事例体験から学びたい!

変える勇気 変わる覚悟!

 元NHKアナウンサー松平定知氏からの学びの事例

NHKの人気テレビ番組—「その時歴史が動いた」
2000年3月から合計355回にわたり、歴史上の決定的な瞬間や人物の熱い想いをつぶさに描いてきた番組であった。

番組でキャスターを務めた、元NHK所属、現フリーアナウンサーである松平定知氏の絶妙な語り口に、歴史をますます好きになった方も多いのではないだろうか。かくいう私自身も、番組があった翌日には多くの経営者やリーダーと、互いに感じた点をよく意見交換したものである。

その後、松平氏は新しくスタートした歴史番組には携わらず、NHKスペシャル5回シリーズ「マネー資本主義」の進行役という異なる分野に挑まれた

放映された第1回では、その内容の素晴らしさはもちろんのこと、歴史ではなく金融という新しいテーマを、松平氏の特長的なスタイル —— 見応えのある内容を非常にわかり易く伝えてくれるものであった。

金融工学やヘッジファンドという一見とっつきにくいテーマを、視聴者の身近に導いてくれる松平氏の語りが愉しみであった。

 

 

新しいものを取り込む勇気を持ち、リーダー自ら行動に移す覚悟

この松平氏の番組や語り口・生き様に触れる中で、ギアを切り換える(変換させる)ことの大切さが私のこころに広がっていった。

永く続いたものであればあるほど、自分のスタイルを活かしつつ、得意なテーマや染み付いたものではない新機軸を打ち出すことが難しいのかもしれない。

しかし、これは我々リーダーも含め、まだ見ぬ未来に挑戦し、新しいものを取り込んでいく勇気(ある意味では自分の過去を否定すること)こそがことのほか求められるように想えるのだ。

 

視点を私の身近なことに移すと、いま皆様にお届けしているこの機関誌も今回から質的に変えていく(キーワードを変えていく)ことを決めた。前々からあった想いを行動に移していく覚悟が定まったのである。

そのキーワードとは、リーダーに“豊かさや有を求める生き様”提案から、“無を求める生き様”提案への転換だ。

5リッチ(five richness)から5フリー(five freedom)へ。

今後、私が挑戦する新しいギア変換であることは間違いがない。

 

 

 リーダーとしての人生や事業を、5リッチから5フリーへ

この「フリー」という言葉のニュアンスを、読者であるあなたとここでさらに深めていきたい。

フリーという言葉が付いた単語で思い浮かぶのは何でしょうか?

(読み進む前に少し考えて見てください・・・)

 

フリーダイヤル・フリーソフト・フリーペーパー、フリーマーケット・フリー切符、バリアフリー(障害や障壁を取り除く)・デューティーフリー(免税)等々。フリーという語感で、真っ先に浮かぶのは無料というイメージかもしれない。次に、自由。そして最後が、解放(除去・免除)といったものだろうか。

私がこれからこの紙面で伝えていきたいのは、もちろん3番目のニュアンス「解放(除去・免除)」だ。具体的な5つのフリーは、次の通りである。

ポイント

1.ボディーフリー(身体の痛みや気になることからの解放)
2.メンタルフリー(変な思い込みや囚われ、義務感からの解放)
3.マネーフリー(単なるお金や資金の多少ではなく、きゅうきゅうとせずゆとりがある)
4.タイムフリー(いかに多忙でも時間に追われることなく余裕がある)
5.リレーションフリー(人間関係や結びついているもの“しがらみ等”に束縛されない)

この「5つのフリー」を実感する中で、リーダーとしての人生と事業(仕事)を、自分らしくイキイキ・ワクワク・ニコニコで歩むというものだ。

 

 

リーダーとしてギアを変換する勇気と覚悟

ご紹介した番組でも取り上げられていたが投資銀行そのものがある意味で(リーマンブラザーズ破綻・絶対的なアメリカンスタンダード崩壊等々も)終焉した様に、もっと多く・もっと速く・もっと強くと「有」だけを求めるのが人生であり事業(仕事)ではないように想う。

 

人にはもちろん欲がある。

しかし、欲を超えた道を追求する姿勢から、何かが変わってくるのではないだろうか。

儲けるは欲、儲かるは道」 —— 自分の欲だけで周りに人を引き付けるのは難しいのではないかと感じるのである。

 

今回、「無」のこころや境地に、挑む一人でいたい(いる)と願う気持ちが明確化したと同時に、ギアを変換する勇気と覚悟を何より深く見つめる機会をいただけた、素晴らしい気付きの場面であったことは間違いない。

あなたご自身は何を感じ、何に取り組んでおられますか?

 

 

リーダーのあなたへの言葉

  • 「見応えのある内容を非常にわかり易く」
  • 「ギアを切り換える(変換させる)」
  • 「新しいものを取り込んでいく勇気と、行動に移していく覚悟」
  • 「ボディーフリー・メンタルフリー・マネーフリー・タイムフリー・リレーションフリー」
  • 「リーダーとしての人生と事業(仕事)を、自分らしくイキイキ・ワクワク・ニコニコで歩む」
  • 「儲けるは欲、儲かるは道」
  • 「無のこころや境地に、挑む一人でいる」
水野秀則
水野秀則

  1. リーダーとしてのあなたは、変化の時代にご自身の何を変えておられますか?
  2. あなたがフリーという言葉が付いた単語で、思い浮かぶのは何でしょうか?

(2021年4月1日リライト)

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