リーダーとしての人間関係の心得――人のこころを映す鏡、それは目(瞳)だ!

公開日: : 最終更新日:2013/11/22 リーダーのこの一言が組織を変える!

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(機関誌66号2006年6月)
あなたは自分自身や周りの“目力(めぢから)”を、どのように感じていますか?

1.こんな出来事が! 

 先日、弊社主催のセミナーにひとりの経営幹部が参加された。彼の上司は永年私がお世話になっている経営者であり、セミナー参加後の様子についてその経営者から色々とお話を伺っていた時のことだ。「彼の目が変わりました! 目がっ! 何かが吹っ切れて、芯がきっちりできたと強く感じます!」とのお言葉をいただいた。

 セミナーに数多く携わってきた一人の人間として、日頃強く想うことがある。それは、人は変わりにくいというのも真実かもしれないが、人は簡単に変わるというのもまた真実ではないかということだ。人は正確にスイッチが入れば、まったく別人のようにイキイキとした人になるものである。一人ひとりのその“やる気のスイッチ”が何であるのか、どこにあるのかを探し求めつつその人と共に歩んでいるのが、われわれリーダーであり、人育てという取り組みではないだろうか!(セミナーの真価も、やる気のスイッチの在りかを探りあて、それをオンにする取り組みにあるように感じる) 

 冒頭の経営者のお話を伺い、やる気のスイッチが入った時に、人はそれが正直に目に現れることを強く感じた瞬間であった。

2.私の想い

 今回の出来事を通じて、別の経営者とのある会話を想い出した。この方は、自らがプロドライバーとして永年ハンドルを握ってこられ、タタキ上げで運送事業を経営されておられる方だ。いつも助手席に乗せていただくと、どのような狭い道でも対向車とのすれ違いを実に安全かつスピーディーに進められる。真のプロ(ドライバー)はここまで違うものかと、感じ入ることが多いのである。

 ある時「運転で一番大切なことは何ですか?」と伺った時、間髪入れずに「車ではなく、それを動かしている人(ドライバー)を見ることですよ、特に、その目がどこを見て、どのような表情であるのかが大切ですね。目を見ていれば、その後の車の動きは全て読みとることができます」と言われたのだ。

 この貴重なアドバイスで、私はこれまでドライバーが乗っている車全体をただ何気なく見ていたのが、ドライバーの目に意識をより動かすようになったのは言うまでもない。

3.日々への影響

 当時、原点に帰ってアイコンタクト(互いが目を合わすこと)が大切ということを感じ取った私は、運転の時だけではなく、職場や訪問先、日常生活でもこの取り組みを見つめ直すことを行った。

 そこで、この取り組みの現場や現実から学び、徹底するように決めたのが、次の二つであった。

1)朝最初に会った時、身体全体を何気なく見た挨拶ではなく、お互いに目をきっちりと合わして挨拶する(単なる言葉の挨拶に終始するのではなく、目で挨拶をすることを徹底。目を合わさず他の何かをしながら、単なる口だけの挨拶をされる方が意外に多い)

2)職場や訪問先の朝礼で一同が会した時に、一人ひとりのメンバーと目を合わす瞬間を設ける。朝の忙しい中だがこの少しの時間をとり、その人の気分や感情が強く表れる目を確認することで、その日の相手の体調や感情に理解(目はこころの窓)を深めることができるのは大きな価値がある。

それと共に「今日も一日、夢や目標に向かって元気に共に歩もう!」というこころのキャッチボール(互いの意志確認)をしているように想うのである。

4.生活・志事(仕事)の中での実践

 目やアイコンタクトというものを深く考える機会を通じて、今更ながらにリーダーが人の“こころの表情”を深く理解する上で、相手の目から感じ取ることの大切さを感じたのであった。

 「目が利く」「目が高い」「目に余る」「目を疑う」「目も当てられない」「目が肥える」等々、手元の辞書で目を引くと、実に多くの目という漢字を用いた引用句が並ぶ。これほど大切な目であるにも関わらず、その重要性に比べれば “目を疑う”程(意外にも)職場や日常生活でわれわれが目を軽視している姿がくっきりと浮かぶのは、誠に残念である。

 リーダーとしてさらにパワーアップを図るために、自分自身の“目力(めぢから)”を意識すると共に、周りの人の“目力(めぢから)”を常に感じる人間であることの意義と意味に“目が覚めた”今回の取り組みであった。

 あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

5.毎日の言葉 

  • 「人は簡単に変わるというのもまた真実」
  • 「“やる気のスイッチ”が入った時に、人は目に現れる」
  • 「真のプロ(ドライバー)はここまで違う」
  • 「目を見ていれば、その後の車の動きはすべて読める」
  • 「目はこころの窓」

6.自分を見つめる問い掛け

  1. あなたは自分自身や周りの“目力(めぢから)”を、どのように感じておられますか?
  2. あなたが大切にしておられる方の“やる気のスイッチ”は何であるのか、どこにあると想われますか?
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