あなたは健康管理面においても、リーダーと言えますか!

公開日: : 最終更新日:2013/11/22 リーダーのこの一言が組織を変える!

Pocket

(機関誌56号2005年8月)
メタボリック・シンドロームをご存知ですか?

1.こんな出来事が!

 最近、経営者の方々によく「メタボリック・シンドロームをご存知ですか?」とお伺いする。この問いに対して、「時代を表す何かの社会現象ですか?」「心理学で言う何かの症候群ですか?」「最新の経営手法の用語ではないですよね」といった答えが返ってくる。

 実は、これは医学用語の一つであり、「代謝症候群」と訳される。しかし、肝心なのはその意味合いで、「内臓脂肪が蓄積され、生活習慣病を引き起こす危険度の高い状態」を示している。これまで日本ではその診断基準がなかったが、この程関連する医学学会が集まってこの基準を明確にした。

 第一条件は、ウエストサイズが85cm(女性90cm)以上。これに加え第二条件は、以下の三項目のうち二項目が当てはまる場合。1)中性脂肪150mg/dl以上、もしくはHDLコレステロール40mg/dl以下 2)血圧130/85以上(最大最小いずれか一つでも)3.空腹時血糖値110mg/dl以上 とされた。

 この度の基準では、内臓脂肪量の目安となるウエストサイズを第一条件にあげたことが特筆される。

 また、定期健康診断でこれら4項目(肥満、血中脂質、血圧、血糖)全てに異常が見られた場合、二次検診や特定保険指導はすでに労災保険の適用になっている。このことからも、医療専門家のメタボリック・シンドロームへの関心度は非常に高いと言える。

 ただ、一般的認識としては「内蔵脂肪型肥満は病気である!」という側面がまだまだ軽視されている。肥満をはじめ「死の四重奏」といわれるこれらの4項目が発端となり、確実に身体をむしばんでいることは間違いがないことなのだが。(メタボリック・シンドロームが進行すると、死亡原因の上位を占める心筋梗塞や脳梗塞等の動脈硬化疾患を引き起こすことは医学的にも立証されている)

2.私の想い

 このメタボリック・シンドロームの話を聞かれて、あなたは何を想われただろうか? 経営者として自分自身の健康のこと、そして、家族や社員の健康のことだろうか。

 私の場合は、関係先のある若手幹部のことが即座に浮かんできた。三十歳台前半の彼は、何の前触れもなく突然心筋梗塞で倒れた(やはり彼もウエストサイズが90cm台であったことを考えれば、前兆はあったと言えなくはないが)。幸い一命はとり留めたものの、数ヶ月経った今でも半身麻痺で手足の感覚が完全には戻っていない。発症後タバコをきっぱりと止め、水やサラダを多くとる等食事には特に気を遣い、リハビリに余念のない真剣な姿を見て、完治されることを信じている。先日「水野さん、若くてもこのような病気に本当になるのですね。まさか自分が・・・」とポツリとつぶやいた彼の言葉がこころに焼き付いている。

3.日々への影響

 今回、内臓脂肪の蓄積から端を発した動脈硬化、そこからくる心筋梗塞をはじめとする循環器系の疾患についてその本質を深く見つめることを通じて、改めて経営者をとり巻くそのリスクの大きさを実感したのであった。1)循環器系の病は働き盛りに「突然」発症し、生命に関わる病気であり、その後遺症も深刻だということ 2)内臓脂肪という軽く考えがちなことも、実は「蓄積」が続くと大変危険なこと 3)仕事優先の猪突猛進は危険で、長期的には健康も仕事も共に大切にする同時並行感覚やバランス感覚が求められていること 4)「健康管理は自己管理」とする一人ひとりの意識が前提とはいえ、メンバーの一人が健康を害することが組織に多大な影響を与えること。(構成メンバーが少ない中小企業であればなおのこと、社員の病気や死亡による企業リスクは増大する)

4.生活・志事(仕事)の中での実践

 科学の発達と共に、専門家は我々に色々な情報を発信し警笛を鳴らしてくれる。今回とり上げた医療専門家からの貴重な判断基準やアドバイスしかり、事業経営に関するノウハウや手法もそうだ。

