儚い夢を夢で終わらせないために、経営者のあきらめない名言!

事例体験から学びたい!

儚い夢を夢で終わらせないために、経営者のあきらめない名言!

儚(い):「夢」に、ひとを表す人偏(にんべん)の「イ」をつけると何と読む

それは、経営者や経営幹部の方々が参加された講演会での出来事だ。

講師としての私が、お一人おひとりに、ある簡単な問い掛けをした時のことだった。

それは、「夢」という漢字の左側に、ひとを表す人偏(にんべん)の「イ」をつけると何と読むでしょうかというものである。

ホワイトボードに書かれた「儚」という文字を前に、参加いただいた方が何とも言えぬ表情を浮かべておられたのが印象に残った。

「読み方を前からご存知の方はどれくらいいらっしゃいますか?」という問いには、会場の約一割の方が手を挙げられた。

さらに、「読み方をご存知でない方は、ぜひご自身で仮説でも何でも結構ですので読み方をふってみてください」と提案させていただいた。

そこから出てきたのは、とてもユニークなものばかりであり、さすが前向きな経営者の集まりだと感じ入ったものである。

その特筆すべき例が、「儚」と書いて、「きぼう」と読むというものだ。

人が夢をこころに描いたとき、それは希望が燃え上がり、ふつふつと勇気や力が湧いてくるという意味と伺い、なるほどと得心した。

その後、この「儚」という文字の読み方の意見と事実(日本語の読み方)とのギャップを話題に、リーダーとしてのものの見方・考え方について広範な意見交換が行われたのは言うまでもない。

経営者、次世代リーダーはロマンチストであれ

私はご参加の方々とのこれらの対話を通じて、ある経営者の教えが脳裏に浮かんできた。

それは、「経営者(次世代リーダー)はロマンチストたれ!」というものだ。

私自身も様々な経験を積み重ねてきた結果、夢を絵空事にせず、自らが熱く語り、その想いに共感・共鳴してもらえる人を増やしていくことが、リーダーとして大切だとしみじみと想った瞬間であった。

「夢」と「dream」の語感の違い

そこで、改めて「夢」や「ロマン」等の言葉を意識してみた。

そこからでてきたのは、日本語の「夢」と英語の「dream(ドリーム)」の語感の違いだ。

日本語の「夢」という文字は、冒頭の「儚い(※あえて振り仮名は控えさせていただきます)」に代表されるように、夢物語や夢想家(とりとめのないことを描く人)等々、実現不可能で空想の世界というイメージが強い。

それに引き換え、英語の「ドリーム」は、ドリームマッチ・ドリームゲーム、アメリカンドリーム(成功物語)ドリームカムズツルー(夢がかなう)等々、実現した申し分のないものという意味合いを感じることができる。

夢を夢で終わらせずに、ドリームとして常にこころに(あきらめない)

今回の出来事を通じて、夢を夢で終わらせずに、ドリームとして常にこころに抱き続け、それを成し遂げるには何が大切かということがより深まったように想う。

人は忘れる動物である と、言われる。

それなのに、大事な目標を忘れいつのまにかブレてしまう自分はダメなんだと強く責めたり、夢から遠ざかった自分を見て自信ややる気を失ってしまう場面が少なくないのではと感じるのである。

人は忘れるものだと日頃実感しているからこそ、むしろ強く歯止めを掛けることができるのではないだろうか。

だからこそ、逆説的な言い方かもしれないが、人は忘れる事をあまり気に留めない方が良いのかもしれない(忘れてもいいと想っている人の方が、結果的に最も忘れることをしない様にも想う)。

忘れないための歯止め策として、あなたの会社では経営理念をどの場面で唱和し意味を確認しているだろうか?

経営方針をどれ位の頻度で確認しておられるでしょうか?

会議で決めたこと、依頼したことをチェックする場は決めてありますか?

また、あなた個人の人生で成し遂げると決めたことは何でしょうか?

今年の具体的な目標は何でしょうか?

今月・今週・今日、実行することは何でしょうか?

そして、それらをセルフチェックする習慣をもっておられますか?

時間の経過と共に、ものは風化し色あせるものかもしれない。

だからこそ、時間を味方に付け、夢を、ロマンを、ドリームを、四六時中、見続け・言い続け・やり続ける――あきらめないことの大切さを改めて確認した今回の素晴らしい出来事(ドリームチャンス)であった。

あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

あきらめない経営者のあなたへの言葉

  • 「「儚」と書いて、「きぼう」と読む」
  • 「経営者(リーダー)はロマンチストたれ!」
  • 「「夢」と英語の「dream(ドリーム)」の語感の違い」
  • 「人は忘れるものだと日頃実感しているからこそ、そこに強く歯止めを掛けることができる」
  • 「時間を味方に付け、夢を、ロマンを、ドリームを、四六時中、見続け・言い続け・やり続ける(あきらめない)」

儚い夢に終わらせない経営者のあなたへの問い掛け

  1. あなたが感じる違いは何でしょう?――日本語の「夢」と、英語の「dream(ドリーム)」
  2. あなたは夢やドリーム・ロマン・目標・計画をどれ位の頻度で、どのように確認しておられますか?

(2019年3月16日リライト)

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