事例体験から学びたい!

時間に関するストレスは、先読みすることで大きく軽減される!

(機関誌105号2009年9月)
あなたは時間に追いかけられる人?時間を追いかける人? 

1. こんな出来事が!

 先日、都心の大動脈─東京地下鉄東西線が始発から事故のため上下線とも運休となった。29万人にも及ぶ通勤・通学の足に影響があった様だ。首都圏をはじめ、大都市の鉄道は超過密ダイヤであり、人身事故の影響等で遅れることは珍しいことではない。ただ、朝のラッシュ時を含む5時間に渡り、幹線の鉄道が運休することはあまりなかったことかもしれない。

 当日、まさにその事故の起こった東西線東陽町駅に仕事の関係で向かっていた私は、途中で運休の情報を聞いた。そして、別路線で近くまで行き、あとはバスやタクシーを乗り継いで目的地まで辿り着こうと考えた。

 頼りの別路線も影響が出て大幅に遅れていたが、何とか近くの駅に降り立った。その駅は、人でごった返し、駅前のターミナルでは、バスはおろかタクシーでさえも長蛇の列であった。しかも一向に前に進む気配がなかったのである。

 自分の先読みや判断の甘さを痛感したが、目的地の場所や距離を把握していたこともあり、すぐに3km弱の道のりを歩き出した。

2. 私の想い

 歩き出して感じたことは、道路が自家用車やトラック、バス、タクシーであふれ、
ほとんど動いていないことだった。又、私は歩いている人が意外と少ないように想った。

 なかなか来ないバスをただただ待っている人。動かないタクシーの中や、すし詰め満員のバスで「何とかなるだろう、交通機関が止まっているのだから仕方がない」という感じの人。──皆それぞれ何らかの目的や予定があったであろうから、それらを変更しなくてはならないだろう。時間にも大幅に遅れてしまっているかもしれない。しかし、その時間をただ動かないバスやタクシーの中で待っていることに費やしているのだ。歩きながら目にする光景は、自分独りの力ではコントロールできないものとして、諦めている様に見える人が多くて驚いた。

3. 日々への影響

 人は、「人生は時間との戦いだ」と言う。私自身、組織のリーダーとして、限られた時間をうまくコントロールしていくことはしみじみ大切なことと想う。

 分刻みでスケジュールを精力的にこなしている人の中でも、時間に追われ、いつもバタバタしながらの人もいれば、余裕をもってラクラクと愉しみながら、の人もいる。

 さらに、自分の時間だけでなく周りの人の時間に対することまでもコントロールできている人もいるだろう。例えば、周りの人が約束の時間や期限を守れなかった時、イライラを募らせる人もいれば、気持ちをうまく切り替えて別の時間に当てる人もいる。

 また、期限遅れにならない様に、先を読み、アラームを相手に鳴らすことができる人もいるのは間違いない。

 「これらの違いは何だろうか?」と、鉄道事故に直面した人々を見ていて、「時間」というものへの対応の仕方を深く見つめる機会を得たのである。

4.生活・志(仕)事の中での実践

 私のこころに広がったのは、「鉄道事故そのものは私独りの力でコントロールしにくいものかもしれない。ただ、そのことへの対応は十分コントロールできるものだ」という想いであった。時間がズレる事でストレスが発生するのではなく、ズレたことに対応しないことでストレスをより広げている様に見えたのである。

 時間をコントロールし、時間からのストレスを受けずに悠々と歩んでいる人は、「人生が自分次第」である様に、「時間も自分次第」という考え方が深く根付いている様に想う。

 ──時間はわが手中にあり、コントロールできるものという考えに違いない。この原点があるからこそ、先読みを大切にすることで、結果タイムストレスから解放されている様に感じる。

 あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

5.毎日の言葉

  • 「鉄道は超過密ダイヤであり、人身事故の影響等で遅れることは珍しいことではない」
  • 「自分独りの力ではコントロールできないものとして、諦めている」
  • 「人生は時間との戦いだ」
  • 「時間がズレる事でストレスが発生するのではなく、ズレたことに対応しないことでストレスがより広がる」
  • 「時間も自分次第」
  • 「先読みを大切にしてタイムストレスから解放」

6.自分を見つめる問いかけ

  1. あなたは時間に追いかけられる人ですか?時間を追いかける人ですか?
  2. あなたは時間に関するストレスに対し、どの様に向き合っておられますか?

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