 だがいくら専門家がものごとの本質を究明して声高らかに発言してくれたとしても、肝心の我々がそのことが大切だとする確かな意識をもたない限り、我々の耳にはまったく届かないしこころにも響かない。丁度、高性能の発信機で強い電波を流したとしても、アンテナという受信機をつけずに電波をキャッチしようとしているようなものである。

 ましてやリーダーのアンテナ(意識)が低いと、組織全体への影響も大きいということになる。(今回の場合で言えば、リーダーの健康意識が、組織全体の健康管理のとり組みに影響を与えている。そしてそのつけは確実にリーダーに戻ってくる)

 今回は、はからずも組織のリーダーとして、またそのリーダーに助言をする立場として、自分自身の健康へのとり組みがまだまだ甘いということを痛感する出来事になった。何事につけても意識をもつかもたないか、やるかやらないか、それはリーダーとしての自分自身の選択にある。

 あなたご自身は何を感じ、何にとり組んでおられますか?

5.毎日の言葉 

  • 「メタボリック・シンドローム(第一条件、ウエスト85cm以上)」
  • 「死の四重奏(肥満、血中脂質、血圧、血糖)が、確実に身体をむしばんでいる」
  • 「一人が健康を害することが組織に多大な影響(企業リスク)を与える」
  • 「リーダーのアンテナ(意識)が低いということは、そのまま組織全体へも波及する」
  • 「意識をもつかもたないか、やるかやらないか、それはリーダーとしての自分自身の選択」

6.自分を見つめる問い掛け

  1. あなたはメタボリック・シンドロームをご存知でしたか、またその条件には当てはまりませんか?
  2. あなたはリーダーとして、健康管理に胸をはれますか、また何に意識的にとり組んでおられますか?
Pocket

関連記事

リーダーのこの一言が組織を変える!

不慮の事故やトラブルも、実は自分がその種を撒いている!

(機関誌36号2003年12月) 健康を損なう時 ─ それは病気だけが引き金とは限らない 1.こ

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

変革を生み出すリーダーとして、ヤメルことに勇気を! 

(機関誌143号2012年12月) =あなたは組織のメンバーから、リーダーとして選出されますか?

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

人の気持ちがわかるだけでなく、数字にも強い“バランスリーダー”を目指そう!

(機関誌75号2007年3月) あなたは「かんじょう」という文字を見て、どの漢字を連想しますか?

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

家康に学び、業績(家計)の詰めの甘さを戒めよう!

(機関誌99号2009年3月) あなたの発言は、「だろう」と「かもしれない」どちらが多い? 1.

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

計画必達に向け、“達成者”意識の活用を!

(機関誌53号2005年5月) あなたは年初の計画を意識し続けるために、何をしていますか? 1.

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

人生はマラソン競技、仕事は駅伝競技!

(機関誌133号2012年2月) あなたはたすきを誰から受け、誰に何を伝えようとしていますか?

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

原点に立ちかえり、目的を明確に

(機関誌40号2004年4月) “何のために”を常に問い続ける姿勢が、自らに変化を創る! 1.こ

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

お金や報酬との関わり方を、今一歩広い視野で捉えよう!

(機関誌126号2011年7月) “給料を○○○”、─あなたは○○○にどのような言葉を続けますか?

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

三方よしに学ぶ周りを生かす生き様・働き様!

(機関誌80号2007年8月) 自分の視点(自社の都合)だけで、ものごとを判断していませんか?

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

ストレスを強く感じている時―それが自分を成長させるビッグチャンスだ!

(機関誌3号2001年3月) 緊張を愉しみストレスを活用する心の余裕は、ストレスのOnOff切り替

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

スパム対策のため日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。

健康経営を、自社イメージアップやブランディングづくりに!

経営者にとって、健康がコストだった時代は終わった。自分自身の健康を高め

リーダーとしての魅力づくりは食文化から!?

どれだけ多忙なリーダーでも、毎日必ず食事をとる。食は栄養を吸収し身体を

人間力や引き継ぐというテーマ、この2つから学ばれませんか?(初企画)

スタッフブログとして情報発信です。水野が日頃から企画でお世話になってい

経営はアートかサイエンスか?

ガウディが生み出した世界遺産サグラダファミリア。その建造物を40年にわ

no image
2017年の御礼と、2018年のご挨拶

2017年は、e-経営者.com並びに フューチャサポートをご愛顧い

→もっと見る

PAGE TOP ↑