何とかなるだろうではなく、一人ひとりの “(自分が)何とかする”という決心から!

公開日: : 最終更新日:2013/11/22 リーダーのこの一言が組織を変える!

Pocket

(機関誌135号2012年4月)
お金に関することで、先延ばしにしていることは何かないだろうか? 

1.こんな出来事が!

この4月には終了していたはずのものが終わらず、1年間延長された。しかも、去年に引き続き再度の延長となり、2013年3月末まで継続されるという。

この再延長されたもの──それは2009年12月4日から施行された中小企業金融円滑化法通称モラトリアム法のことだ。

当初は、2011年の3月までの約1年間限定という時限立法で成立した。推進したのは元金融・郵政改革大臣であった亀井静香氏。中小企業が借り入れている元金や金利の支払い猶予を金融機関に課したものである。もちろんこれはあくまでも一時的なものであり、与えられた猶予期間に金融機関が経営改善を各企業に促し、財務体質の早期健全化を図って、急激な倒産増による社会的な不安や混乱を防ぐ意味合いがあった様に想う。

2.私の想い

同法により中小企業だけでなく、金融機関も恩恵を受けている側面もある。通常金融機関は、融資先の企業の状況(①正常先②要注意先③破綻懸念先④実質破綻先⑤破綻先)によって、お金(貸し倒れ引当金)を別途積み立てしなくてはならない。当然破綻に近い状況の場合、引き当て金が多額になり、金融機関の財務内容を圧迫していた。しかし同法により破綻に近い企業でも一時的に救済され正常先に近い扱いとなり、負担が減る。

また、同法適用中に企業が倒産し貸し倒れが発生しても、金融機関としては60%負担で済み、残りの40%は国が負担してくれるという点だ。

が、見逃してはならないのは、このつけは我々一人ひとり(国民)にまわってくるということだろう。これは、金融機関と実行した企業だけの問題ではない。

事実これまでに、この法に基づく貸付条件の変更等の中小企業への実行件数は約228万件、63兆円を超すという。(金融庁平成24年1月発表資料より)この膨大な値を目の当たりにして、皆さんはどの様な印象をもたれるだろうか。来年春に同法を打ち切ることを踏まえ、国としても再生の受け皿となる投資基金を設立する検討に入るというが、根本的な解決への道のりは遠いように感じる。

3.日々への影響

国家の財政赤字の先送りに歯止めを掛けるために、消費税を上げる上げないの論議、天下り機関や人材の削減、公務員新規採用の56%カット等々、我々のお金を取り巻く状況は日々刻々と変化を遂げている。

こういった時代の中で私は、有名なジョン・F・ケネディのあの言葉がこころに沁(し)みるのだ。

国家が我々一人ひとりの国民に何をしてくれるかを考えるのではなく、私たち一人ひとりの国民が、国家に何ができるか、を考えよう(Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.)”

4.生活・志(仕)事の中での実践

今回、金融庁の同法延長の発表を受け感じたことは、猶予することが大切なのではなく、自立する(改善する・決める)ことを支援する取り組みこそが大切であるのではないかということである。具体的には経営改善計画や、今後の方針書作成支援になるのかもしれない。しかし、絵に描いた餅になり易く、かつ、“仏作って魂入れず”の状態になってしまい、本気度が伝わってこない場合も少なくない。何とかなる、誰かが助けてくれる、では真の解決に至らないだろう。

その推進のエネルギーは、自らの「何とかする!」という強い意志の力であり、決心する、覚悟をもつということが原点になるということは間違いがない。

これは今回のテーマとなっている資金繰りや業績にあえいでいる企業と、それをサポートする立場にある金融機関のことだけを指している訳ではない。

経済的な自立を先延ばしにして、誰かに頼り、家族や組織(企業、社会、国家)に依存して生きている側面がないか─自身を含め周りを見渡してみる。自らの意思をもって立ち向かっていこうとしているか、自分から動き出しているか、常に振り返ることが大切だと今回改めて実感したのである。

あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

5.毎日の言葉

  • 「あくまでも一時的なもの」
  • 「つけは我々一人ひとり(国民)にまわってくる」
  • 「猶予することが大切なのではなく、自立する(改善する・決める)ことを支援する」
  • 「仏作って魂入れず」
  • 「推進のエネルギーは自らの「何とかする!」という強い意志の力」

6.自分を見つめる問いかけ

  1. お金に関することで、先延ばししていることは何かないでしょうか?
  2. “経済的な自立”と“経済的な依存”、この言葉を聴いてあなたは何を想い浮かべられますか?

参考:金融庁HPより  http://www.fsa.go.jp/news/23/ginkou/20120120-4.html

Pocket

関連記事

リーダーのこの一言が組織を変える!

リーダーとしての人間関係の心得――人のこころを映す鏡、それは目(瞳)だ!

(機関誌66号2006年6月) あなたは自分自身や周りの“目力(めぢから)”を、どのように感じてい

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

変える勇気 変わる覚悟!

(機関誌101号2009年5月) 変化の時代に、リーダーとしてのあなたは、ご自身の何を変えています

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

夢を夢で終わらせないために、四六時中、夢を見続け・言い続け・やり続けよう!

(機関誌68号2006年8月) 日本語の「夢」と、英語の「dream(ドリーム)」 ――あなたが感

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

赤字を変えないことが罪悪!

(機関誌81号2007年9月) あなたは赤字社員・黒字社員、それとも白字社員? 1.こんな出来事

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

真のものづくり・人育ては、環境づくりが原点!

(機関誌82号2007年10月) あなたは相手(部下)のペースに無関心で、待つことをおろそかにして

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

人がかかりやすい3つのこころの病―― つもり病・ぐらい病・ぱなし病!!

(機関誌84号2007年12月) あなたは“こころの生活習慣病”にかかっていませんか? 1.こん

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

「一生懸命を力に! 力を成果に! 成果を豊かさに!」

(機関誌100号2009年4月) “五つの豊かさ(ファイブリッチ)”を育むには、何が大切だと感じて

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

真の強さを持つ人は、自らの弱さを知り抜いた人だ!

(機関誌46号2004年10月) 貴方は「やる気スイッチ」を自らオンにできますか! 1. こんな

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

今年の夏の体調管理と暑さ対策は、栄養面からの取り組みも!

(機関誌137号2012年6月) リーダーとしてあなたが人に薦めたくなる健康習慣は何ですか? 

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

ストレスを強く感じている時―それが自分を成長させるビッグチャンスだ!

(機関誌3号2001年3月) 緊張を愉しみストレスを活用する心の余裕は、ストレスのOnOff切り替

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

スパム対策のため日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。

健康経営を、自社イメージアップやブランディングづくりに!

経営者にとって、健康がコストだった時代は終わった。自分自身の健康を高め

リーダーとしての魅力づくりは食文化から!?

どれだけ多忙なリーダーでも、毎日必ず食事をとる。食は栄養を吸収し身体を

人間力や引き継ぐというテーマ、この2つから学ばれませんか?(初企画)

スタッフブログとして情報発信です。水野が日頃から企画でお世話になってい

経営はアートかサイエンスか?

ガウディが生み出した世界遺産サグラダファミリア。その建造物を40年にわ

no image
2017年の御礼と、2018年のご挨拶

2017年は、e-経営者.com並びに フューチャサポートをご愛顧い

→もっと見る

PAGE TOP ↑