事例体験から学びたい!

【アンガーマネジメント事例】入門してない人VS知らずと入門している人ーー違いは微動だにしない人としての姿勢から!

1.アンガーマネジメントができていない、よくある車内での事例

先日の関西出張から帰る新幹線車内でのひとコマである。乗った電車は、新大阪始発の東京行きのぞみ号。私の座った席の三つ程前左側の二列シートに、二十歳前後の二人連れの女性が大きな声で話をしながら乗り込んできた。発車後も二人の賑やかな会話は止むことはなく、ほぼ満席でありながらも、静かで整然とした車内空間に異様な雰囲気をもって響き渡っていた。しかも、時にけたたましいと感じるまでの笑い声が頻繁に混ざって。

この二人が途中駅の名古屋で降り、静かになった車内でほっとしたのもつかの間、次にある出来事が起こった。名古屋から新たに乗り込んで来た一人の男性が、女性達が座っていたその席に入れ替わりで座ろうとした瞬間、今一度立ち上がり、ある物を網棚の上にバーンと放り投げたのである。その動作から、ちょっとした怒りの様なものがこちらにまで伝わってきた。──そう、前の座席ポケットには、彼女たちが食べ散らかし、置き去りにしたマクドナルドの袋が突っ込まれ、大きくはみ出していたようだ。これがアンガーマネジメントをまだ体感したことがない、誰しもやりがちな一般的な事例なのかもしれない。

2.アンガーマネジメントの方法をい身に着けた方は、微動だにしない人

直後に、全く別で乗り込んできたお一人の女性。先程の男性の隣が指定になっていて席に座ろうとした。その時、先ずご自分の鞄とコートを座席に置いて、前のポケットにあったゴミを手に持ち、さっと車両連結部に歩いていかれたのである。戻ってきた時、当然手には何もない。誰が残したかわからないゴミとはいえ、東京までの快適空間(と平静なこころ)を自分自身が生み出すために、自ら労を取って捨てに行かれたのは言うまでもない。しかも、出張帰りの様子で疲れていたであろうにも関わらず嫌な顔ひとつ見せられなかったのだ。

ゴミを捨てる人、ゴミを他に投げつける人、ゴミを片付ける人。この瞬間やその人間模様を目の当たりにして、心地よい研修を受けた時の様な探求するこころが広がっていった。

私だったら、あの場面でどうしただろうか? 車内だけに限らず、ゴミをそのままにして周りの人に迷惑を掛けていることはないだろうか? “何で俺(私)が?”と、見て見ぬふりをしたり、感情を荒げ却って気分がむしゃくしゃする様なことをしていないだろうか? 等々、読んでいた本を閉じ自問をしてみたのだ。

3.周りを不愉快にすると、ギスギス職場まっしぐら

自分の当たり前が人の当たり前と違う。公共マナーひとつをとっても、これぐらいはいいだろうと自分をごまかしている時はないだろうか。他人からすれば不快に感じられることが意外と多いものだ。
自分はよくとも、周りは不愉快!」「人の振り見て、我が振り直せ!」「学ぶ姿勢が全てを教材にする」等々の言葉が脳裏に次々と浮かんできた。

そして、改めて想ったのである。──今の社会では、感受性が豊かであっては、こころが傷つき疲れてしまう場面が多いのかもしれない。ましてや組織のリーダーは様々な人間と関わる中で、自らのこころの安定が崩れがちだ。かといって、感受性が乏しければ、気遣いや慮(おもんばか)る気持ちが不足し、ギスギス職場・ギスギス組織にまっしぐらだろう。

4.対人関係は自分次第ーー過度の”気遣いで気疲れ”にならないように

今回の事例を通じて、様々な外的な環境や人間関係からくる刺激に対して、“気遣いが気疲れ”になってはいけないと強く感じた。
人はいつのまにか、自分のこころが疲れ過ぎない様に、周りとの関係やこころに巻き起こる波風を遮断するようになったのかもしれない。そして無関心や無表情を装うことが知らず知らずの内に習慣になってしまったのではないだろうか。

しかし、感受性が豊かであっても、こころは疲れない、この両立はこのゴミを片付けた女性のしなやかさと出遇(あ)い、十分可能だと意を強くした。

自分にとって嫌なことや受け入れ難いことであっても、こころに波風が立たず、微動だにしない。さらに言えば、波立っているのかも知れないが、表には出さずそれに翻弄されない、流されない、続かない

そこには、一歩進んで、それをも受け止め許す、こころの器や余裕、メンタルフリー(こころが何ものにも動じない)というものが大切と感じたのだ。具体的に行動で取り組めることは、(「ありえない」と突っぱねるのではなく)「それはあっていい」と自分の揺れているこころに投げ掛ける(許す)ことが効果的と想う。

対人関係は、相手次第・状況次第ではなく、自分次第と感じた瞬間に感謝!

あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

5.アンガーマネジメントを深めるあなたへの言葉

  • 「ゴミを捨てる人、ゴミを他に投げつける人、 ゴミを片付ける人」
  • 「自分の当たり前が人の当たり前と違う」
  • 「感受性が豊かであっても、こころは疲れな い」
  • 「受け止め許す、こころの器や余裕、メンタル フリー(こころが何ものにも動じない)」
  • 「“それはあっていい”と自分の揺れているこころに投げ掛ける」

6.微動だにしない自分をつくる、あなたへの問い掛け

  1. ともすれば、“気遣いが気疲れ”になっているなぁと感じる時はどの様な時ですか?
  2. あなたは(リーダーとして、)こころの波風とどの様に向き合っておられますか?

(2019年3月10日リライト)

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