宣言しても、結果的に安全運転になっていないケースが考える一方で、「安全運転しています」だと、安全運転すること(結果)に対する強い責任感を感じます。
まとめ
経営方針の浸透をはかりたいが発信ができていない、社員に伝わっていない、という後継者(リーダー)の悩みをよく聞くといいます。
このような悩みを解決するためには「一度や二度では伝わらないのは当然」という前提に立ち、結果に責任を担うという心構えが大切です。
そのためには、重なっていることを一緒に確認し合うことが第一歩ですね