リーダー一人の健康管理が、関わる千人の幸せ管理!

公開日: : 最終更新日:2013/11/28 リーダーのこの一言が組織を変える!

Pocket

(機関誌130号2011年11月)
予防医学の考えで、あなたが定期的に取り組んでいることは何でしょうか?

1.こんな出来事が!

先日、ある経営者の方と話をしていて痛切に感じたことがあった。それは、健康をマネジメントする自らの姿勢の甘さについてだ。その方は早々とインフルエンザの予防接種を受けられており、さらにその想いを私に伝えて下さったのである。

「年末年始を控え私が倒れると、数百名の社員、その家族、お取引先、協力業者と、凄まじいばかりの人々に影響を与えてしまう。組織のリーダーとして、健康管理は一個人のことではなく、組織全体に関わることだ。リーダーの責任という意味から言えば、その組織を存続させる上で業績管理や人事管理も大事だが、健康管理が意外と盲点であり本腰を入れていないリーダーが多いのではないか! 」と力説されたのだ。

2.私の想い

この熱い想いに触れた私は、その落差(ギャップ)をしみじみと感じたのである。これまでの私はといえば「ここ何年もインフルエンザや風邪で寝込んだことがないから、大丈夫」「忙しいから、なかなか予防接種に行けない」「自転車等スポーツもして免疫力が高まっているから、いいや」「人間ドックは半年に1回受けているから」等々、自分勝手な口実をもとに後回し。これまで病気を予防する取り組みを怠ってきた自分の姿がくっきりと浮かび上がった瞬間であった。

“病気を未然に防止する”という考えは、組織のリーダーとしてリスクマネジメントの視点からも大切なポイントであることは言うまでもない。病気が起こった時に対処する、キュア(cure、治療)よりも、先手を打ったケア(care、配慮)を重視していくことはより効果的であるのを知りながら、取り組めていない己の甘さを恥じたのである。

3.日々への影響

早速、インフルエンザの予防接種に初めて行くとともに、ある想いを巡らせてみた。それは、今、予防医学として自分が取り組むことは何か? 自分にとって健康上の最大のリスクは何か? というものである。

そこから見えてきたのは、現代の高ストレス社会において、まだまだ私自身はタイプA行動パターン(後述)的な面が多く、色々と発散しているとは言え、高ストレス人間になっているという現実だ。

ご存知の通り、このタイプA行動パターンとは、アメリカの循環器科医師のフリードマンとローゼンマンによって警笛が鳴らされた、心臓疾患になりやすい特徴的な行動パターンのことである。具体的には、①目標達成意欲が高く、まだまだと決して満足しない ②常に何かと戦い、競争心・攻撃性が高い ③いつも時間や締め切りに追われ、せっかちで、もっと早くもっと多くと速度や処理量を常に高めようとする(早口・早足・早食い)等々。(タイプAは、産業革命以降の西欧型の物質文明に起因していると言われている。質ではなく単なる量や数でしか物事を見ず満足できなくなった時、このタイプが増えるようだ。事実、物質文明花盛りの中国において昨今急激に増えているという。)

日々ストレスやプレッシャーを発散するだけでなく、いい意味でそれをも味方につけるのだ、と想いつつ、ストレスコントロールが不充分である自分に今さらながらに気が付いた。  

4.生活・志(仕)事の中での実践

ますます複雑化・高度化する社会ではあるが、今回の3.11によって、人間本来の幸せは何であるのかという価値観が原点回帰した様に強く感じる。決して物質的なものではなく、生を受け健康で生きていることの喜びや大切さ、家族や仲間との絆等々、人として真に幸せを実感できるものは何かに気付いた様に想う。常に気を張り、何かと戦い、早く、たくさん、を求め続けるのではなく、その根底にある、人としての源を見つめる機会でもあったのだ。

今回、リーダー一人の健康管理が、関わる千人の幸せ管理、であることを痛感した出来事をきっかけに多くの気付きを頂いたと感じる。そして我々リーダーが幸せへの価値観を大きくシフト(転換)していく必要性が高まってきているのは言うまでもないだろう。それが人としての、本当の幸せへの第一歩なのだから。

あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

5.毎日の言葉

  • 「健康管理は一個人のことではなく、組織全体に関わること」
  • 「キュア(cure、治療)よりも、先手を打ったケア(care、配慮)」
  • 「高ストレス社会において、高ストレス人間になっていないか」
  • 「心臓疾患になりやすい特徴的な行動パターン、タイプA行動パターン」
  • 「生を受け健康で生きていることの喜びや大切さ、家族や仲間との絆等々、人として真に幸せを実感できるものは何か」

6.自分を見つめる問いかけ

  1. 予防医学の考えで、あなたが定期的に取り組んでいることは何でしょうか?
  2.  ご自身にとって、健康上の最大のリスクは何だと想われますか?

参考 企業が健康づくりで力を入れている施策上位7項目の時系列変化

【出典】財団法人社会経済生産性本部メンタル・ヘルス研究所2008年発表調査より

Pocket

関連記事

リーダーのこの一言が組織を変える!

ストレスは、あっていい!!

(機関誌76号2007年4月) あなたは、新しい出会いや取り組みを、「有益なストレス」として楽しん

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

「人生は有限、ロマンは無限」

(機関誌1号2001年1月) 人に宣言することが集中力と確かな実行を生み、自らの確認が前進と成果を

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

かざりけのないひたむきさが人のこころを打つ

(機関誌24号2002年12月) 「感動なくして、真の人間関係なし」 1.こんな出来事が!  

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

アクションプランだけでなく、ハビットプランを!

(機関誌120号2010年12月) あなたにとって、わかってはいるが“できない・続かない・成果がで

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

周りを責めるリーダーから、周りに迫るリーダーへ!

(機関誌114号2010年6月) あなたは相手(部下・後輩・子供等)に何点を求めていますか? 1

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

配慮していることを感じさせない配慮が、一番の配慮

(機関誌9号2001年9月) こころを通い合わせなければ、努力も単なる労力におわる!  1.こん

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

“自分が主治医”で、医者いらず!

(機関誌44号2004年8月) 健康面での、自己管理・自己開示(ディスクロージャー)は万全ですか?

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

『ほんまもん(本物)』が、生まれ育(はぐく)まれる原点は何か

(機関誌11号2001年11月) 社会や周りが求めるものの実現を熱く願う姿勢の重要性 1.こんな

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

原点に立ちかえり、目的を明確に

(機関誌40号2004年4月) “何のために”を常に問い続ける姿勢が、自らに変化を創る! 1.こ

記事を読む

リーダーのこの一言が組織を変える!

人間関係の基本は、相手視点!

(機関誌87号2008年3月) あなたの言動・行動は、相手からみてお役に立っているでしょうか?

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

スパム対策のため日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。

健康経営を、自社イメージアップやブランディングづくりに!

経営者にとって、健康がコストだった時代は終わった。自分自身の健康を高め

リーダーとしての魅力づくりは食文化から!?

どれだけ多忙なリーダーでも、毎日必ず食事をとる。食は栄養を吸収し身体を

人間力や引き継ぐというテーマ、この2つから学ばれませんか?(初企画)

スタッフブログとして情報発信です。水野が日頃から企画でお世話になってい

経営はアートかサイエンスか?

ガウディが生み出した世界遺産サグラダファミリア。その建造物を40年にわ

no image
2017年の御礼と、2018年のご挨拶

2017年は、e-経営者.com並びに フューチャサポートをご愛顧い

→もっと見る

PAGE TOP ↑