こんな出来事が!
ある経営者の方と、リーダーとしての体調管理について意見交換をしていた時のこと。
私はこの方に「お仕事が食品関係とはいえ、実に様々な料理やお店をご存知ですね。
日々情報発信されているフェイスブックの掲載写真を楽しみにしているのです。
(中略) ところで、出張やお客様とのアルコールを伴った会食等、不規則で夜も遅く、太りやすい食事になりがちですよね。
体調をキープされ、いつも溌剌(はつらつ)としておられる秘訣は何でしょうか?」と尋ねてみた。
するとこの経営者の方は、間髪入れずに、「朝のフルーツです!」と答えられたのである。
「前日夜遅くに食べ過ぎた時は、翌日の朝食を抜くという話をよく聞きます。
が、私は毎朝同じです。
とるのは、ご飯でもなく、パンでもなく、フルーツだけです。お陰でこれを始めて以来、お腹周りも変わらず太りもしません。何より体調がいいのです」と。
私はこの方の経営に取り組む姿勢──何事も“やり切る姿勢”を常日頃から感じていたので、その瞬間、徹底されている姿がくっきりとイメージされた。
私の想い
この会話から、私自身がかねがね大切にしてきている、ある数字が頭に浮かんだのである。
それは200という数だ。
──あなたは、200という数値が付いたものでは、何が真っ先に出てくるだろうか?
200m走、200勝投手、200円のドリンク、200キロの高速スピード等々・・・。
私が最近こだわっているのは、200gというものだ。
ステーキや焼肉の重さ等ではもちろんない。
そう、成人一人が1日あたりに摂取することを推奨されているフルーツの量のことである。
“果物と健康”と聞いて、何を感じられるだろうか?
「食後のフルーツは美味しいけれど、甘くて太るような気がする」
「果糖が入っているので、糖尿病や生活習慣病にもあまりよくないイメージがある」
「値段が高いし傷み易いので、なかなか食べていない」等々。
しかし、フルーツは各種のビタミンをはじめ、ミネラル、食物繊維等が豊富なだけでなく、健康維持や疾病予防に有効な成分が多数含まれ生活習慣病予防対策に効果的な食品である。
日々への影響
今回のことを通じて、以前も調べた調査を再度あたってみた。
それは日本人がどれ位フルーツをとっているかというものだ。
一人あたりの消費量でみると、先進国の中では低い159g/日であり、欧米平均254g/日やアメリカ304g/日と対比してもその違いがわかる。
さらには、年代別で摂取量が最も低いのが、70g/日しか取っていない働き盛りの30代なのだ。これは中くらいのみかん1個にも満たない量である。(※巻末図参照。)
また、果糖は砂糖より、1.5倍程度甘みを強く感じるが、エネルギー量は同じ(4kcal/g)で、甘いからより高カロリーというものではない。
甘いお菓子やケーキといったものが、バター等の脂質が多く含まれるためカロリーが高いのとは大きな違いだ。
生活・志(仕)事の中での実践
朝の果物は金」という言葉。
誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。
しかし、この言葉を間違って解釈したり、徹底度が足りずに生かしきれていない人は多いのかもしれない。
というのも、フルーツは、昼食や夕食の食後にとっていると本来の力を引き出しきれていないという。
朝の時間帯での摂取だからこそ、効果が高いというのだ。(※1)
節電の夏に入り上着の着用も少なくなった上、スーパークールビズという言葉が聞かれる様に一段と軽装になり、体型も目立つようになってきた。
この様な季節だからこそ、お腹周りも気にせず、軽やかで元気溌剌なリーダーでいたいものである。
健康管理で体調が整い、心身ともに活性化すれば、結果リーダーとしての集中力や判断力も高まってくるに違いない。
カロリー計算からでも、三食をバランスよくとることからでも、“朝フルーツ”からでもいい。
自分にあった方法をみつけ、今年の夏、リーダーとしての健康習慣づくりをスタートしてみては如何だろうか。
あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?
※1 午前は身体が消化作業を進めており、短時間で消化するフルーツは負担がなく腸内浄化に最適。かつフルーツに含まれる身体を活発にする酵素が、その他の食べ物を分解するために分泌されている胃酸等の影響を受けずに十分な吸収が進むという。
毎日の言葉
- 「何事も“やり切る姿勢”」
- 「推奨されている成人一人1日あたりのフルーツ摂取量200g」
- 「朝の果物は金」
- 「リーダーとしての健康習慣づくり」
- リーダーとしてあなたが人に薦めたくなる健康習慣は何ですか?
- あなたはフルーツとどの様に関わっていますか?
参照:FACTBOOK -果物と健康-(四訂版)内
「年齢階級別の果実類の1人1日当たり摂取量」と
「1人1日当たり果物消費量の国際比較」より抜粋
http://www.kudamono200.or.jp/booklet/pdf/factbook.pdf
(2019年8月20日リライト)