最高の結果を求める人に--品質(出来栄え)は、自らの態度(姿勢)から!

公開日: : 最終更新日:2013/11/22 リーダーのこの一言が組織を変える!

Pocket

(機関誌73号2007年1月)
あなたはどのような態度で、日々仕事や生活にとり組んでいますか?

1.こんな出来事が!

 ある会社の会議でのことだ。5S(整理・整頓・清潔・清掃・躾<しつけ>)に関する討議を進めていた時、社長から、次のようなアドバイスが飛んだ。

 「綺麗な会社なんてない、片付けている会社があるだけ!」 と、力強くメンバーに諭された。

 居合わせた私は、この会社がメーカーという汚れやすい職場でありながら、いつも社内がピカピカであり極めて機能的に全ての機械や備品を維持しておられる――この社長の言葉にまさにその原点(根本精神・スピリッツ)に触れた想いがしたのである。

 新品だから・未使用だから・新しいからきれいなのではない。手入れをしたり、片付けるという日々の行動があってこそ、それは維持されるという考えだ。社長のこの考えの本質は、丁寧に使っていなかったり、的確な配置やメンテナンスをしていないものは、いくら真新しいものであってもきれいとは言えないということに違いない。

 いくら経営や品質管理を勉強し5Sの知識をもっていたとしても、5Sに取り組む姿勢や態度が生半可であっては真の出来栄え(きれいさ)は生まれてこない。この原点を改めて学ばせていただいたように想う。

2.私の想い

 私はこの力強い社長の言葉を幾度となく噛みしめる中で、ある情景を想い出していた。それは、私がコンサルタントして駆け出しの頃、赴任していた中華民国台湾での出来事である。現地の企業が手掛けるある製品の不良率改善プロジェクトに取り組んでいた時、先輩コンサルタントがしみじみと私に語った言葉 ―― それは「品質は、態度」というものだ。

 「我々コンサルタントは、ともすれば策(テクニックや手法)に溺れがちだ。これらも大切だが、それ以上に何が何でも不良品を低減し、品質を高めるというブレのない姿勢こそが不可欠なのだ」と、導かれこころが震えたあの瞬間が蘇ったのである。

 どうすればいい結果(今回の場合、きれいになる・不良率の改善等)がでるだろうかという思案・検討も大切だが、それ以上に、自らの姿勢や態度を何が何でもやり切ると定め、日々淡々と取り組んでいくことが何よりかけがえのないものであると実感したのは間違いない。

3.日々への影響

 私はこのような想いを胸に、年末恒例の大掃除を行った。日々増え続け膨らんだ資料や書籍、そしてメール。

 自分としては、「年末の大掃除より、毎月の中掃除・毎日の小掃除」という態度で、「毎日30分の片付けを!」と宣言し取り組んできた。が、想っていた以上に色々なものを溜め込み、片付けを疎かにしている自分の姿がはっきりと浮かび上がってきた。

 色々な考えや、こうすればいいああすればいいと迷うような気持ち、そして何よりだらしのない自分を責めるような意識が起ってきたが、それらを一切相手にせず、ただ片付けるという行為を一心不乱に行った。

 結果としては、何ともすがすがしい気持ちになり、新しい1年をまた張り切ってやるぞという元気や勇気をもらったように想う。言うなれば新年のスタート前に「こころスッキリ、頭ハッキリ、身体ウズウズ」の自分に、立ち戻れた気がするのである。

4.生活・志事(仕事)の中での実践

 このような中、新年早々、弊社の講座でご一緒させていただいたプロボウラ--鷲見(すみ)光保氏(日本のボウリングを当初から支え、数々のプロを育ててこられた方)からは「カタチはこころを誘発する」という座右の銘を教えていただいた。

 つかみ所のないこころを相手にするのではなく、カタチあるものから入るそれは、身体の姿勢やフォーム、そして行動。それを進める中で、こころがカタチに引っ張られて変化が生まれてくるという教えであると感じたのである。

 瞑想(メディテーション)、特に坐禅の教えでは、「調身・調息・調心」という言葉がある。姿勢を正し、一定間隔のゆっくりと長い息をすれば、おのずと邪念が抜けこころ穏やかになるというものだ。今回の事例では、あれやこれや(理屈を言う・やる価値を問う等々)と言う前に、まず片づけるという態度や行動で表現できる人間になることの大切さを学ばせていただいた貴重な体験であった。

 誰もが、イライラしたり焦っている時に部屋や身の周りを片付けてみると、不思議にこころがすっきりするものだ。そして目標達成からは遠回りのように想えるこのことが、逆にこころがすっきりして物事が進み、目標をラクラクと達成した体験を誰でも持っているに違いないのだから。

 あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

5.毎日の言葉

  • 「綺麗な会社なんてない、片付けている会社があるだけ!」
  • 「品質は、態度」
  • 「年末の大掃除より、毎月の中掃除・毎日の小掃除」
  • 「ただ片付けるという行為を一心不乱に」
  • 「こころスッキリ、頭ハッキリ、身体ウズウズ」
  • 「カタチはこころを誘発する」
  • 「調身・調息・調心」

6.自分を見つめる問い掛け

  1. あなたはどのような態度で日々仕事や生活をしておられますか?
  2. あなたは、身の回りの片付けを、どのように進めておられますか?
Pocket

関連記事

リーダーのこの一言が組織を変える!

組織のリーダー自らの変化と進化が、周りを本気にする!

(機関誌55号2005年7月) あなたはセルフコントロールができていると胸を張れますか? 1.こ

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

人とのご縁を大切にすることが、仕事や人生を豊かにする!

(機関誌63号2006年3月) あなたは、各界のプロが“何を大切にしている人”だとお考えですか?

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

お金に対する変なとらわれからまず脱出しよう!

(機関誌35号2003年11月) 経済的豊かさを手に入れた人の「そのまま」を受け入れ、まず一つから

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

人を強くするもの、それは自らの熱い想いとそれを支えてくれる人との絆である

(機関誌30号2003年6月) 「夢は牛のお医者さん!」を16年間あたため続けた一人の少女に学ぶ

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

真のものづくり・人育ては、環境づくりが原点!

(機関誌82号2007年10月) あなたは相手(部下)のペースに無関心で、待つことをおろそかにして

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

リーダー一人の健康管理が、関わる千人の幸せ管理!

(機関誌130号2011年11月) 予防医学の考えで、あなたが定期的に取り組んでいることは何でしょ

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

人が影響を受け動き出してしまう“コミュニケーションのポイント”!

(機関誌91号2008年7月) 人にアプローチする(接触)する時、あなたのくせはなんですか? 1

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

目標を成し遂げるには、信頼関係を育み続けることだ!

(機関誌61号2006年1月) 夢を叶えるために、何をこころに抱き続けますか? 1.こんな出来事

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

健康をセルフコントロールできれば、おのずと人生に自信がみなぎる!

(機関誌32号2003年8月) 健康管理は数値管理から ─ 正しく・楽しく・絶やさずが決めて 1

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

プラスのイメージが、過去の思い込みを払拭する!

(機関誌72号2006年12月) あなたは「イメージのチカラ」を味方につけていますか? 1.こん

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

スパム対策のため日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。

健康経営を、自社イメージアップやブランディングづくりに!

経営者にとって、健康がコストだった時代は終わった。自分自身の健康を高め

リーダーとしての魅力づくりは食文化から!?

どれだけ多忙なリーダーでも、毎日必ず食事をとる。食は栄養を吸収し身体を

人間力や引き継ぐというテーマ、この2つから学ばれませんか?(初企画)

スタッフブログとして情報発信です。水野が日頃から企画でお世話になってい

経営はアートかサイエンスか?

ガウディが生み出した世界遺産サグラダファミリア。その建造物を40年にわ

no image
2017年の御礼と、2018年のご挨拶

2017年は、e-経営者.com並びに フューチャサポートをご愛顧い

→もっと見る

PAGE TOP ↑